大量に購入、大量に討伐
いつもありがとうございます
次の日、俺達は朝早くから行動した
期限は3日、それまでに集めれるだけの食料と日用品、大量のお金を集める
「では皆頼んだぞ!」
俺はギルドに向い、彼女達は商業区に向かった
≪和弘サイド≫
ギルドに入った
周りは俺が入ったのを確認した瞬間目を逸らした
「あ、お早うございますカズヒロさん」
「ああ、早速で悪いが報酬を貰いに来た」
周りは目を逸らしているが、聞き耳は立てていた
「畏まりました、それでは計算をしますのでお出しください」
俺はカウンターにリザードマンの鱗30枚、オーガの爪20本、ウォーウルフの毛皮50枚、ゴブリンの耳20個、オークの牙30本コボルトの牙25本を納品した
これは夜中に討伐した分だ
周りはその戦利品を見て唖然としていた
「こ、これ全部御1人ですか・・・」
「ああ、早く換金してくれ、次が控えているから」
「は、はい申し訳ありません、すぐに用意します」
お姉さんはすぐさま計算を始めた
「リザードマンの鱗が1枚につき銀貨5枚、オーガの爪が1本につき銀貨50枚、ウォーウルフの毛皮が1枚につき銀貨4枚、ゴブリンの耳が1個につき銅貨50枚、オークの牙が1本につき銅貨55枚、コボルトの牙が1本につき銅貨52枚で合計金貨13枚と銀貨89枚と銅貨5枚になります」
俺は金を受け取った
「どうも、あとあのクエストを受ける」
クエスト名:リザードマンの壊滅
ランク:B
内容:リザードマンの村を壊滅せよ
期限:無期限
報酬:金貨20枚+討伐報酬
討伐報酬:鱗1枚につき銀貨10枚
クエスト名:ドラゴン討伐
ランク:A以上
内容:付近の山でドラゴンが発見された
被害が大きくなる前に討伐せよ
期限:30日
報酬:白銀貨10枚
「え~~~、ドラゴンを1人でですか!」
お姉さんの声に周りがざわついた
「ドラゴンってあのAランクオーバーだろ」
「ああ、種族にもよるがほとんどのが街一つを壊滅出来るほどだ」
「普通なら人数を募って討伐するんだろ?」
周りの声が聞こえてきた
「カズヒロさん、本当に1人で受けられるんですか?」
「ああ」
「畏まりました・・・では期限は30日とします、尚このクエストに関しては失敗してもペナルティは御座いません」
お姉さんは渋々了解した
俺は話しを聞くとすぐに踵を返しギルドを出た
「さて・・俺達の資金の為に犠牲になって貰うぞ・・・」
俺はそう呟き、ドラゴンのいる山へ向かった
≪シェリルサイド≫
「では、和弘様の言った通りに買い出しに出かけましょう、まずはサリーとアンナとリリアーナのアイテムバッグですね」
「シェリルさん、本当によろしいのでしょうか?」
「サリー、私やミュリアの事は呼び捨てでお願いします、私達は同じ奴隷で仲間です、そこに上下はありません、同じ主を愛する者同士仲良くしましょう」
「はい」
「それで、アイテムバッグですね、実は私とミュリアはすでに持っています、これから旅をするのですから必要と判断されたのでしょう、それに服や下着を和弘様に預かって貰いますか?」
「あ、そう・・ですね・・・」
サリーは真っ赤な顔をしていた
「納得してくれたようですね、では魔法道具屋へ向かいましょう」
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「いらっしゃ~い」
「すみません、これと同じアイテムバッグを下さい」
私はバッグを見せる
「ほ~、これはうちのバッグですね~、しかも最大容量の、あ~なるほど、お姉さん達あの青年のコレだね~」
店主が小指を立てる
全員が赤面した
「え、ええ、そうですそれで追加で同じバッグを3つ頂きたいのですが」
「はいはい、あのお兄さんも隅におけないね~、こんな美女を5人も侍らせて、はいこれがアイテムがバッグね~」
私はお金を支払い商品を受け取ると、3人に渡した
「それでは失礼します」
「またおいで~」
魔法道具屋を後にした
「これで全員手に入れましたね、ここからは手分けして買い物をしましょう、護衛も考えて私とアンナが食料品や飲み物、ミュリアとサリーとリリアーナは日用品と調味料関係をお願いします、もし大量に変えない場合は取り寄せも検討してください」
「わかったニャ」
「はい」
「はぁい」
「うん」
「ではアンナ行きましょう」
「よろしくねぇ、、シェリルぅ」
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私達は酒屋に入った
「らっしゃい、お嬢ちゃんか」
「こんにちは」
「どうもぉ」
「今日はお嬢ちゃんに負けないくらいのべっぴんさんがきたなぁ」
「新しく入ったアンナですぅ」
「あの兄ちゃんすげぇな、それで今日はどんな用だい」
