表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
65/86

この国はまったく・・・

いつもありがとうございます


ついにストックが切れました、明日から更新スピードが遅くなりますが

見捨てずにお付き合い下さい

俺はいつもの森に来た


「さて、新しい槍の威力を確認するか」

俺は槍を持ち進んで行った

昼ということもあり視界は良好だ


「ん?あれは?」

神眼でウェアウルフの群れを見つけた

よし!早速威力を試してみるか

俺はあえてバレる様に近付く


「ガルッ?」


お!気付いたな

100m程離れた処で俺の気配に気付く


「ウゥ~~」


「グルルゥ」


「ガゥ、ガゥッ」


おー、威嚇してるなぁ

俺は槍を構える


「ガァゥ!」


ウェアウルフが散開する

どうやら四方を囲まれたようだ


「ガァッ!」


後ろから2匹襲ってきた

右手に力を込め振り向き様に薙ぎ払う


ヒュンッ!


え?斬った音がしないぞ?

斬り払った後、遅れて


ブシュゥ~


ウェアウルフは絶命した

多分斬られた事も気付いていないだろう

それぐらい斬った感覚がなかったのだ


「さすが、勇者が造った槍だな切れ味が抜群だ!」

俺が感心している隙を狙い、サイドから挟み撃ちで襲ってきた

俺は少し下がり、左側の敵を突き刺し串刺しにする、そしてそのまま左側へスライドさせ柄で頭を打ち付ける、金属製の柄は重く固いためウェアウルフの頭を粉々に砕いた


俺は槍を振り払い、串刺しになったウェアウルフを引き抜いた


「これは使いやすいな」


武具屋のオヤジが言ったように本当なら両手で使う武器だが俺は基礎能力が高いお陰で片手で軽々と扱っていた

言うなれば某無双ゲームの様に


「キャゥン!」


最後の1匹を始末する


「うん、こんなもんかな」


その日は早めに切り上げ、家に帰った

すると、5人はいつものメイド服で出迎えてくれた


「ただいま」


「おかえりなさいませ、和弘様」

「おかえりニャ、ご主人様」

「おかえりなさいませ、和様」

「おかえりなさぁい、和弘ちゃん」

「おかえりなさい、おにぃちゃん」


「皆好きなものは買えたかい?」


「はい、色々買いました」

「あい!こんど見せるニャ」

「はい!ありがとう御座います」

「はぁい、楽しかったわぁ、ありがとねぇ」

「うん、おにぃちゃんありがとう」


「よし、明日から旅が始まるから、今日は唐揚げとフィッシュフライにしよう!」


「楽しみです!」

「魚ニャ~」

「有り難う御座います!」

「あれすごく美味しいわぁ」

「あたし、唐揚げ大好き!」


皆の期待に応えて大量に作ってあげた


そして風呂の時間、リリアーナが俺にあるものをもってきた


「おにぃちゃん、これをお風呂に入れてみて」

俺はそれを受けとる、そして直ぐに気付いた


「お、おい、これはまさか入浴剤か!」


「おにぃちゃん分かるの?驚かそうと思ったのに」

驚きと残念そうに言ってきた

そういえば、リリアーナ達にはまだ俺の事話してなかったな


「昔使ったことあるんだよ、でもよく見つけたな」


「うん、雑貨屋さんで見つけたの、おにぃちゃんが喜ぶと思って」

なんて可愛いやつなんだ

俺は優しくリリアーナの頭を撫でた


「ありがとうリリアーナ、早速使わせて貰うよ」

俺は浴槽に入浴剤を入れた

みるみるうちに湯は乳白色になった

香りはココナッツミルクのような甘味のある香りだ

早速入るか!


「あぁぁぁぁ、きもちいぃぃぃ」

ほんのりとろみのある湯は全身に絡み付くように疲れを癒していく


「はぁぁぁぁ、癒されるぅぅぅぅ」


「おにぃちゃん」


「ひゃい!」

また変な声を出してしまった!

振り向くと5人が立っていた

あ、今日もなのね・・・

俺は下半身と戦いながら御奉仕をうけました

次の日の朝、いつもの様に目覚める


「さあ、今日は最終日だ!俺はギルドから報酬を貰ってくるから皆は出発の準備をしてくれ」


「はい、(あい)(はぁい)(うん)」


俺は家を出てギルドに向かった

街並みを見渡しながら歩いていく、ここに来て半月くらいか

特に思い入れはないな

だが、こうやってゆっくりと見るのは初めてかもしれないな

いつもは目的を済ましたらさっさと次に行ってたからな


今まで気付かなかったが街の所々にある隙間を覗くと、表情の暗い人々が外を眺めていた、この国の闇の部分かもしれない


そんな事を考えながら歩いていたらいつの間にかギルドに到着していた


「おはようございます、カズヒロさん」


「おはよう、早速だけど報酬をたのむ」


「申し訳ありませんが、報酬の前にギルドマスターからお話がありますのでマスターの部屋まで来て頂けませんか?」


「なぜ?」


「マスターからお礼が言いたいそうです」


「そうか、わかった」

まぁ、最後だし少しだけ付き合うか

俺はお姉さんにマスターの部屋まで案内された


コンコン


「マスター、カズヒロさんが見えられました」


「わかった、入ってくれ」

俺はマスターの部屋に入った


「よく来てくれたカズヒロよ、まずは座ってくれ」

柔らかそうなソファーに座る

マスターをみると凄くニヤニヤしていた


「まずはドラゴン討伐ありがとう」


「いえ、お金になるからやっただけだ」


「そ、そうか、だがドラゴンのおかげで住民は不安でいっぱいだった、改めて礼を言う」


「そうか、用件はそれだけか?」


「いや、今回の討伐にあたって君のパーティーをSSランクにさせて貰う、また討伐報酬とは別に特別報酬も渡す」


マスターは白銀貨5枚と腕輪を出してきた


<隸属の腕輪>

装着した者を意のままに操ることが出来る


はっ?なんだこれは?なぜこんなものを渡す?

