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会議

「みなさん集まりましたか?集まりましたね、では始めます」


壮年の男が無邪気に笑う


「第八十・・・・何回目だっけ?」

「90回だよ。」

「え?もう90回?去年とかまだ70回だったよね?」

「今年はいろいろ起きたからね・・・」

「メリアリスの金髪幼女の反乱とかいろいろだぁね」

「あと206大隊の隊長の出産祝い会議とか?」

「44中隊隊長の美味しいケーキの作り方講座とかあったな」

「あれ毎年やってんでしょ?よくレパートリ増やせるね」

「78大隊の新人が彼女できてデートプランとかみんなで決めたっけ」

「オマエとか83回会議直前に扉の角に足の小指ぶつけて血が出て大騒ぎだっけ」

「オマエとか言うなよ、一応盟主だぞ俺!」


ドン!と机を叩く

っつか脱線するな。はよ進めろ


「おっとゲンドゥルさん顔が怖いですよ。かわいい女の子がそんな顔しては愛しの6番に嫌われますよ」

「安心しな。言いふらす前に全員ぶっ殺すから」

「これ以上は火に油なので本当に始めましょう」

「むしろガソリンに核弾頭ぶち込むようなもんじゃね?」

「第90回!情報統合会議!チキチキ!ゲンドゥルさんをゲストに!アプデを語ろう!始まります!」


ドンドンドンパフパフ!


90回もこんなノリで会議してんのかこいつら

きゃる~ん!バレットナンバーズ代表、3番のゲンドゥルでっす

きゃーエバーさん見てくれてます~!

え?今回エバーさん出番ないから見てくれてない?

あっそ、あ~じゃあ何でこんなことになってるかっていうと

前回の調査の途中経過の報告しに来ました~いじょう


「ではまず皆さんにお配りした資料の1ページをご覧ください」


資料っていうより修学旅行のしおりだろこれ


「では1ページ目{歩兵について}担当のたんでむさんどうぞ」


美女が立ち上がる

まぁ私の方が美女だがな


「はいでは報告します

 今回のアプデで実装された歩兵ですが制作レシピ図の1番から300番までが歩兵用の装備と推測されます」

「質問」


老人が手を挙げる


「どうぞ、ミッドガルさん」

「1番から300番すべてが歩兵用だったのか?」

「いいえ、現在判明してるのは1~300までで178個です。ですがそのいずれも歩兵用装備でしたのであくまで推測です」

「理解した、続けて」


ミッドガルっていうのかこのジジイ、老人とは思えないほどの筋肉ムキムキのマッチョマンだが


「歩兵用装備178個で大きく分けると4種になりますバリア・メイン武器・サブ武器・補助武器です」

「バリアはRPGでいうと防具。連続使用時間・強度・バッテリー回復時間が存在します」

「メイン武器は比較的使いやすい銃器ですね、大型のハンドガン、軽機関銃、ライフルが見つかりました」

「サブ武器ですが結構多種多様です、ハンドライフルのような高威力単発なものからガドリングガンのような大型なものまでありました」

「補助武器は殺傷力があったり補佐機能があったり数え切れません。一例として手榴弾、スタングレネード、補助バリアがあります」


説明を聞きながら資料を見る

資料には発見された178個のアイテムが表記されている

よくまとめたなこれ


「そんなところですかね?では次7ページ{資材の変更}ご覧ください」

「では説明しよう」


さっきのミッドガルが立ち上がって説明を始める


「アプデ後から資材が4種に分けられた」

「金属系資源・希少金属資源・液体資源・有機資源」

「金属資源は主に弾丸やBWの装甲に使われる、使用量が一番多いが入手と加工も容易だ」

「希少金属資源はBWのフレームの素材の1つだ、これをメインに3種の資源が使われる」

「液体資源、要するに燃料だ通常稼働に少量、ブーストの噴射に大量に使われる」

「有機資源だが・・・なぜか火器管制パーツの制作や自律兵器の制作に使われる。アールでタイプなゲームな設定じゃなかろうなコレ?」


さっきのたんでむの報告が6ページ何に対してジジイの報告は20ページもある。多すぎる


「では次27ページ{BWの追加要素}」

「ほいじゃ説明します」


ひょっとこ仮面を付けた痩せた男が立ち上がる


「まずBWにサイズと言う要素が追加されました。3メートルほどのS・5メートルほどのM、いつものですね・10メートルほどのL」

「フレーム制作の時にこの三種に分けられるようになりました。半端な大きさは四捨五入されるようです」

「武装は特に変更はありません、まぁもとからBWのカスタマイズの自由さが売りのゲームですからね。」


会議は進んでいく

そして私の報告の出番が来る


「では本日のメインイベント!西大陸随一の傭兵組織代表!美少女ゲンドゥルさんの報告です!あと素足で顔面踏んでくださいお願いしますなんでもしますから」


ウッゼェ&キモい


「それでは報告します」

「先日の狙撃部隊ですが。あれメリアリスじゃないです」


その場にいる全員が静かに真面目に聞き始める


「依頼の後、例の現場に向かいましたがメリアリスの部隊が虐殺されている現場を目撃しました。」

「観察結果はリグレットと同じ、光学と榴弾の長距離攻撃」

「見ているだけだったのかい?」


そんなわけがない


「裏側に回り込んでメリアリスが全滅した直後に襲撃しましたよ。一機残らず逃げられましたが」

「バレットナンバーズが相手をしたのに逃げられたのか・・・」

「番外の人たちだったから仕方がなかったのよ。他の人たち忙しかったし」


嘘をつく

実際は4・5・8・9の上位4人で調査をした

狙撃仕様はそこまで脅威じゃなかったらしい

だが護衛に付いていた一機が驚異的だった

4対一で戦って対等だったという

上位陣の知識と技術なら機体構成や武器を見て製造者や特性や所属傾向がわかるのだが全機すべての部位・武器を真っ黒にしていたので判別が難しかったという

なんとか4番のラッカムが1機を写真に撮りその後逃げられた

その写真だが見事にブレブレでまともに判別できなかった

しかしたまたまピントの合ってた関節部分を見て驚いた

バレットナンバーズの、それもエバーや1番がまだいたころの旧メンバーの機体と同じであった

旧メンバーの機体はすべて欠番となった2番が制作していた物だ

2番の機体制作は天才的だった頑丈で軽く燃費もいい

まさに高スペック、ただし操作性は劣悪、あと特性が極端

「ロボゲーなんだから浪漫を突き詰めてなんぼ」

だという

そんな小さな嘘をつきながら。小さくない?気にスンナ

会議を過ごしていく

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