表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
60/137

発明家アイアス

「それで?傷害沙汰寸前まで行った結果は?」


寮で起きた騒動をゲンドゥルと話している

他のメンツはまだログインしていない


「まぁ・・・その結果は」






-------





「やっぱりね。私って昔のことが原因なのかちょっとおかしいのよ」

「自覚はあるんだ・・・」

「あるわね。でもほら、やっぱりテンションあがると前後不覚になっちゃうものでしょ人間って」

「いや人間全員があんな危ない思考をしてるわけじゃないだろ」

「例として言えばコンビニの冷蔵庫に入った写真ネットにアップしたりとか。冷静に考えれば明らかに叩かれる行為なのにやっちゃう人とかいるじゃない?」

「あ~・・・アップした後に後悔するタイプ?」

「そうそう、私ってきっとああいうタイプなのよ。なので・・・」

「なので?」

「やっぱり私は手綱を誰かに握ってもらわないとダメなわけよ。なのでこれを」

「首輪?・・・・おい・・・」

「悪いことした夏妃に首輪付けてくださいご主人様」






-------





「こんな感じっす」

「なんてうらやま・・・・いやリアルでそれは・・・・でもやっぱり羨ましい」


あんたもそんな人間か

このチームにまともな奴はいないのか?


「ふっふっふ・・・羨ましかろう」


そう言ってドヤ顔のセイレーンとアイアスがログインしてきた


「う~ん、私もエバーに首輪付けてもらいたいなぁ・・・」

「私はガザニア君に首輪付けたいです」

「お断りします」


収拾がつかなくなる前に話を切り替えよう

そう考えてる時にそれは起こった


「こんにちは~」

「あ、ラシャプさんこんち・・・誰だお前は!!」


-ラシャプがログインしました-

そうログが流れた瞬間目の前にいたのはラシャプという名前の金髪の{一部が}大きな美女だった


「特に気にするな、課金してキャラクターを作り直しただけだ」

「え、あ、ハイ」


なんか深く入り込まないほうがいいんだろう


「まぁそんなどうでもいいことは置いときまして」


会話に飽きたのかアイアスは話を切り替える

なんかラシャプさんが凹んでるような気がするが無視しとこう


「ちょっと今までにない武装を作ってみました」

「ほう・・・」







--------





「長いし結構重いのね」

「まぁ弾丸が大きいですからね」


仮名{ランスライフル}

巨大な鉄杭をライフル機構で打ち出す武器とのこと


「こっちはかなりでかくて重いな。だが銃身が短いから取り回しやすい利点もあるが」


こちらも新型

仮名{リボルビングランス}

ランスガンより長い弾丸を6連射できる武器である


「6連射を6連射できるようにしてあります」


ちょっと言ってる意味わからないですね


「要するにおっきなリボルバー機構の中に小さなリボルバー機構を内蔵しているんです。小さなリボルバーから6発発射したら大きなリボルバーが回転し次の小さなリボルバーに交換してくれます」

「そこまでリボルバーにこだわる理由は?」

「浪漫です」


まぁ浪漫は大事だよね


「しかし浪漫だけじゃないですよ。弾丸をそこまで大きくしたらマガジン作るのに苦労しちゃいまして」

「そこらへんは理解した。とにかく試射してみよう」


ラシャプがランスライフルを撃ってみる

目標は200メートルほど先にいるNPCエネミーである

とりあえずマガジンに内蔵されている10発を連射


「弾速はやや遅いか、精度は及第点、しかし威力が低いな」


辛口評価である

しかしアイアスは嬉々として


「ランスガンの特徴は倒さないことにあるんですよ~」

「なんだって?・・・・あぁ、そういう事か」


被弾したエネミーはこちらにに向かってくることは無かった

いや、向かおうとしてはいるのだ

しかし脚部に突き刺さりそのまま地面に食い込んだ杭がそれを許さなかった


「う~ん、ピーキーではあるが使いようによっては有用か、重いのもそのためか?」

「正解です。重い弾丸が突き刺さって機体バランスを著しく悪化させます」


状態異常を引き起こす銃という事でいいのかな?


続いてリボルビングランス


「おい射程短すぎるし反動強すぎるぞこれ」


ラシャプさんのAIM力でも最大命中距離は50メートルであった


「でも威力は十分じゃないです?」

「まぁな、まさか胴体と腰がサヨナラ!するとは思わなかった」


エネミーに1発命中した瞬間にすごい勢いで吹っ飛びながらバラバラになった


「当たれば恐ろしいものではあるが・・・当たらんなぁこれは・・・」

「そんなあなたに可変機構!」

「何?」


ランスライフルは中折れ式のライフルである

そしてそのまま銃身の方をリボルビングランスの銃身と合体させることが可能であった


「合体させることでフルオートライフル{リボルビングライフル}が完成するわけですよ!」


なんつ~浪漫の塊か


「ランスライフルの有効射程200メートルとリボルビングランスのフルオート兼一撃必殺を両立させるそれはもうすごい武器です」

「反動は?」

「それはもうすごいです」

「駄目じゃねぇか」

「そこらへんはほら、ラシャプさんのAIM力に頼る感じで」


実際使ってみると凄まじい威力である

それが6×6発で36発を1秒10発で撃ち出す


「3.5秒でリロードしなきゃならんのか」

「狙撃なら指切り必須ね」


だがこの火力なら船だってリロード挟まず単機で破壊可能だろう

ただし全弾当たればの話である


「改善点は多いが魅力的な場所は多いな」

「でしょでしょ」

「では少々改善しようか、ちょっと工房に行こう」


そうしてラシャプさんとアイアスは工房に籠ってしまった

そして出てきたときには2つの武器は極悪な物に変貌していた

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