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獸人国への旅その5

いつもありがとうございます


次回から獣人国編です

おたのしみ!

<フィオナサイド>


私は朝一で街を出て人族の国へ一直線に向かっている

魔族の国は初めてだけど、意外と道は整地されていた


「これだけ道が整地されていれば、相当旅が楽だわ」


【うむ、魔王が勇者に倒されてから500年、あれから文化が発展したのじゃ、今では人族とそんなに変わらない程にまでなっておる】


「そうなの?」


【勇者が魔王を倒した後、魔族達に文化を伝えたのじゃ、もしかしたらパスタとか言う食べ物も勇者が伝えたのかもな】


「勇者って何者なのかしら」


【勇者は異世界から召喚された者じゃ、人族が魔王を倒すためにと・・・】


「え?」


【妾も全貌は判っておらぬ】 


「ミーティアでも解らないの?」


【いくら女神といっても全てを見渡せる訳ではないのじゃ、だから和弘を転生させたのだからな、上から妾が見る、下から和弘が見るという流れを作りたかったのじゃ、しかし・・・まぁ、お主も知ってるようにな・・アレじゃ、妾の力が無くなったからな・・・】


「そ、そうね・・・」

私はアレを思い出し赤面した


【まあ、こうなっては仕方がない気持ちを切り替えてさっさと和弘に逢いに行くのじゃ】


「そうね、はやく和弘さんに逢いたい」

私は歩くスピードを速めた

暫く進むと前方に気配を感じた

ん~、魔物ではないわね

魔物じゃないと解ったので気にせずにすすんだ


「はいは~い、そこのお嬢さん!ちょっといいかなぁ?」

私の前に3人の魔族の男が私の行く手を遮る


「なんでしょうか?先を急いでいるのですが」


「いいねぇ、そうゆう気が強そうな感じ」

この人は何を行ってるんだ?


「用が無いのでしたら通してください!」


「用はあるよ~、それはね~、大人しく身に付ける物と金を出しな!後、裸になって股を開けぇ!」

ゲスな声で要求してきた

舐めるように私の全身を見てくる

残りの2人はニヤニヤしながら私を見てくる


「へっへっへっ、こいつわ上玉だぜぇ」

下品な笑い方・・


「俺はもうたまらなくなってきたぞ」

もう一人は下半身を手で握っていた

まったく、何処の国でもこういった輩はいるのね


「ミーティア、こいつらを殺るわ」


【うむ、妾も賛成じゃ、そもそもこんなゲスを見逃すと罪のない者達が悲しむことになる】


「げっへっへっへ、さっさと出せ!」


「早く裸になれよ!ぶっ殺すぞ!」


「おいおい、ぶっ殺すくらいなら手足をぶった斬るくらいにしとけよ、俺は死体なんか抱きたくねぇぞ!」


「それもそうだなぁ、ひっひっひっひ」

本当にクズね


私は無言でヴァルシオンを取り出し、目の前の男の足を切り払った


ヒュンッ!


「ぎゃぁぁぁぁぁ、あ、足がぁ」

男の脚は膝下から綺麗に切断され、切断面が地面に当たるように男は落ちた


「な、何しやがる!」


「何って?害虫駆除ですよ」

男の両足の甲から太股にかけて無数の突きを放つ


「うぎゃぎゃぎゃぎゃ」

とても立ってられる状態ではなく、砕けるような正座になった


「ちょ、ちょっと、まってくれ」


「待つわけないじゃないですか」


神速の突きを全身に放つ、男の首から下全ての腱を切り裂いた


「ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃ、うべぇ」

糸の切れた人形の様に崩れ落ちる


3人の男は呻き声を上げていた

殺すのは簡単だがあえて生かしておいた


「私に何か言ってましたよね?」


「た、たすけてぇ」


「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい」


「や、やめてくれ・・・」


「貴方達は今まで命乞いをした人を見逃しましたか?嫌がる女性をレイプしませんでしたか?そもそも私に何をするつもりだったのですか?そんな人達を許すわけないでしょう、頭が悪いのですか?」