俺は気付かない振りをした


「この腕輪は?」

マスターはなにもないように


「王からカズヒロに捧とよのことだ」

なに!王からだと?この国は俺を奴隷にするつもりか!

そうか・・・なら直ぐにでも国を出よう


「わかりました有り難く頂戴しよう」

俺は金と腕輪を次元収納にしまった


「折角だから装備していかないのか?」

なっ!こいつもグルか!


「いや、後で装備させてもらう」


「いやいや、着け心地を報告せねばならないから今装備してくれないか?」


「別に今でなくてもいいだろ?明日では駄目か?それともこの腕輪に何かしているのか?」


「いや、そんなことはないぞ、そうかわかったでは明日着け心地を教えてくれ、絶対だぞ」

こいつらはどうしても俺を奴隷にしたいらしい


「わかった、もう行っていいか?」


「一つ聞きたいのだが」


「なんだ?」


「最近大量に物資を買っているようだが、何処かに行くのか?」

まぁ、あれだけ買ってれば気になるか・・

どうする?本当の事を言うか?いや、そもそも俺を奴隷にしようとしているからな、言ったら面倒な事になりそうだな


「あれか、最近家と馬車と奴隷を買ったからな、それなりに入り用なんだよ、あと折角家を買ったからな知り合いを呼んでパーティーもする予定だ」


「やはりそうか」


「何かあったのか?」


「いや、お主達が旅に出るのではないかとの噂があってな、これから魔王軍と戦うのにお主達がおらんと困るからな」


「そうゆうことか、安心しろ国王様とも約束している、この国の為に戦うと」

嘘をつきまくりだな俺は・・・


「おお!期待しているぞ」

満足そうに返事をしてきた


「さすがにもう用はないだろ?」


「ああ、明日は直接こちらに来るようにな」

俺はマスターの部屋を出た、そしてカウンターに向かい


「あ、カズヒロさん、マスターとの話は終わりましたか?」


「ええ、追加で報酬を貰いましたよ」


「そうですか、それは良かったですね」

このお姉さんは事情を知らないみたいだな


「それで、今回の報酬が欲しいんだけど」


「はい!用意しておきました、まずは達成報酬で金貨20枚と白銀貨10枚、リザードマンの鱗582枚なので金貨58枚と銀貨2枚、上鱗106枚で鱗の3倍額で買い取らせて頂きますので金貨31枚と銀貨8枚、ウェアウルフの毛皮が48枚なので金貨1枚と銀貨92枚、ワイバーンの鱗が13枚で1枚金貨1枚で買い取りますので金貨13枚、全部合わせて白銀貨11枚と金貨24枚、銀貨2枚になります」


よし!これだけあれば何とかなるな


「今回の討伐でカズヒロさんのパーティーをSSランクにさせて頂きます、SSランクではすべてのクエストが受注できます、また国からのクエストは強制参加になります」


「参加しなかったらどうなるんだ?」

お姉さんは驚いた


「え!あ、はい、参加をされなかった場合はランクの剥奪になり罰金が発生します」

なるほど、強い冒険者を飼い慣らすってことか

クソな規則だな


「ランクアップの辞退は出来ないのか?このままだとあまりいい感じではないのだが?」


「いえ、SSランクになりますと、全ての施設が半額になります、また優先的に良いクエストが照会されます」

施設半額はたしかに大きいな、でも殆んど買い漁ったからな~


「なるほどわかったよ」

俺はこの国に戻ることをやめることにした

ここ以外でも生活はできるからな

だからランク剥奪も罰金も関係ない


「じゃあ、今日は帰るわ明日の朝マスターに会いにいかなきゃいけないしね」


「そうですか、畏まりましたお待ちしております」

俺はギルドを出て足早に家に帰る

もう一秒でもこの国に居たくはなかった


「ん?つけられてるな」

俺は後ろに気配を感じた、どうやらギルドを出てからずっとつけているようだ

俺はスピードを上げ、一瞬で隠れる


「!!!」


「何処行った!」


「わからん、一瞬で消えたぞ」

うん、やはり3人か


俺は再び姿を表し裏路地へ行った


「いたぞ!」


「見失うなよ!」


「分かってる!」

俺は裏路地で再び隠れる


「!!!!!!」


「またか!」


「おい、これバレてるんじゃないか?」


「たしかに、相手はドラゴンを倒すSSランクだぞ」


「がっ!」


「うっ!」


「どうした!」

俺は一瞬で2人を気絶させた


「心配するな気絶させただけだ、なぜ俺をつけている」

男はしれっと


「たまたまじゃないか?」


「その割りにはギルドからつけてきてたよな」

男は諦めたように


「ちっ!バレたか」


「最初からバレバレだ、それでギルドマスターの差し金か?」


「ああ」

男は素直に認めた


「認めるの早いな」


「当たり前だ!お前の強さは十分に分かってる、態々命をかけてまでやる意味はない」


「そうか、それでどうするんだ」


「マスターには返り討ちにあったと言うよ」


「そうか、なら一つ伝言を頼む」


「な、なんだ」


「俺を奴隷にしたいみたいだったがバレてるぞ、俺はもうこの国には戻らない、残念だったな」

そう伝えると俺は男の首を手刀で打ち気絶させた


「まったく、録でもないな」

俺はため息をつき、家に帰った

あと1話で王都を出ます

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