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獣人国の王様は・・・

すみません、お待たせしました

色々忙しく、なかなか更新出来ませんでした


何度も言いますがエタるつもりはありませんので

最後までお付き合い下さいm(_ _)m

<フィオナサイド>


私の活躍で街は救われた

人々は私のことを戦女神と持て囃した

エイプリで戦鬼神と双璧になったのだ

ちなみに戦鬼神とは和弘さんのこと、さすが私の愛しい人


私は和弘さんの隣に立てることが出来て幸せです

私はギルドに向かった


「いらっしゃいませ」


「今回のゴブリン討伐の報酬を貰いに来たわ」


私はゴブリンの耳を324個、ゴブリンウォーリアの耳を42個、ゴブリンキングの首を1個出した


「え!ゴブリンキング?それよりも討伐数が尋常じゃない!まさか貴女が噂の戦女神!」


受付のお姉さんの声に冒険者は一斉にフィオナを見た

このあと私はうんざりする程声を掛けられた

女性は憧れ、男性は好意、しかし私が戦鬼神の女だと知ると

女性は羨ましがり、男性はすぐにその手を引っ込めた

私は精神的に疲れた状態でギルドを出た、しばらく歩いていると


「フィオナさん!」

私は声のする方へ振り替える


「あなたは、ブリッツさんでしたね、何か用かしら」

ブリッツは私の前にくると深々とお辞儀した


「貴女が居なければこの街は壊滅していた、今回の討伐リーダーとしてお礼を言わせてくれ、ありがとう!」


「私は自分の為にやっただけよ」


「それでも、この街が貴女に救われたのは事実だ」


「そう、わかったわ」


「それで、お礼ではないのだが、和弘殿が向かった先を教えようと思って」


「え!今和弘さんは何処にいるの?」

私はブリッツの肩を掴んでガクガク揺らした


「あ、ああ、お、落ち着いてくれ、しゃ、喋りにくい」


「あ!ごめんなさい」

私は掴んでいた肩を離した


「ふぅ、彼は王都に向かったよ、そこを拠点にすると言ってたな」


「王都ね」


「ここから馬車で10日かかる、商人に乗せてもらうか、護衛の依頼とかで行くのが妥当だ」


「わかったわ、ありがとう」

そんな、馬車を待ってるなんて出来ないわよ、本気で走ったら5日くらいで行けるわね


【お主の実力なら楽勝じゃな】


「何か手伝う事があったら遠慮なく言ってくれ!」


「ええ、ありがとう」

私は軽くお辞儀をし、そこを後にした


日も陰っていた為、私は宿屋で休むことにした

明日の朝一に王都に向かおう

次の日の朝

私は街の入口に立っていた


「さて、王都に急いで行かなきゃ」


【途中でディセンという街があるからそこで休憩するのがいいだろう】


「うん、わかったわ」

私は街を出て、王都に向かった

身体能力が高い為、一日中走り続けても疲れなかった


「ん?前方に何かいるわね?」

私は速度を落とし、確認するように歩き始めた


【どうやら盗賊の様じゃな】


「盗賊・・・・か」

私は転生したとはいえあの時の記憶は無くなっていなかった

私は一つだけ心に決めたことがある、それは悪は容赦しない

2度と私の様な者を出さない為に、悪は駆逐するしかないのだ


