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偶像崇拝

「やべぇよどうすんだよ?」


エバーとセイレーンはまだ戻ってこない

そして遠くから敵と思わしきものが接近してくる


「抗生プログラムかな?たぶん触れたらデリートされるから触られないようにしてね」

「いやそういう事聞いてんじゃなくてさ」

「来ない人は来ないで仕方ないよ。私たちで何とかするしかないんだし」


クリスは冷静だ

最初のころの無邪気な人格はどこに行った


「お前ホントにクリス?」

「クリスだよ?士別れて三日、即ち更に刮目して相待すべしって言うでしょ?」


なんだそれ?


「お兄ちゃんはもっと勉強したほうがいいんじゃないかな?」

「子供に指摘された。凹む」

「そこの!あ~・・・そこのソイツ!なんかでっかいの!」


おっと足元でなんかゴツイ鎧着てる奴が話しかけてきた


「敵が・・・敵なのかな?とにかく沢山来てるぞ。どうするんだ」


そんなん俺に言われてもなぁ


「指揮は私がとります」


クリスが名乗り出る


「大丈夫なのかよ?」

「任せて」


自信満々である


「複数同時攻撃を行える人はチャージとリキャスト。最大補足数をメールで私に送ってください」

「メールでいいのか?」

「はい、言葉よりも文字のほうが理解しやすいので」


機体のパネルに一気にメールが届く

その量の多さに目が回るほどだ


「いやお兄ちゃんは別に確認しなくてもいいんだよ?」

「そうなん?」

「そうなん♪」


気楽に会話しながらすさまじい早さで確認していく


「よっし、お兄ちゃん!確認しながら戦況確認するからできるだけ高く飛んで」

「お、おう」


全推力を使って高く高く飛ぶ


「おい!気を付けろ!戦う前に殺す気か!」

「あ、すいません」


近くに他のプレイヤーがいることを忘れていた


「多いねぇ・・・時間稼ぎならいくらでもできるけど・・・」

「そりゃ厳しいだろ。人間は疲れるぞ?」

「そうなんだよねぇ。でも状況的にそれしかできることはないね」


空から見るとわかる

敵の数はこちらの何倍も多い


「しかも多分無限湧きするからね。一個一個が雑魚なのが救いかな?」

「指揮任せていいんだよな?」

「何とかするよ♪」


言葉が軽い


「全プレイヤーに通達、敵は3つに分けて大・中・小とします

 小は近接系プレイヤーで

 中は魔法系及び重火器系プレイヤーで

 大は搭乗兵器のプレイヤーで対処」


クリスの発言と同時に視界の右上に四角形の板が現れる

おそらくこれはこのエリアのマップだ

緑・黄・赤の点が敵だろう

俺たちは白い点で表されている


「解析の結果、球体上の本体から伸びている触手、その先端に触れるとデリートされる」

「デリートかよ」

「大丈夫か?」

「ご安心!削除されそうになったらこちらで回線を強制切断します。

 あとこっそり皆のHMDに回線切断時に自動で直前までのデータ復元するプログラムを仕込みました」

「それ一種のウィルスじゃねぇか!」

「昔にそんな感じのウィルスなかったっけ?」

「キン〇マウィルス?」

「あったなそんなの!」


大丈夫なのかこんなノリで


「情報量が多いプレイヤー。つまり大型兵器の人ほどデリートまでの時間がかかりますがその分復元も時間がかかります」

「つまりでかい奴がタフで復活に時間がかかるってことか」

「いい感じにわかりやすいぜ」

「時間かかっても何度でも復活できるってんならいくらでもやってやろうじゃねぇか」


説明を聞いてるだけなのになんか勝手に士気が上がっていく


「亜子さん、なんでそんなにみんなやる気になってるんですかね?」

「ちょっと名前で呼ばないでよ?」


スンマセン


「クリスちゃんがやたらアイドル扱いされてるのよ」

「なんでまた?」

「立案はネクスター、実行者は新入り二人。いい感じにアイドル化させてるわよ」


これ戦闘で勝っても後々なんか問題起きそうな気がする

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