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愛が重い

説明しよう

昨今のVRゲームではプレイする前にアバター制作が必要となる

現実の肉体を容姿にするか、現実とは違う容姿を作るかだ

大抵の場合は後者を行うものが多い

だって皆、大なり小なり自分の容姿にコンプレックスを持ってる場合が多いじゃない?

スタイルだったり、顔だったり、性別だったり

あ、メタルレディの皆は私も含めて容姿に自信あるから前者ね

エバーは髪の色だけ黒にしてるけど


-閑話休題-


今私、セイレーンは西大陸の貿易都市エグリーブの中央施設にいる

輸送部隊が無事エグリーブ領海に入ったときに例のスナイパーカノンの使用者に声をかけられたのだ


「君が6番・・・エバーを引き入れた奴か」

「な、なんのことかしらん?」


エバーを6番と呼んだ時点で察した

西大陸で番号で呼ばれる人物と言ったらバレットナンバーズしかいない

バレットナンバーズ

西大陸最強と言われる雇われ部隊である

30人ほどの部隊で上から10人の実力者は番号の称号が与えられる

基本的に若い番号ほど強いらしい

南大陸で知られているのは

1番・名称不明、3番・ゲンドゥル、4番・ラッカム

6番・名称不明、10番・ケニング

この男は6番をエバーと言い直した。要するにエバーはバレットナンバーズでも最高クラスの実力者という事だ

なお、この男は7番・ラシャプ

ラシャプと言えば古代エジプトに伝わる疫病神で弓矢を使い稲妻をばら撒く「矢の王」である。多分

名前に違わぬトンデモ系実力者である

さっきの戦闘記録を確認すると後方の援軍、これは現在の6番らしい、が命中率40%に対しラシャプは命中率89%である

ちなみにエバーは99%であった

前方のポンコツ100機はともかく後方の一級品を多数相手に3機で損害軽微で虐殺とか訳が分からないよ

そしてそんなトンデモ系実力者の1人であるエバーを私が寝取ってしまったのだ

ヤバい、報復されるかもしれない


「安心したまえ、エバーは6番の称号を返上して西から出て行ったのだ。君たちが彼を引き入れても特に何も思わないよ」


よかった、こんな奴ら相手にしては戦いにすらならない


「用があるのは私ではなく3番だ」


もっとヤバい、縁もゆかりもない南大陸の奴に3番が呼び出すとかどう考えてもエバー案件じゃないの

不安を感じてると1人の女性がやってきた


「始めまして、ミス・セイレーン。私はバレットナンバーズの3番・ゲンドゥルと申します」


うわ・・・・すごい容姿が幼い

どう考えてもこれは制作したアバターだ


「始めまして、ミス・ゲンドゥル。メタルレディ隊長・セイレーンです」


怖いなぁ。帰りたいなぁ。怒るんだろうなぁ。


「エバー様はかっこよかったですか?」

「は?」

「エバー様はかっこよかったですか。と聞いているのです」

「アッハイ、多勢に無勢な状況なのにまさに無双していました」

「そうですか!そうでしょう!そうに決まっています!あのエバー様があんなクソ共に負けるはずがありません!私は3番の称号をいただいておりますがそれも交渉が上手いという理由で上位に入っただけですので5番から上の者も実力ではなく機体制作が卓越していたり資源採掘の勘が優れていたりというわけでしてあれほどの人は見たことがありません過去に何度もリアルで会いたいと打診したのですが頑なに拒まれていまして私の何がいけないのでしょう?容姿が幼すぎてネカマと思われているのでしょうか?これでもリアルに10歳なんですがもしかしてエバー様は年上の女性が好みなんでしょうか?そもそもエバー様のお歳はお幾つなんでしょうか?いえそもそも胸が小さいのが原因でしょうか?ロリ巨乳になれば振り向いてくださるでしょうか?帰ってきてくださるでしょうか?あぁでもゲームで巨乳にしてもリアルではAカップなのでリアルで出会ったら幻滅してしまうでしょうし・・・・」


うん、エバーが西から出て行った原因が分かった

ゲンドゥルが暴走してると外から誰かやってくる。バレットナンバーズのエンブレムを付けているが番号は付いていないので下っ端だろう


「ゲンドゥル様。リグレット同盟から使者が来ました」

「あ?」


おいロリッ娘、それその容姿でしたらあかん反応や


「まったくよぉ!それくらいお前達でもできねぇのかよ。こちとら大事な会話中だってのに」


ミス・ゲンドゥルお帰りである、何しに来たのあの人?


「惚気たかったんだよ」


ラシャプがそう答えてくれた


「アッハイ、ソレジャアソロソロカエリマスネー」


ゲンドゥルが戻ってくる前に帰ろう。それが最善だ

でも一応貸しは作っておこうと思う


「ラシャプさん、ゲンドゥルさんに伝えといて。エバーは貧乳好きだって」

「マジかよ・・・希望が潰えた」


なんでそこでラシャプさん落ち込むん?

とにかくとっとと帰ろう

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