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夏の欲望

2年目の夏休みが近づいてきたある日


「女子のスク水姿って・・・・いいよね」

「わかる」


俺とゴウダは2年生の教室から水泳の授業のために集まってる他クラスの女子生徒たちを見物していた


「悠って女子の体のどこに注目するよ?」

「ん~・・・・胸だな」


小さい胸は実に好ましい

今まではそう思っていたが最近は大きいのもいいかな・・・なんて


「水着もそうだけどさ・・・ノースリーブって・・・よくね?」

「具体的には?」

「横から覗く胸の付け根・・・リンパ線のあたりのちょっとプニっとした感じ・・・最高じゃね?」

「いいな・・・あのプニっとした感じ。あと女の子の二の腕のプニプニスベスベしてる感じもいいと思う」

「良い所付くねぇ」


お互いだいぶひどい内容の会話なのだがもう止まらない


「あぁ!あとニーソ!白い肌に真っ黒なニーソでちょっと短めのスカートとかもいいと思う」

「いやいや。ひざ下まで長いスカートで腰まで深いスリットの入ったのとかも捨てがたい」

「それならタイトスカートとかどうよ?なんか動きづらそうだけど妙にエロく感じる」

「ガーターベルトとかも捨てがたい!現代の衣服に必要性は低いがなんか良い」

「生足もいいだろう。思わず頬ずりしたくなる」

「あぁ、脱線して来たな。要するに水着女子はサイコー」

「わかる。サイコー」

「ずいぶん酷い会話をしているな。そんなに水着の女子生徒が見たいのか?」

「わかってないなぁミカガリ先生は」


ん?


「なるほど・・・ゴウダは若い女の水着姿がいいのか」


あ、ゴウダ君・・・


「いやぁやっぱり脂っこいものばかり堪能してるとさっぱりしたものを味わいたくなるじゃないですか?」

「脂っこい・・・ほぅ・・・」


ゴウダ君いまだに気付かない!


「ではゴウダ。私がビキニを着ても見たくないのかな?」

「え?・・・・・あ、あっと・・・そのですね」


気付いた。だが手遅れだろう


「森口悠」

「はい!」


なぜか俺が突然呼ばれる


「夏休みが始まったら海へ行くぞ!私が引率だ、お前は誰か誘ってこい」

「海・・・ですか?」

「そうだ、貴様らに大人の魅力というものを叩き込んでやる!」









--------------








「っちゅ~ことでやってきました沖縄じゃい」


とりあえずこの件を寮で話した結果部員全員が付いてくることになった

その上理事長も


「ピチピチギャルの面積少ない健康エロい水着姿が見たい!」


とか言い出して同行することになった

その結果


「完全な無人島じゃぞ!好きに遊べい!」


小さな無人島で2泊3日することになったのである


「結構小さいですネ。30分もあれば1週出来そうな感じでス」

「トイレやシャワーはクルーザーにあるのか。便利だなぁ」

「日差し強いよ・・・曇るまで私中で寝てるわ」


1年3人も自由に行動を始めた


「悠君、悠君!」


俺を呼ぶ声が聞こえる


「新品の水着!どう?似合う?」


夏妃がモデルみたいなポーズをとって見せつけてくる


「あれ?夏妃そんなに胸あったっけ?」

「まずそこが気になるのね。最近胸が膨らんできたのよ。今はついにAカップになったわ」


おお!おめでとう?


「医者が言うには精神的問題が解消されたために女性的成長が始まったんじゃねぇの的な?」


なんて適当な医者だ。あとサラッと言ってるけど結構内容がヘヴィ


「で、どうよ?似合ってる?」


夏妃の水着はシンプルな黒のビキニである

白い肌に黒い水着は映えるなぁ


「エロ綺麗だと思うよ」

「よっしゃ!」

「2人で楽しんでんなぁ」


そんな中に洋子が参戦してくる


「あら?洋子」

「亜子達がとっとと森の中に入っちまったから1人ぼっちなんだよ混ぜろ~」

「どうぞどうぞ」


サイドは対照的に白いビキニで腰にパレオを巻いている

しかしかなり水着の面積が少ない


「悠!俺ちょっとミカガリ先生とボート乗ってくる!」

「おう、いってら」


そのミカガリ先生は


「痴女じゃねぇか・・・」

「一緒に水着買いに行ったけど必死だったわよ先生」

「そうそう、ゴウダは誰にも渡さない~ってブツブツ呟きながらあの頭おかしい水着買ってた」


ゾッコンだなぁ


「と、言うわけで。悠君」

「悠、他の奴らは反対方向に行ったからここはアタシ達3人だけだぞ」


あ、この流れはなんかヤバい


「な、なんだよその怪しい目つき、何する気だ」

「ナニをします」

「ナニさせていただきます」


こんな太陽全開で致す気かこいつら!


「年貢の納め時というものがあるのよ」

「やめろ!裸になるな!」

「大丈夫だってお姉さんたちに任せときな」


ヤバい!このままではR-18になってしまう


「俺まだ17だから!まだ早いから!」

「こんな状況でそんなこと気にするの?」

「真面目だなぁ」


少々強引に2人を引きはがす


「本気だったのに・・・そこまで拒絶されるとちょっとショックよね」

「絶対にダメ!俺が18になるまで我慢してください!」


しょんぼりしているが駄目なものはだめなのだ


「悠、なんでそんなに18に拘ってんの?」

「そりゃあ・・・自立するまで責任とれる自信がねぇもん」

「でも私達は大学生だけどもう自立できるよ?いざとなったら悠君だって養ってあげれるし」


それはそれで男としてのプライドがズタボロになりそうだ


「じゃあ逆に聞くけどなんで俺が18になるまで我慢できないのさ?」


言った直後に己の浅はかさに気付く

ちょっと考えればわかる理由なのだ


「えっと、その。上書きしたくて」


そしてその理由は当たる


「ほら、嫌な記憶をね・・・その」


あぁもう自分で自分を殴りたい


「わかった!」

「じゃあ!」

「18になったら絶対に責任を取るって約束する。だから夏妃も俺が18になるまで我慢して」

「結局あと1年待てってことじゃねぇか」


女の心は複雑怪奇っていうけど男だって複雑なのだ


「ところで洋子はなんで参加してきたの?」

「ん?そりゃあ愛しい親友と愛しい男の子がニャンニャンしようとしてるんだからアタシだって参加したくなるさ」

「お前はそれでいいのか・・・・」

「両手に花は男女関係なく夢見るものだ!」


コイツも大概だよなぁ・・・


「まぁ嫌がる人と無理やりニャンニャンしても気持ちよくないだろうし?悠君が18になるまで我慢しましょう?」

「しかたねぇ・・・その代わり日が暮れるまで遊び倒すぞ」


そしてその通りに日没までひたすらに付き合わされてヒィヒィ言う羽目になる

だがそれを不幸とは言うまい


「・・・・タ、タダイマー」


この干からびたゴウダを見れば自分が如何に幸運だったかを理解できるのだから

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