「ジュースとお酒をあるだけ頂きたいのですか、今すぐですと何本用意できますか?」
「あるだけときたか!今ある分だと各30本くらいだな、明後日に100本入荷するぞ」
「そうですか、ではその入荷分100本も下さい」
「どひぇ~、全部か!」
「ええ、入荷したら家まで配達をお願いします」
「よほどの事情があるんだな、わかった当日は朝一に運ぶようにするよ」
「有難う御座います」
「ありがとねぇ」
私達は今ある分のお酒とジュースを買い酒屋をあとにする
「次は食料ねぇ、お肉はぁ魔物から取れるっていってたからぁ、野菜や果物が中心ねぇ」
「そうね、後は魚も買っておかないとミュリアが悲しむわ」
「たしかにぃ、ミュリア泣きそうねぇ」
私達はそんな話をしながら食材屋に着いた
「いらっしゃい、新鮮な食材が豊富だよ~」
「これとこれとこれをあるだけ下さい」
「こんなに大量にパーティでもやるんかい?」
「ええ、ちょっと立て続けにありまして」
適当に話を合わせておく
「あとぉ、ここにある果物も全部お願いねぇ」
「あいよ、お姉さんたちのお陰で早い段階で店じまいだよ、次の入荷は明日の午後だね」
「わかりました、明日の午後にまた伺います」
商品をアイテムバッグに入れ、食材屋を後にした
≪ミュリアサイド≫
「私たちは日用品と調味料を買うニャ」
「はい(うん)」
「まずは雑貨屋ニャ」
私達は雑貨屋に向かった
「いらっしゃいませ」
「色々あるニャ、ご主人様は好きな物を買っていいといったニャ、皆選ぶニャ」
ミュリアの言葉に皆は色々物色する
「あ、この石鹸とてもいい匂いがします」
「気づかれましたか、これは昔勇者が作った香り付き石鹸です、使ったあと肌がとてもいい匂いがします」
「ご主人様は結構匂い好きだニャ」
「これを買いましょう!」
「うん!さんせー」
「わかったニャ、この石鹸をあるだけくれニャ」
「ん?これはなんだろう?」
「お嬢さんそれは入浴剤という物です、こちらも昔勇者が作ったもので、お風呂に入る際お湯に混ぜることによって、体の疲れを取ったりすることが出来るお湯になったりするんですよ」
「それすごいね、おにぃちゃん喜ぶかな?」
「ご主人様はお風呂が大好きだからきっと喜ぶニャ」
「じゃあ、これもあるだけ買っちゃおう」
石鹸、入浴剤は買占めしたニャ
他にも櫛や歯ブラシ、タオル、食器もいっぱい買ったニャ
「有難うございました、またお越しください」
買った物を手分けしてアイテムバッグに入れる
「じゃあ、次は調味料ニャ」
「はい(うん)」
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「いっぱいあるニャ~」
「見たことない物ばかりです」
「こんなにいっぱいあるんだね」
「はい、いらっしゃい王都でしか手に入らない物ばかりだよ」
「ご主人様は何買ってたかニャ?」
「う~ん、シャーユとソースイとメソは必要だと思います」
「塩と砂糖もだね」
「そういえば、ホワイトパウダーとブラックパウダー、レッドパウダーもあったニャ」
私とシェリルはご主人様の料理を食べる様になってから結構舌が越えてしまったニャ
「ん、この黄色い粉は何でしょうか?」
サリーが黄色い粉の入った瓶を取った
「これは今朝入った新製品でキャリーパウダーという調味料だ、その昔勇者が作ったとされていて、なかなか市場に出回らないレアな調味料だよ」
「ミュリア、これを買ったら和様喜ぶんじゃないかしら?」
「綺麗な色した粉だね」
「たしかに、ご主人様はこういった物が大好きニャ、全部買い占めるニャ」
「まいどあり!」
「そういえば、ご主人様はマヨネーズがそろそろなくなるって言ってたニャ、スーと油も大量に買うニャ」
「あのマヨネーズはこの世の物とは思えないくらい美味しかったですよね」
「うん、あんな味初めてだよ」
ご主人様の料理はいつも驚きの連続ニャ
私達は大量の調味料を買い、家に戻ったニャ
≪和弘サイド≫
俺は森の奥にいた、クエストのリザードマンの村を探すためだ
「はっ!」
ブシュ!
斥候らしき物を倒した
「これで10体目か、そろそろ近いな・・」
まだ神眼の距離ではないが、これだけ斥候がいるんだ、村は近いかもしれないな
ちなみに俺の神眼は約2㎞だ、ちなみにシェリル達の気配察知は5㎞以上ある
しかし、気配察知よりも神眼の方は見えているため、後ろで相手が何をしようとしているのか丸解りなのだ
俺達のパーティが奇襲されない理由の一つだ
「ん、見えた!」
前方に村が見える、いや、村というより町レベルの規模だな
「この国の為なんてのは更々ないが、俺達の為に金になってくれ」
俺はそう呟き、槍を構え気配を消した・・・・




