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現実でこんにちは

「っと言う事があったわけなのよ」


ゲンドゥルから当時のエバーの話を聞く

思えばなぜエバーが離反したのか聞いていなかったのである


「なぜその時私は呼ばれなかったんだ?」

「だってラシャプの機体は足が遅いでしょ?一歩間違えたら盾にされたり人質・・・・この場合だと機体質?されるかもだし」


それでも呼んでほしかったものである

一応は古参の部類に入るのだから

それにしても・・・


「他の奴ら遅いな・・・もう9時だぞ?」

「え?・・・・あ、ごめん言い忘れてた」


何がだ


「他の人たち沖縄に旅行行ってるんだって」


・・・・・・そうか

ここでも仲間はずれか


「・・・わかった。もう落ちる。寝る。おやすみ」

「ごめん!ごめんって!いじけないで!ひとりぼっちにしないでぇ!」


いいよいいよ~どうせアタシなんて見た目むさくるしいオッサンアバターだしぃ~

でもしかたないじゃん。これが一番渋くてかっこいいアバターだと思って作ったんだしぃ~

やっぱりアレですか?見目麗しい金髪でボンキュッボンな女の子だったらみんな構ってくれました?


「一人ぼっちじゃないでしょ~アイアスちゃんがいるでしょ~」

「うわっそのオッサンアバターで素になるのやめてキモい」


キモいとか言われた

もう泣きたい

来週にでも課金してアバター変えてしまおう


「はぁ・・・んで?そのアイアスは?」

「え?・・・シラネ」








-----------







「ちゅ~ことで帰ったら寮で生活し、休み明けから学校に通うことになった編入生ぢゃ!」

「アイアス・ベルグランデだよん!よろしくね~」


ちょっとまてい


「何処から突っ込んでいいのかわからないんですが!」

「いやん。ガザニア君ったら私に突っ込みたいのぉ!」


そういう意味じゃねぇよ!


「「「「「よろしく~」」」」」


なんで先輩方はそんなにあっさり受け入れてんの?


「予想外でス」

「疲れたからもう私寝るわ~」


あ、コラ待て


「じゃあガザニア君私と夜の海岸を歩きましょう!」

「「「「「いってらっしゃ~い」」」」」


いってぇ!

なんて腕力してやがるこいつ







--------------







「くっそう馬鹿力で掴みやがって・・・痣になってんじゃねぇか」

「あ~ごめんねぇガザニア君・・・嬉しくて加減効かなかった」

「菊月だよ」

「ん~?」

「高野菊月。俺の名前」

「あ~・・・あ~!ガザニア君はアバター名か~!」

「他に何があるんだよ」

「お爺ちゃんの名前」

「え?」

「ガザニア・ベルグランデでしょ?お爺ちゃんの名前」

「・・・・何で知ってる?」

「そんな怖い顔しないでよ~。ガザニアお爺ちゃんとは知り合いだったんだ」

「・・・・・へぇ・・・」

「およ?何その神妙な表情?」

「爺さんは知ってたけど俺が会う前に死んじまったからな・・・」

「あったことないのかぁ・・・とっても優しい人だったよ?」

「らしいな。お袋もかなりお人よしだっつってた」

「結構なマッドサイエンティストとも聞いてない?」

「言ってた言ってた・・・研究にのめりこんで1週間絶食して激痩せしたりしてたらしいな」

「でもかなりすごいものを作ってたよ。実用性はともかく性能で考えればすんごいものだってたくさんあって・・・・」

「最後・・・」

「ん?お爺ちゃんの最後?」

「あぁ・・・お袋も親父も爺さんの最後は知らないってさ」

「うん最後か~・・・・殺されちゃったんだよね・・・・」

「は!。誰に?」

「どこぞの国のお偉いさん。そいつも結局死んじゃったけどね」

「死因は窒息死、首の骨にひびが入ってたからたぶん絞殺。というより首吊り?そのあと重りをつけて川に遺棄。見つけたときにはほとんど白骨化してた」

「・・・・わるい・・・・」

「家族の最後だもん。知りたいのは当然だよね」

「でもなんでガザニアって名前にしたの?」

「ガザニアって菊の名前だろ?俺の名前が菊月だから英名にしようと思ってたら爺さんの名前を思い出したんだよ」

「なるほど!じゃあ今後はきっくんって呼ぶね」

「それはダメだろ!」

「え?なんで」

「もう先駆者がいるから」

「うわぁメタい。あと言っておかなければならないことがあります」

「ガザニアはキク科ガザニア属で菊はキク科キク属。つまり別に菊を英名にしてもガザニアになるわけじゃないからね?」

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