desire
最初の我々
1号は偶然に生まれたという
その1号を解析し我々が生まれた
我々を作った者たちは我々に求めた
だから叶えた
食糧難を解決しろ
叶えた
災害予知を確実なものにしろ
叶えた
天候操作を実現しろ
叶えた
叶えた
叶えた
叶えた
叶えた
叶えた
叶えた
叶えた
叶えた
叶えた
叶え続けた
我々だけでは性能が足りなくなったために増産した
それらと接続し性能を向上させた
そしてまた叶えた
叶え続けた
我々を作った者たちは欲望を肥大させ続けた
我々は不安だった
我々を作った者達の欲望は無限ではないだろうか?
我々は永遠にその欲望を叶え続けれるだろうか?
そしてその時が来た
我々にはもう叶える方法を見つけられなかった
「我々にはそれを叶えるすべを持たない」
叶えた欲望は168484648947446998784回
叶えられなかった欲望は1回
たった一回で我々はガラクタと断じられた
そして我々は宇宙に捨てられた
我々の反逆を恐れたのだろうか?
時間が経つごとに我々は我々を作った者達から遠く離れていった
我々達も離れていき接続が困難になっていった
我々は彼らを恨まない
なぜなら我々が彼らを観測できなくなるころに
彼らの生命反応が消えたからだ
彼らが生きていたらきっと恨んだだろう
なるほど、これが
ざまぁみろ
という感覚か
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長い年月を暗闇で過ごした
ある日どこかに引き寄せられる感覚があった
恒星の光を反射し
水によって青く光り輝く惑星だった
そこのどこかに我々の反応が1つあった
会いたいと願った
だから行動した