私の姿に気付いた盗賊達は駆け足で近寄ってきた


「へっへっへっへ」


「うるぁ、ここを通りたければ金目の物と食料を置いていけ」


「あと、一晩俺達の相手もしていけ、そしたら通してやるよぉ」


「断ったら?」


「ああ?そんなもの適当にボコって飽きるまで俺達の人間便器になって貰うんだよ」


「そのあとは適当に奴隷として売っ払ってやるよ」


「てか、最初からそれでいいんじゃね?こんな上玉見逃すことなくね?」


「そういえばそうだな、へっへっへ、残念だがお前は俺達の便所決定な」


男が手を上げた

すると後ろと横から数人の盗賊が出現した


他に気配が無いからこれで全部みたいね


私は背後にいる盗賊の後ろに高速で移動した


「へ?」

「あっ!」

「き、消えた!」

「ば、馬鹿野郎!後ろだ!」


リーダーらしき男が叫んだ時には既に遅かった

私は槍を薙ぎ払い、全員の首をまとめて刃ねた


「なっ!」

前方の盗賊達はあまりの呆気なさに何も言えずに立ち尽くしていた

私はそんなもの関係ないかの様に左の男に向かう


「わ!ちょ、ぐぺぇ」


槍を顔に突き刺した


「ひぃ!」


直ぐ様左に飛び脳天に槍を突き刺す

あっという間にリーダーだけが残った


「え?え?ちょ、ちょっと、え?な、仲間が・・・・」

リーダーは気が動転して何が何だか分からない状態だった


私はリーダーの正面に立ち、思いっきり股間を蹴り上げた


グチャ


何かの潰れる音がした


「んぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ」


リーダーは股間を押さえ踞っていた


「んー、んー、んー」


声にならない声をあげている

私は凍てつくような冷たさで


「私に何をするって言ったの?」


リーダーは私の顔を見て、ガクガク震えだした


「な、何も、い、言って、お、おりませんー、すいません、見逃してください、すいません、すいません、すいません」


リーダーは必死に謝る


「今まで何人もの罪もない人が同じように懇願したのかしら?」


「ひぃぃ!心を入れ替えます、許してください!お願いします!」


リーダーは祈るようにすがるように懇願する


「私はただ単に同じことをするだけよ」


その台詞でリーダーは更なる恐怖に駈られた


「あの世で今までの罪を償いなさい」


私さ右手をリーダーの顔にかざし


「ファイヤーボール!」


火の玉がリーダーの顔を焼き尽くす


「ぎゃぁぁぁぁぁ」


炎は次第に全身へと燃え移り、全てを炭と化した

私は残りの死体もファイヤーボールで焼き尽くした


「さっ!さっさと街へ向かわなきゃ」


フィオナはスッキリした顔でディセンに向かった


<和弘サイド>


俺は今全員で風呂に入っていた

遂に皆と関係を持っちゃったな


俺の右にシェリル、左にミュリア、右足に手を置いてるのはサリ-、左足に手を置いてるのはアンナ、そして正面に座っているのはリリアーナだ


これが俗に言うハーレムなのだろう

すげぇな、まさかのハーレムが実現するとは

まったくそんなつもりは無かったのだが

それにしても皆くっつきすぎじゃないか?


