幸運の女神
「前方、所属不明の高速艇!面舵」
「面舵よ~そろ~」
みなさんはこの暑い中いかがお過ごしでしょうか
こんにちは、ガザニアです
目の前の女二人が元気です
「アイアスちゃん結構操船上手なのね」
「褒めすぎですよう。ゲンドゥルさんの索敵のおかげなんですから~」
我々3人は北の諸島の1つに向かっています
その島で比較的高確率でドロップするパーツが
「今後の戦力強化のためには私とガザニアに必要なのよ!」
と言われ連れてこられました
「疫病神の汚名を挽回するためにここでサクッとドロップして福の神になってやりますよ!」
と言ってアイアスも憑いてきました
あと汚名は返上するものだ
「と!言うわけで名も無い島に到着ですよ」
名も無い島。っつか島そのものに何もない場所だった
「こんなところにそんな必要なもんドロップするのかよ?」
「するから来てんのよ」
そこら辺をうろついている敵は強くない
「とりあえず中央に向かうよ。出会った敵はミナゴロシDA!」
「ヒャッハー!ヤッテヤルデス!」
手当たり次第に敵を虐殺しながら中央に向かうと
-この島は俺たちの縄張りだ!-
とNPCがしゃべりだした
それと同時に10機ほどBWが現れた
「おいでなすったわ。全部倒すわよ」
NPCはどれも平凡な機体である
3人で5分もかからずに倒すことができた
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「ドロップしなかったわね」
「しなかった場合どうすれば?」
「30分待つ」
マジで?マジで言ってんの?
「その間何すればいいんだよ?」
「それくらいは自分で考えなさい」
「あ、じゃあゲンドゥルさんに質問」
アイアスが元気に言い出す
「ドラグーンってどんな機体なんです?」
あ。
これは話し長くなりそう
「そうね・・・ヒロイックな外見をしているわ」
「某国民的ロボットアニメみたいな感じですか?」
「ええ。それで肩部装甲の後方が骨組みだけなのよ」
そしてその部位には片方3基、合計6基のサブアームが繋がっているそうだ
サブアームは6基すべてが堅く巨大なコンテナボックスを繋いでいるという
「そのコンテナボックスに戦闘に合わせた武器を仕舞っているの。状況に応じて臨機応変、コンテナ自体も盾として機能する攻防に優れた機体よ」
「でも結局当時に仲間にやられたんですよね?6番さんでしたっけ?」
ラシャプさん曰く、6番はドラグーン相手に圧倒的に劣る機体で戦い破壊したという
「ええ、エバ・・・・6番は海外ガチ勢も危険視する人だったから」
海外?
「あれ知らない?このゲームは特定エリアからサーバー移動できるのよ。」
バトルウォーカーは国や言語域によってサーバーが分けられている
サーバーが違えば接触はできないがサーバー移動ポットという場所に行けばカオスサーバーという場所で交流が可能だという
そしてそのカオスサーバーでは昔から海外のガチ勢と言われる変人、廃人たちがサツバツとした争いを面白おかしくやってるそうな
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「でない!」
「でない!」
「出ました!」
何でアイアスが出るのか
「ガザニアさん、どうぞ」
何の交換条件もなくくれた。天使かお前は