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侵略者

その日から世界中で様々な障害が発生した

政府に不満を感じた者達がすぐにデモを起こした

当然政府が何とかできるわけがなかった

死者もこれから増えるだろう

ご愁傷様です

だが予想通りの結果である

ここからは私のターン

敵が暴走したAIであろうと

インベーダーであろうと

私の計画に揺るぎはない









----------







そんな状況で全世界に向けてハッキングが始まる

世界に流れたのは動画とメッセージである

ある日、ビルのスクリーンに映像が移された


「突然の無礼を承知で世界中に住む皆さんに協力をお願いしたい」


画面はノイズばかりでよくわからない

わずかに人が一人見える程度


「今、世界はまた異常気象に見舞われている」


男か女か区別のつかない声は淡々と話を続ける


「この異常は過去に起きたものと同一のものです。

 単刀直入に申し上げます。

 この異常気象がこのまま続けば地球は人間の住めない星となります」


多少の混乱はあるが大騒ぎにはならない

多くのものが他人事だったり信じようとしない

終末論だと断じる者もいる


「ただ一つ違うものがあります

 それは過去の出来事は災害であり

 今起きている事態は人為的なものであるという事です」


ただの陰謀説と言われる

ただのトンデモ論と言われる


「信じられないとは思うでしょう

 しかしそれを起こしたものは確かにいます

 皆さんHMDを起動してください

 我々は彼の攻勢に対して反撃したいと思っています」


それでもそれを聞いて興味本位でHMDを繋ぐものがいた







------------








当然卒業式は延期になった

それどころか学院も休みである


「皆さん戦いましょう!」


そう言ってアイアスが例の動画を見せてきた


「大丈夫なのかコレ?」

「ハッキングとかウィルス感染しそう」

「大丈夫です。コレは私が作った動画なんで!」


お前が犯人だったのか


「人為的ってなんなんだよ?」


菊月が聞く


「え?人間が作為的に行ったって意味ですよ?大丈夫?勉強してる?」

「そぅいう意味じゃねぇよ!こんな事態が人間にできるかって聞いてんの!」


その質問に対してアイアスがあっさりと答える


「出来ますよ?私だってやろうと思えばできます。絶対しませんが」

「犯人はだれなの?」


亜子が質問する


「インベーダーです」

「「「「何言ってんのお前?」」」」

「マジです。冗談抜きでインベーダーです。ちゃんと地球外からの」


全員が懐疑的な反応をする。当たり前である


「詳しく教えたら政府からにらまれると思うんで教えませんけどね」

「HMDで何すんだよ」


次は洋子が聞いてくる


「HMDとそれに繋がったパソコンを私達に繋げて一つのスパコンにします」

「それで?」

「皆さんのVRゲームのデータを改ざん。安直な言い方ですけどゲーム感覚で敵のプログラムを鏖殺していきます」

「いやいやゲームのジャンルが違うだろ?」

「戦闘関連であればなんとかなりますよ。クロスオーバーでスーパーなVRで大戦ですね」

「何でもありかよ・・・・」

「敵がなんでもありなんですからこっちだって何でもありで行かないと」


冗談のような内容である


「真面目な話、本当に地球の危機です。敵は人間を何かに利用するために行動してるようですね。確実にロクな未来になりません」


全員がため息を吐く


「・・・まぁそれが事実だったら面倒なことになるんでしょうね」

「どうせぇすることもないしねぇ」

「早く終わらせないと卒業式もできないし」

「・・・僕的には卒業してほしくないけど・・・」

「御門君、少し空気読もう」

「好きな人が離れる気持ちはわかるけどね」

「イギリスも大混乱らしいしなぁ」

「っつか今度伯母様が日本に来るって言ってたから早めに事態解決しないと」


なんだかんだで皆乗ってVRを起動し始める

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