ターニングポイント
「ショックガン?というものを入手しましタ」
「おぉ!珍しい。使いにくいけどいいもんだな」
サイド・ワーグナー・ガザニア
三人で他のプレイヤーが少ない地域でモブ狩りしていた時のことだ
「どういう武器なんでス?」
「ハンドガンだな。威力は低いが衝撃が強くて色々な効果が発生する」
例えば軽い機体に当てる
・衝撃で吹っ飛んだり、射線がずれたりする
例えば装甲の薄い部位に当てる
・内部に衝撃が伝わり内蔵機械に障害を発生させる。そのまま破壊することもある
例えば地面に撃つ
・ハンドガンとは思えないほど土煙を発生させて視界を奪う
「あれ?これ強くね?」
「そう思うだろ?」
欠点
・威力が低い。直撃させないと人間一人倒せない程致命的
・射程が短い。BW3機分ほどしか効果がない。それ以上はただの豆鉄砲である
・精度が悪い。大体明後日方向に飛んでいく。スコープ付けてよく狙えば当たるけどそれだったら狙撃銃のほうがいいよね?
・弾数が少ない。改造してマガジン増やせば解決できるけど重くなる。だったら衝撃と威力のある他の武器でいいよね?
・弾丸が高い。だったら他に(以下略
「ひでぇ・・・」
「産廃乙ですネ・・・」
珍しいから強いというわけではないのだ
一応格闘戦時の牽制に使えなくはないらしい
え?サイドみたいな重くて装甲の厚い敵が来たらどうするかって?
捨てればいいんじゃないかな?
「皆のお姉ちゃんセイレーンから各員に通達よ」
「お姉ちゃん(胸が無い)」
「お姉ちゃン(可哀そう)」
「お姉ちゃん(ノーブラ)」
突然の一致団結である
「酷い発言がみられるけどまぁ気にしないことにしましょう。」
「漫才終わった?」
別の場所からエバーの通信も聞こえている
「お客さんが来たのよ。なので全員アジトに戻ってきてね」
「お客って誰よ?」
その瞬間、声しか聞こえないのにセイレーンが笑ったような気がした
「エバーが大好きなお二人さんよ」
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目の前にはラシャプという名のオッサンとゲンドゥルとという名の少女が土下座していた
「ごめんなさい!本当にごめんなさい!でもね!悪気はなかったの!仕方のない事件なんです!こんなことになるなんて思ってなかったんです!でも結局こんなことになったんでなんでもしますから許してください!何でもするって言ったんでとりあえず脱いだ方がいいですよね!何でもしないと誠意を感じませんもんね!あと私も感じたいんでそのまま・・・」
「とりあえず黙れ」
「・・・・・・」
饒舌に話していた少女がエバーの一言で黙った
「ラシャプさん、説明お願いします」
「わかった・・・」
おっさんが疲れた感じで話し出す
「メリアリスが海底からドラグーンをサルベージした」
その一言で先輩方が驚いた
「メリアリスは現在サルベージしたドラグーンを解析し量産する計画らしい」
若干置いてけぼりな3人で会話する
「ドラグーンって何よ?」
「いや俺に聞かれても」
「攻略WIKIには書いてないですけド。ネタWIKIの用語辞典にありますネ」
-ドラグーン-
かつて日本サーバー最強と謳われたバレットナンバーズの1番が使用していた機体
日本とは比較にならない実力の海外勢・廃人・変態プレイヤーと互角に戦っていた機体であった
ナンバーズ内部抗争時に共に最強と謳われた6番によって破壊。現在は海底に沈んでいるとされる
つまり最強の機体が発見されたってことか
そしてそれを量産しようとしてるのがいると
あと最強を倒した6番ってどんな化け物よ
「ドラグーンか・・・でもあれは使えないだろ」
「ドラグーンは使いこなせなくてもデチューンして量産されたら十分脅威なんだよ」
「ドラグーンが見つかったのには驚いたがなんでそれで俺に謝るんだ?」
エバーの発言と同時におっさんは目を逸らす
「その・・・なんだ・・・バレットナンバーズがな・・・完全崩壊してしまった」
以下おっさん達の説明タイム
メリアリスがドラグーンを発見したことでリグレットもその対抗措置を考える必要が出た
そしてバレットナンバーズは秘密裏にレプリカのドラグーンを所持していたらしい
そしてナンバーズの誰かがリグレットにリークしたらしい
そして欲の出たナンバーズがリグレットにレプリカを献上。そのまま傘下に加わったという
あくまで傭兵でありどちらにも偏らないと主張した代表の少女と参謀のおっさんは反乱を起こされそのまま別の大陸に亡命することになったという
「二人の現在の戦力は」
「・・・・・・ハンドガン2丁と壊れかけの小型船舶・・・」
これはひどい