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獣人国への旅その4

いつもありがとうございます


馬車の旅は極力マンネリにならないように努力します

もう少しだけお付き合い下さい

結構重要なワードを出しますので・・・

<フィオナサイド>


「まいどあり」

私は魔族の国にある小さな村にいる

いくら神の力を貰ったからといって、いきなり人族の国へいくには準備が足りないからだ

村で食料や寝袋を買う、水は魔法で何とかなる

とりあえずは数日寝泊まり出来れば良いのだ

ちなみにお金はサイクロプスの素材を売った

魔族の国や獣人の国にはギルドという物がなく、戦利品はすべて道具屋で買い取りされる

私はそのお金で準備を整えた


「これくらいで準備はいいかな」

この世界にきて初日、時間は昼を過ぎたころだ


「今日はとりあえずこの村に泊まりましょう、そして日の出と共に人族の国へ向かいます」


【そうじゃな】


「いらっしゃい、1泊銅貨50枚だよ」


「一泊でお願いします」

私は銅貨50枚を支払った


「まいどあり、すぐに夕食だから準備ができたらおいで」


「はい、わかりました」

部屋に付き、装備を収納に仕舞った


「そういえば、まともなご飯を食べるのは久しぶりだなぁ」


【妾は食事というものはしたことがないぞ】


「え?女神って食事しないの?」


【そうじゃ、神は食事は摂らんのじゃ、しかしお主と融合したおかげでお主の感覚がそのまま感じるようになったじゃ】


「ということは」


【お主のお腹が減れば妾も減るし、眠ければ妾も眠くなるとうことじゃ】


「そうなんだ」


【だから、食事というものを楽しみにしておるのじゃ、さぁ、さっさと行くのじゃ】


「わかったからそんなに急かさないでよ」

私は食堂に向かった


「はいよ、今日の夕食は名物のパスタを使ったミートソーススパだ!この粉を掛けて食べると更に美味しいよ」

私の目の前に、長いグネグネした棒状の物に真っ赤なタレが掛かった食べ物が出された


「パ・ス・タ?」

聞いたことない名前だ


「お嬢さんパスタは初めてかい?」


「え、ええ」


「そうか、この辺では有名なんだが、そういえば冒険者だったな、よし!こいつの食べ方を教えよう、こうやってこいつにクルクル回転させて絡め取るんだ、そして食べる」

見よう見まねでやってみる、ツルツルすべるよこれ!


【何をしておるのじゃ、もっと上手にクルクルせんか!】


「やってるわよっ!」

何度目かの挑戦でやっとできた


「できた!」

私はそれを口に入れる


「ふわぁ!おいしい~」

少し固さの残る触感に真っ赤なソースがよく絡んで、この赤いのはアカミがベースかな、細かく刻んだロットやシャリー、ひき肉がこのパスタという食べ物に良く合う


【こ、これが食事か!妾は今まで何をしておったのじゃ・・・何千年も無駄にしておったということか!】


「ほら、この粉を掛けて食べてごらん」

私は言われるままに粉をかけた

慣れた私はパスタを簡単に絡め取る


「!!!!」

新たな衝撃が口の中を襲う


「この香り・・・パスタに凄く合います、ああ~とてもキツイ匂いなのに止まりません」

私は狼人族、嗅覚は獣人族の中で随一を誇る、この粉の香りは私の嗅覚をものすごく刺激する

しかし、不思議と不快な気分にはならない、もっと欲してしまうくらいだ!


【この粉を掛けたあとのパスタという食べ物・・・なんて美味しいのじゃ】


私は久しぶりのまともな食事

ミーティアは神生で初めての食事


手の止まらなかった私は結局3皿食べてしまった

だって美味しかったもん・・・


「はぁ~お腹いっぱい」


【うむ、妾も満足じゃ】


「あ、そういえば私の次元収納って中では時間が止まっているのね」


【そうじゃ、任意で時間を進めることも可能じゃ、基本は入れた瞬間から時が止まるようになっておる】


「ということは、作った食べ物を収納に保管する事ができるよね?」


【なるほど、あらかじめ作っておいたものを収納に保管することによって、いつでも出来立ての物を食べるということじゃな】


「そのとおり!」


【食事を摂らな妾には思いつかない発想じゃったぞ】


「そうと決まれば、旅の為に料理を大量に買っていこう」


【今まで食べなかった分、いっぱい食べるのじゃ】


ああ~ここの食事、和弘さんにも食べさせてあげたいなぁ


こうして私の転生1日目は終了した



<和弘サイド>


「皆おはよう!今日はアンナとリリアーナが御者だからよろしく頼む」


「はぁい(うん)」

いつものように朝食を食べ出発する


この馬車は本当に快適だな、いやそれよりも俺のスキルがやばいな

御者を付けることで全員が御者を簡単に覚えてしまった、恐るべし天職

そういえば昨日は魔法を覚えたっけ、となるとシェリルやミュリアにも魔法を覚えさせることが出来るな

ただ、2人とも魔力が低いから、簡単な魔法しか使えないだろうけど、補助とかを覚えさせたら戦闘の幅が広がるかもしれないな

まて、その前に俺やリリアーナは無詠唱でいけるが彼女達にはなかったな、そうなると詠唱が必要になるってことか・・・・リリアーナは分かるかな?

まあ、分からなければ買うしかないな、獣人の国にもあるだろう、うん!