あの日、私に力があれば彼を守れたのに・・・

だから私は決心した、この力で私や和弘さんに害成す相手は容赦しないと

後悔してからでは遅いのだ、あの日、あの時こうしていればなどこの世界では通用しない、それほど世の中は甘くないのだ


私は3人を凍りつくような目で見つつ


「この世界の為に死んで、心配しなくても粉々に消滅してあげるから、これがせめてもの慈悲よ」

私は青白い羽を出し空へ飛んだ


「神技!イセリアルバレスティン」


私の技が3人を消滅させた、まるでこの世に存在しなかったかのように・・・


<和弘サイド>


「今のところ旅は順調だな、シェリル、獸人の国はあとどれくらいで着くのかな?」


「そうですねぇ、普通の馬車ですと約7日くらいですが、この馬車は通常より早いので4日くらいで入るかと」


「今日が3日目だから、あと1日ってことか、まずはシェリルの故郷に寄ろう」


「ありがとうございます」

シェリルにとって色々あった故郷だが、一度は見ておくべきだと思う


「そういえば、獣人族は種族とかの考えはどうなんだ?」


「あい、基本は人族と魔族を嫌ってるニャ」


「やはりそうか」


「でも最近はそういった差別的な考えが減ってきたニャ」


「ほう」


「理由は獣人国の王様が人族や魔族と友好的だからニャ」


「王様が?」


「あい、獣人国の王様は国で一番強い者がなるニャ、数年前に先代を倒して王様が代わったニャ、その王様の代から人種差別が減ってきたニャ」

さすが獣人、実力社会?か


「その王様に会ってみたいな」


「簡単に会うことが出来るニャ」


「そうなのか?」

余りにも社交的過ぎるぞ、まるで日本人みたいだな・・・

いや、考え過ぎか


「まあ、簡単に会えるなら楽だしいいな」


「あい!」


「あ!そういえばサリーにアンナ、これを最初に渡しておくよ」


「和様、この腕輪は?」


「婚約腕輪じゃぁないわよねぇ」


「これは虚偽の腕輪といって、嵌めるとイメージした姿になることができるんだ、2人とも嵌めたら獣人をイメージするだ」


「はい、ん・・・」

サリーの頭に耳が生えてきた、犬耳かな


「はぁい、ん~」

アンナの頭にも耳が生えてきた、熊耳みたいだな


「うん、2人とも完璧に獣人だよ」


「あ、本当です、アンナの頭に可愛いお耳さんがあります」


「サリーの頭にもぉ、可愛いぃ耳が生えてるわよぉ」

お互いを確認しあいキャッキャしている


「あれ、では和様はどうされるのですか?」


「俺か?もちろん変身するよ」

俺はフォオナの様な狼の耳をイメージした


「わぁ、和様さま凛々しいです」


「あい、ご主人様は獣人姿もカッコいいニャ」


「和様、似合っております」


「いやぁん、襲われたいわぁ」


自分で頭を触ってみる

おぉふ、フワフワな耳が生えてる!

やばっ、これ気持ちいいぞ


「ん?」

なんか皆の手がわきわきしてるんだが、なぜにじり寄ってくる?


「み、みんなどうしたのかなぁ?」

俺は堪らず御者席へ逃げた


「あ!おにぃちゃん!」


「やあ、リリアーナ疲れてないか?」


「うん、大丈夫だよ、ウィンもボルもいい子だから」


「そうか」


「あ、おにぃちゃんの頭に耳が生えてるよ」


「ああ、これか、明日には獣人の国へ入るからな、やはり人族のままだと厳しいだろう」


「そうだね」  


「リリアーナもスキルで獣人族へ変身しておけよ」


「うん!ん・・・」

リリアーナの頭から角が消え耳が生えてきた、犬耳だ


「おお!似合ってて可愛いぞ」


「そう?えへへ」

俺は照れてるリリアーナが可愛すぎて頭と耳を撫でてやった


「ひゃぁう、ふにゅぅ、耳感じちゃうよぉ」

やばっ!反応が面白すぎる


「そんなにいっぱい揉まないでぇ、やぁん、シュッシュッと擦らないでぇ」

言っておこう、如何わしい場所は触ってません、耳だけです


周りに聴かれると誤解されそうだが、生憎とここには俺の仲間しかいない、俺は遠慮せずにリリアーナの反応を堪能した


今現在ストックは0です(--;)


なんとか更新頑張ります!


ああ、1日48時間あればいいのに・・・


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