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戦乱の歴史

正直勉強は好きじゃない

でも学生である以上授業は受けなければいけないしテストは良い点とらないといけないものだ

めんどくさいと思いつつ教師の話を聞く


「1945年、昭和だと20年に第2次世界大戦が終わった。当時は戦後と言えばこの時代を指す」


歴史とか学校で習うけど正直こういうのって何のためにあるのかね?


「2045年、先進国4か国に対して一部途上国及び経済難国から同時宣戦布告が行われた。当時は戦後戦争。現在では転嫁戦争と言われている」


ネットでいろいろ知ってる人には理不尽極まりないのがこの転嫁戦争だろう

21世紀中期、経済難で内紛状態になった国が多くなった

しかし欧州はその以前に起きた移民たちのテロによって難民の受け入れを拒否

米国は積極的に受け入れるが格差は酷くなり各思想の過激派による事件が多発

日本はもともと受け入れが厳しいが不法入国やその斡旋者が問題化


「45年には100年の復讐という名目で侵攻をするが資料にある通り、実際は国内の政府に対する不満を他国に擦り付けるための物だ。転嫁戦争の名前はここから来ている」


その結果はある程度の教養がある奴ならみんな知ってる

1年も続かなかった

その後アジア全域は戦国時代に突入する

昨日まであった国が1人の革命家によって消滅する

1時間前まで同盟を結んでいた国が侵略する

無政府の地域が突然国家になる


「2050年にアス共和国が独立。これが現在のアジア平定のきっかけになる。テストに出すからな、覚えとけよ」


アス共和国

アッシリア人がエーゲ海の東をアス(asu)と呼んだことに由来される国である


「アス共和国は当時独裁国家と言われていた。代表のリメ・ハラフは最初は国民の人気が高く成功していたが最後は革命で失脚・行方不明となっている」







------






「独裁国家ですか?」

「そうそう、今日の授業で習ったんよ」


今現在ゲームにログインしているのは俺だけだった

なので暇つぶしにアイアスと今日の授業について話をしている


「そもそも独裁国家ってまともな終わりかたしてねぇよな。何で失敗するってわかっててやるのかね?」

「ガザニアさん、それは結果論なんですよ。そもそも独裁国家というのは20世紀中期から言われ始めた言葉なんです」


アイアス曰く

独裁国家は絶対君主制と大しで違わないと言う


「あと独裁と言うとヒトラーや毛沢東、ポル・ポトとか悪いイメージが連想されますがトルコのケマルやシンガポールのリーみたいないい意味で独裁者もいるんですよ?」

「アイアスは独裁もあってもいい派?」

「独裁者が時代に合った処理能力があれば良いと思いますけどね。独裁って指揮系統が集中しすぎて結局処理しきれずに破堤するものですから。本人がきちんと国民が望むような形で運営できればいいんじゃないですか?」


要するに才能があるならそれも良いという事だそうだ


「まぁ結局欲に溺れてみんな失敗するわけですが」


身も蓋もない


「アス共和国も最初は独裁国家って習ったんだけどあの国ってあんまり知らないんだよな」

「アスですか?あの国は今でも独裁ですよ?」


知っているのかアイアス!


「最初の代表のリメはアレでしたけど今の代表はちゃんと国民の声に耳を傾けてますし。ちゃんと全ての国政の指揮取れてますし。今のところは問題ないですね」

「アイアスってアスの人?」

「・・・・・・いや、アスからどうやって日本サーバーに接続してるんですか?あとどう考えても私日本語じゃないですか」


じゃあなんでそんなにアスに詳しいんですかねぇ?


「・・・・・秘密です」

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