俺は思考が終わり、アンナの様子を見に御者席へ向かった


「順調か?アンナ」


「あっ!和弘ちゃん、ええ、順調よぉ」

アンナは俺の顔を見てとても嬉しそうにしていた


「隣いいか?」


「もちろんよぉ」

俺は彼女の隣に座った

改めて彼女を見ると凄いな

何が凄いって、彼女の2つの山だ、この馬車は振動が殆どないのに俺の目の前でプルンプルン揺れているのだ

大きさはシェリルとほぼ同じなのに、彼女の方がなぜかエロく見えてしまう

たしか、アンナは経験なかったよな・・・それなのにこの色気は凄いぞ


「和弘ちゃん、そんなにジロジロ視られるとぉ、流石に恥ずかしぃわぁ」


「あ、ご、ごめん」


「ウフフ、そんなに私の体がぁ気になるのぉ?」


「ま、まあ、アンナってなんでそんなに色気があるのかなって思ってな」


「あぁ、なるほどねぇ、心配しなくてもいいわよぉ、ちゃんとぉ和弘ちゃんの為にぃ、初めてはとってあるからぁ」


「うっ・・・」

思わず赤面してしまった


「顔が赤くなってかわいいわぁ」

彼女はクスクス笑う、その笑いかた小悪魔的で可愛いぞ


「まったく・・どこまで本気なのやら」

俺は呆れたようにつぶやく


「全部本気よぉ」


「はいはい、そうゆうことにしておくよ」

俺はアンナの頭を撫でてやった


「はぁ~ん、和弘ちゃんに撫でられると凄く気持ちいいのぉ」


このあと昼まで他愛もない話しで盛り上がった

「さぁ、休憩にしようか!」


「はい(あい)(はぁい)(うん)」

アンナが馬車を止める


「さて今日は2人がご飯の準備をしている間にシェリルとミュリアに魔法を教えるぞ」


「え?魔法ですか?」


「ニャ!わ、私も使えるニャか?」


「それはやってみないと分からないけど、教えることは出来るからな」


俺達は椅子に座った


「まずは2人の職業に魔法使いを与える、そのあと俺の言った通りに精神を集中させてみてくれ」


「はい(あい)」

彼女達に魔法使いの職業を与えた

ちなみに一度なった職業は俺の任意で変えることが出来る、さらに覚えたスキルは職業を変えても使用可能な優れものだ

ということは、ここで魔法を覚えると、彼女達が職業を変えても魔法は使えるということだ

だからこそ彼女達には補助魔法を覚えて貰いたいのだ


「よし、2人はいま魔法使いに転職した、まずは体内に魔力を感じる練習だ、精神を集中して体の中にある魔力の流れを掴むんだ」

2人は目を閉じた

いくら魔力が低いとはいってもEランクに近い魔力はある、すぐに分かるはずだ


しばらく待つと・・


「あ、なんか体の中を何かが流れています」


「あい、とても暖かいニャ」


「そう、それが魔力だよ」


「2人とも凄いよ、普通魔力を感じるには1か月はかかるのに」


「さて、リリアーナに聞きたいことがあるんだが、詠唱は覚えているのか?」


「うん、もちろんだよ、小さい頃に勉強したから」


「お!そうかそうか、では早速だが詠唱を教えてくれないか?」


「うん、わかったよ」


「2人が魔法を打つには詠唱が必要になる、ちゃんと覚えるようにな」


「はい(あい)」


「まずは基本の魔法からだよ」


「炎の玉て敵を焼き尽くせ!ファイヤーボール!」


「疾風の刃にて敵を切り裂け!ウィンドカッター!」


「高圧の水にて敵を貫け!ウォーターショット!」


「硬き岩にて敵を打ち砕け!ストーンニードル!」


「以上が初歩魔法の詠唱だよ!まずは唱えてみてからその魔法がイメージ出来るかを確認してみてね」


「どうやら私はウィンドカッターのみイメージ出来るようです」


「私はファイヤーボールだけだったニャ」


「シェリルおねぇちゃんは風魔法、ミュリアおねぇちゃんは火魔法に適正があるんだね」

なるほど、詠唱によってイメージ出来るのが使用できる属性なのか、となるとリリアーナは4属性使えるわけだから天才ってことか


「よし、じゃあ早速打ってみようか」


「疾風の刃にて敵を切り裂け!ウィンドカッター!」

シェリルの手から小さな刃が発生した


「でた!魔法が出たぞ!」


「は、はい!今私魔法を撃てました!」


「よし、次はミュリアだ!」


「あい、炎の玉て敵を焼き尽くせ!ファイヤーボール!」

ミュリアの手からこれもまた小さな火の玉がでた


「ニャ!成功したニャ!」


「おねぇちゃん達本当に凄いよ!1日で魔法まで打てるなんて」

まあ、それは職業が魔法使いになってるからね


「2人とも完璧だよ、あとは慣れだな」


「はい、しかし1回しか撃ってないのに結構疲れました」


「あい、体が怠いニャぁ」


「よし、今日は此処までにしてご飯にしよう」


「和様、ご飯の準備が出来ました」

サリーが呼びに来てくれた


「おっ!待ってました!」


「お腹が減りました」


「お腹ペコペコニャ」


「この間食べさせて頂いたカレーを作りました、熱い内にどうぞ」

おお!早速覚えてくれたか!


『頂きます!』


魔力を使って相当お腹が減っていたのだろう、シェリルとミュリアはカレーを3杯もお代わりしていた

もし宜しければブクマを宜しくお願いしますm(_ _)m

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