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宇都宮 夏妃の思惑

森口 悠は部屋を出て行った


「うふふふふふふふ・・・・うふふふふふ」


宇都宮 夏妃は静かに笑う

森口 悠は入学することになった

あれだけの実力者だ。すぐに戦力になるだろう

だがそれだけではない

日本人とは思えないほどに白い肌

プラチナブロンドの髪

濁りのないブドウ色の瞳

まるでお人形のようなかわいらしい後輩の{男子}と1つ屋根の下!


「これは何かしらの間違いが起きても仕方ないな!うん!」


さっき男子2名と言ったな。1人は古くからの知人だからとくに異性とは思っていません


「とりあえず御門は亜子と一緒に奈々子の世話があるから悠を助ける暇はないだろう」


つまり森口 悠は慣れぬ寮生活で同じ男子の助けを得られないのである

つまり森口 悠は女性の助けを受けなければ寮生活がままならないのである

つまり森口 悠はこの私、宇都宮 夏妃の助けが必要なのである


寮に森口 悠の荷物が届いたときに荷物の中は確認済みだ

いかがわしい本は無かったがグラビア本は4冊ほどあった

その4冊がスレンダーで控えめな胸囲の美女であった


「つまり、私が誘惑すればあの子は私に惚れる!間違いない!」


あ、ちゃんとばれないようにテープは寸分の狂いなく貼りなおしました

これからの計画を練ろう

まず食後に6人の自己紹介

次に入浴、まず間違いなく御門は、亜子と奈々子と一緒に入るだろう

男風呂には森口 悠ただ1人

そこに一糸纏わぬ私が入ってくれば・・・


「待てよ・・・異性の裸に耐性が無かったら倒れてしまうかもしれない・・・」


バスタオルは撒いておいた方がいいだろう

そして二人きりで入浴、手を繋げば効果は絶大だ!

そのまま私の寝室に引き込んで・・・・


「一夜の間違いから始まる先輩女子と後輩男子のラブラブ生活・・・これだ!」


計画は練った!あとは実行するのみ!

宇都宮 夏妃は意気込む

だが世の中そんなにうまくいくわけがないのである

だって1人だけ対策を練っていなかったのだから

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