「ね、ねぇ、そんなにくっついてて疲れない?」


「和弘様に触れていると心が落ち着きます」


シェリルの返答に皆が頷く


「そ、そうなの、か」

まあ、しょうがないか


「ご主人様は優しくて、強くて、どうしても甘えたくなるにゃ」


ミュリアは頬を俺の鎖骨辺りをすりすりしてくる


「いけないと分かっているのですが、和様に甘えてしまいます」


「和弘ちゃんはぁ、いつも私達を気遣ってくれるからねぇ」


二人の手が俺の足を擦る


「あたしたちはおにぃちゃんなしでは生きられないよ」


リリアーナが俺のアレを優しく触る

いつの間にかシェリルとミュリアは俺の首筋を舐めていた


静かな風呂場にピチャピチャと淫靡な音が響く

風呂の中なので、頭がボーッとしてきて理性が外れそうになる


「私達全員は和弘様を愛しております、身体も心も全て和弘様のモノです」


シェリルの台詞と共に俺は理性が飛んだ


風呂で5人を抱き、ベッドでもたっぷり抱いた

次の日の朝


俺はいつもの様にシェリルの胸で目を覚ます

ミュリアは相変わらず俺の脇に顔を埋めている

サリ-とアンナは俺の足を抱くように寝ている

リリアーナはシェリルと俺の間に挟まり、俺の身体を抱き締めた状態で寝ている

ふっちゃけるとなんとも不思議な光景だろう


「おはよう御座います、和弘様」


「おはよう、シェリル」

いつもの様に彼女とキスをする


「ん・・んぁ、おにぃちゃん・・・・ずるい・・」

いつの間にか起きていたリリアーナがジト目で見ている


「おはよう、リリアーナ、おいで」


リリアーナは這いずるように俺の身体を登り、キスをする


「ん・・はぁ」


リリアーナとのキスを終えると、サリ-とアンナもモゾモゾ登ってきた


「和様、私達にも」

「おねがぁい」


サリ-とアンナにもキスをする


「んん・・・・」


「ん~~」


あ、アンナ・・・・あ、朝から激しい、ちょっ、舌絡めすぎ


「んはぁぁ~」


「おはよう、サリ-、アンナ」


「おはよう御座います」


「はぁ、はぁ、おはよぉございますぅ」


よし、皆起きて・・ないな

俺はいつのも場所に目をやると、安定の様にミュリアが脇の匂いを嗅いでいた


「うにゃ~、今朝は一段と雄の匂いが濃いにゃ~、くんくんくんくんくんくんくんくん」


なんだ?寝言なのか?濃いって事はいつもより臭いのか?


ミュリアはまるで森林浴をするかの様に深呼吸している


「はぁ~、仕方ない」

俺はミュリアの耳をはむっと口で挟んだ


「にゃう~」


更に耳の中を丁寧に舐める


「にゃぁん、やぁん、にゃっ!ご、ご主人様!」


「おっ、目が覚めたか」


「おはようにゃ、なんかとてもいい夢見たにゃ」


ミュリアの頬は蒸気していた、どんな夢を見たのやら

ちなみにシェリルは耳を舐められてるミュリアを羨ましそうに見ていた


「私もはむはむされたい・・・・」


小声で呟いてるけど聴こえてるよ、今度やってあげようかな

獣人族の耳は敏感な性感帯らしく、優しく撫でられるとすごく気持ちよくなるらしい、胸を愛撫するのと同等の快感だそうだ


「さ!皆起きたら今日は王様に会いに行くよ」


俺達は朝食を食べ王宮に向かった

ちなみに朝食はサンドイッチだった、嬉しいことに珈琲が出てきた

俺以外は飲めなかったらしく、代わりにフルーツジュースを出してあげた、てか珈琲まで再現しているとは

「でかっ!そしてすげぇ!」


俺達は王宮に到着し、その姿に驚いていた

石造りの城だが、明らかに仕事のレベルが人族と違っていた

石同士の隙間はなく、大きさも均一で丁寧に積み上がっていた

街の城壁もそうだが、明らかに技術のレベルが違う


俺達は城門に向かう


「ようこそ!バルシュタイン城へ」


元気のいい犬耳の兵士が挨拶してきた


「王様に会いたいのですが」


「陛下は来るもの拒まず、どの様な方にもお会いして頂けます、今も商人が一人陛下に謁見しております、謁見の間の扉で順番をお待ち下さい」


やはり、聞いてた通りだな

俺は城に入り、中にいる兵士に謁見の間まで案内をされる

てか、こんな簡単に会えていいのか?暗殺の心配はしなくていいのか?


