チュートリアル
「はい、それでは初心者のためのBW講座は~じま~るよ~」
「ワ~ドンドンドンパフパフ~」
あら結構ノリノリなんだねこいつら
「まずキャラ制作の時の質問で最初に使える機体が変わります」
ワーグナーの機体は軽量二脚である
右手にハンドアクス型の格闘兵装
左手にシンプルなソードオフショットガン
オオホウリの機体は重量六脚
右手に軽機関銃
左手に中型のシールド
ガザニアの機体は中量二脚
右手にバトルライフル
左手にアサルトライフル
見事にバランスのとれた3人組である
「んで、最初はその機体でNPCの依頼をこなして資金を集める。その稼いだ資金でその機体を強化か新しい機体を作る。そんな流れ」
「このままの機体でも続けていけるんですか?」
「続けていける。パーツ毎に強化することで性能を底上げできるからね」
BWを構成するパーツは6種類
・センサー
主に頭部として使われる
カメラが搭載されているため特定の機体構成を除き必須パーツ
・コックピット
主に胴体として扱われる
このパーツは1個だけ装備が可能
当然このパーツが破壊されれば機能停止となる
基本密閉型だが開放型と言うのも作れる
その場合前述のセンサーが無くても視界の確保が可能
ただし生身がむき出しなので被弾したら終わりである
・機動部
これは種類が多すぎて説明しきれない
とにかく車両型・ホバー型・脚部型で分けるとしよう
・武器
機動部と同様に説明しきれない
こちらは射撃武器と弾丸・格闘武器に分ける
・補助パーツ
前述2種をはるかに超えるバリエーションがある
・ジェネレーター
そのままの意味。制作者によって見た目に拘ることもあるが基本見えない場所なので外見はほとんど同じものが多い
これらのパーツを強化することによってパーツ毎のレベルが上がり性能が向上する
レベルは1から10まで
レベル0と言うものがあるがこれはモブ狩りによって入手できるジャンクパーツである
そのまま使うこともできるがほとんどの場合機能不全を起こしているので本当の緊急時にしか使わない
「コクピットの操作系統も自分で自由に作れるようになってる。最初はツインスティックタイプだな」
左右に固定されたスティックがあり
親指の位置に操作レバー
その隣に小さいボタンが1つ
人差し指と中指の位置にトリガーが一つずつ
左の操作レバーで機体の移動
右のレバーで上下左右への視点移動
人差し指のトリガーで左右の武器を発射
残りのボタンは未設定
「最初はこの操作で慣れよう。慣れてきて今のままで不便と感じたら追加する感じ」
「あ、参考までに皆さんのコックピット見せてもらいたいんですガ?」
「それもそうだな。A子が一番近い操作だから見せてやれよ?」
「サイドのは偏りすぎてて参考にならないもんねぇ」
そう言ってA子は機体から降り3人に内装を見せる
A子の内装は右手にだけスティックがあり
レバーは視点移動、ボタンで索敵装置の機動
トリガーで射撃武器の発射とロックオン
左手は機体の左手と連動するグローブ
足には2つのペダルがあり
つま先を押すと前進
かかとを押すと後退
これを左右で行うことで前進後退旋回を行えるようになっている
「サイドさんの場合はどんなのなんですか?」
「アタシの?両手でグローブ使って足で移動だな」
「わぁわかりやすい・・・」
そりゃガチガチに防御固めた機体で正面から殴りに行く機体だからねそれで十分だろう
「じゃあエバーさんのは?」
「変態だな」
「変態だね」
「変態ねぇ」
「変態だよ・・・」
酷い言われようだよ
「ひでぇ」
「だってこの前譲った機体の内装見てセイレーンも絶句してたぞ?」
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先輩方の全員一致でエバーさんの操縦はおかしいらしい
「聞くより見たほうが早いよ。見せてやれよエバー」
サイドさんの勧めにより内装を見せてもらった
言葉を失った
正面にはモニターが5つもあり
天井には無数のスイッチ
右にはスティックにグローブ、マウスもあった
左にはスティックとグローブとキーボード
足元にはペダルが4つ
これどうやって操縦するんだろう・・・
3人でドン引きしていたとき
-だれか!だれか!お願い誰か助けて-
何処からか声が聞こえた
「エリアボイスだな。このエリア全体に聞こえる声だ」
「逆探知かけてみるね」
サイドさんとA子さんが即座に声に反応した
「見つけた。初期機体がモブに追われてる。大規模トレイン化してる」
「数は?」
「40くらい」
「・・・ちょうどいいんじゃない?・・・」
ちょっと嫌な予感するんですが
「よし助けよう。当然{みんな}でな」