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「ふう・・・これで50体目」

「・・・お疲れ様、これでクエスト達成だね・・・」

「それじゃ~、報酬をもらいに行きましょ~」


A子・セレブリティッシュ・ネクスターの3人は新しく追加されたNPCクエストをクリアする

クエスト内容は南大陸で最高レベルのモブ敵を50対倒せと言うものである


「有難うございます。これでこの大陸も少しは平和になることでしょう」


NPCが演出で台詞を吐く


「こちらは報酬となります。」


貰ったものは特に大したものではなかった


「新規クエストだから何貰えるのかと思ったらお金だけ?」

「クソクエね~」


2人で文句を言っているとネクスターは真剣な表情で自分のアイテム欄を確認している


「・・・2人とも、なんか見たことないジャンクパーツをモブ敵がドロップしてたんだけど・・・」

「何々?不明ジャンクパーツ№6845726?名前長っ!」

「解らなかったら修理しちゃえばいいのよ~」


CPUからドロップするパーツは基本ジャンク(破損)として入手するようになっている

ジャンク状態ではパイロットのアイテム欄に入り修理することでパーツとして扱われる


「・・・修理はいいんだけどさ・・・これ、僕の機体より重いんだよね・・・」

「え?パーツ一個で中量弱の重さなの?」


とりあえず修理してみる


「うわ、私の機体しか装備できないじゃん!」

「・・・どんな武器?っていうか武器っぽくないけど・・・」


A子が使用している機体、クラフトマンの背中に装備されたそれはランドセルと言っていい大きさのパーツであった


「いや、武装変更リストに何も乗ってないんだけど?」

「もしかしてクソパーツかしら~?」

「そんなクソパーツ背負わされた私・・・あ、いや、ちょっと待って」


違和感に気づく

コクピットのモニターが突然青くなった


「1キロ先にNPCのBW反応?530メートル先にも、赤丸で表示されてる?」

「・・・え?これもしかしてレーダー・・・?」


このゲームは有視界戦闘が基本となるゲームである

セイレーンの機体が装備していた索敵端末もあるがあれも結局は自分で操作するカメラ付きドローンである


「完全オートで1キロ先までBWの反応を探せるの?こんなんチートや!」




------




「ごちそうさん」

「驚いたわ。悠君、料理上手いのね」

「恐縮です」


終業式に頼まれていたゴウダの荷物をまとめ、ミカガリ先生の部屋にまで運んだ


「それじゃあ、ほかにも用事有るんでこれで失礼します」

「あら?帰るの?もう少しゆっくりしていけばいいのに?」

「そうだぞ?食後のお茶でも飲んでけよ?」


だがその緑茶は俺が煎れたものだ


「結構急ぎの用事なんで。お疲れっす」


別に用事なんてないんだが

正直2人の空間に居たくない。砂糖吐きそうなほどベタベタしてる




------




砂糖吐くような状況でももう少し残っていた方が良かった

後々になって後悔する


「やぁ、こんにちは」


帰り道、突然声をかけられる

えっと・・・・・誰?


「お前なんて知らない。って顔だね。僕は獅子堂、獅子堂陽一」

「あぁ・・・学園の人気者の?」


皮肉たっぷりに言う

満面の笑顔で話しかけてきたがこの男は何か気に食わない


「人気者だなんて、照れるね」


あ、皮肉って気が付かないんだ

わかった。コイツの目が気に入らない、なんか世の中舐めてる目をしてる


「なんか用ですかね?」


出来ればもう会いたくないし話したくもない


「君のことを思って今後のことをね?」

「今後?」


なんだろう?ほんと話すだけで気に食わない。しゃべらないでほしい


「単刀直入に言おう。君と夏妃さんはこのまま交際してもお互い不幸になるだけだと」


はぁ・・・なんで当事者じゃなくて他人にそんなこと言われなあかんのだ


「今はそれだけを伝えておくよ。この言葉の意味、よく考えておいてくれ」

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