扉の横に立っている兵士に聞くと


「陛下はこの国で一番強くて優しいお方で、我らの種族では陛下に対して何かしようとする者は皆無ですよ、また仮にいたとしても、陛下は魔王程ではないにしても、近い実力があり、そう簡単に暗殺は出来ませんよ」


ほぅ、魔王に近い実力か、となるとSSランクは軽く超えているな


俺が思考していると扉が開いた

すると、一人の小太りの猫耳獣人のおっさんが出てきた

さっき言ってた商人だな


お互いに軽く会釈をする


「さ、どうぞ」

兵士に促され俺達は謁見の間に入った

奥まで進むと柔らかい笑みを浮かべた一人の猫耳の若者が座っていた


「やぁ、初めましてかな、僕がこの国を納めているレオブレイク・バルシュタインだよ」


その口調に気さくで話しやすい印象を与えた


「初めまして陛下、カズヒロ・カミシロと申します」

俺の名前を聞いた瞬間、レオブレイクは眉毛をピクリと動かした


「シェリルと申します」

「ミュリアにゃ」

「サリ-と申します」

「アンナよぉ」

「リリアーナだよ」


てか、シェリルとサリ-はいいが、残り3人!もう少し言葉を選ぼうよ


「申し訳ありません陛下、少々常識に疎く」

俺が謝ろうとした瞬間


「いいよいいよ、気にしないから、君も、いや神代君もそんな堅苦しい話し方しなくていいよ」


どうも調子が狂うな


「さて、ここに来たからには何か用があったんだよね?」


「はい、私達は人族の国か、安住の地を求めてやってきたました、この国の文明は素晴らしく、是非ここに住まわせて頂きたいと思い伺いました」


「へぇ、この文明の良さに気づいたんだ」

レオブレイクの眼が光った気がした


「土地さえ頂ければ家は自分達で何とかします、また私達は冒険者なので付近の魔物を討伐することが出来ます」


「戦鬼神カズヒロの名前はここまで届いているよ」

え?何その通り名?いつの間に?


「君は知らなかったのか?有名だよ、オーク大襲来の時に何百ものオークやボスのオークキングを葬った若手の冒険者ってね、更にアーガスでは単騎でドラゴンを葬ったとも聞いている」


てことは俺の正体に気づいているのか


「あ、心配はしなくても僕は今の君を見ているからね、そこは安心してくれ」


どうやら黙っていてくれる様だな


「さて、そんな戦鬼神がこの国に来たのはとても良いタイミングだったよ」


「どうゆうことですか?」


「いやー、アーガスがどうやら勇者を召喚したみたいなんだよね、それで人族以外に戦争を仕掛けようと考えているみたいなんだ」


「理由は・・・・俺か・・」

俺は小さく呟いたが、レオブレイクは聴こえてた様だ、流石獣人だ


「その通りだよ、魔王に対抗出来る戦士が居なくなったか相当焦ったみたいだよ」


そんなものは知ったことではない、そもそもこの国の為に戦ってやる義理はないのだ


「だから、神代君がこちらに来てくれたのはすごくタイミングが良いんだよ」


「という事は」


「うん、君達をこの国に是非住んで貰いたい、土地はいっぱいあるから好きなだけあげるよ、ただし」


「人族や魔族が攻めていた時はってことですね」


「いや、君達だけに頼るつもりはないよ、これでもうちは獣人国だからね、人族の兵士には負けないよ、どちらかと言うと抑止力に使いたいかな」


なるほど、魔王みたいなものか、少なくとも魔王に匹敵する俺がこの国に居ることによって、周りは簡単には手を出せなくなるってことか、この文明といい、人の使い方といい、明らかにこの世界の人間と違うな


「分かりました、是非お使い下さい、私はこの国が気に入りました、ここが守られるなら私は喜んで戦います」


「ふふふ、まあこの文明は頑張ったからね、君なら絶対に気に入ると思うよ」


頑張った?俺の驚いた表情にレオブレイクはニヤニヤしていた

ま、まさか


「この国の文明は全て僕が広めたんだよ、神代君」


「な、それだと・・・・」


「君も懐かしかっただろ?」

レオブレイクは手をあげた、すると兵士の全てが謁見の間から出ていった


「さて、邪魔物は居なくなった、ここからは本音で話そうか?神代 和弘」

この喋り方思い出した


「そうか、お前も転生したのか虎条 獅子雄」


獣人国の王様は俺の知り合いだった・・・・

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