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見せしめと見限り

いつもありがとうございます



周りは唖然としていた

まさか自分達まで火の粉が飛ぶとは思っていなかったのだ

ただの野次馬だったが調子に乗りすぎたのだ

周りは俺が強い事を知っていた


「ほら、どうした、誰でもいいんだぞ?」

周りは俺から目を反らす


「誰もいないならコイツを殺すぞ?ここまで煽ってくれたんだからな、流石にムカついたぞ!」


俺は自分の大剣を軽々と片手で持ち上げる


「ひっ!」

青年が後退る


「おい!クソガキ!世の中にはてめぇの常識が通用すると思うなよ、もう面倒臭ぇからやってやるよ」


「え、いや・・」

青年が更に後退る


「解放するまで帰らないだろ?かかって来いよ、殺してやるから」

俺は青年に近づく


「やめんか!」

またこのパターンか!

俺は気にせず青年に近づく


「おい!待てって!待ってくれ!頼む!」


「知るか!」


「おい、お前達何でアイツを止めなかったんだ!」

ギルドマスターは野次馬に叫んだ!


「今回も何とか堪えてくれ、今度こそ言い聞かせるから」

俺は剣を収めた


「そう、それでいい、悪いな」

俺は大きな声で


「貴様ら馬鹿共が2度と関わらないように、俺のステータスを見せてやる!よーく見ておけ!」


俺はステータスプレートを周りに展開した



名前:カズヒロ・カミシロ

LV :53

種族:人族

年齢:17

性別:男

職業:武闘家

腕力:630

体力:630

速さ:630

魔力:630

幸運:630

固有スキル:天職、神眼、次元収納、創造、????(なし)

スキル:剣9、体術8、槍1、弓5、短剣4、水魔法7

称号:女神に愛されし者(非表示)、盗賊狩り、なでなでマスター

獲得職業:剣士、狩人、武闘家、復讐者、魔法使い、料理人、御者、????(非表示)

ランク: A

パーティ:カズヒロ、シェリル、ミュリア、リリアーナ


『!!!!!!!』

全員が息を飲んだ


「これがお前らがケンカを売った相手のステータスだ!次からは覚悟して来いよ」


その場にいたギルドマスターも含めて高速で頷いていた


「ならいい、あ!それと」

俺は高速で下段後ろ回し蹴りを青年の両膝に放つ


バキキ!


「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ、ひ、膝がぁぁぁ」

青年は逆くの字に崩れた

全員が驚愕していた


「落とし前はつけさせてもらった、これで勘弁してやる」

今回はキッチリやらせて貰った、見せしめだ!


俺達はギルドを出ていった


「皆ごめんな、今日は家に帰ろう、クエストはまた明日にしよう」


俺達は家に帰った


「お帰りなさいませ、和様」

「おかえりぃ、和弘ちゃん、早かったのねぇ」


「ああ、ちょっと色々あってね」

俺はソファに座る

リリアーナがちょこちょこ近づいてきた


「おにぃちゃん大丈夫なの?」

俺は彼女の銀髪を撫でながら


「うん、大丈夫だよ、そういえば今日から一緒の部屋になるんだったな、シェリルにミュリア、リリアーナに俺達の部屋を案内してやってくれ」


「はい(あい)」


「はぁ~」

溜め息が出た、エイプリといいアーガスといい、この世界のギルドは録なのがいない

アーガスでは10日程度しか経ってないのに3回も絡まれている

正直面倒臭い

時期は早いが出るか・・・


となると、先ずは家だな俺の次元収納に回収出来るだろうか?

一応容量やサイズは関係ないみたいだし

あとは金と日用品と食糧だな

食糧や日用品は俺の収納に入れておけば悪くなることはない

マジックバッグを全員に持たせ、日用品を管理させるのもいいな

最低でも1年近くは生活出来るくらい買わないとな


金は足りるとは思うが、いっぱいあっても困らないだろうから、この数日本気で狩りをしよう

その日の夜俺は気配を消し、外へ出掛けた

街を出て、森へ向かっていく

夜の森は真っ暗で不気味だった

そういえば、元の世界で山道を車で走っているとき、ふと横の森を見ると何も見えない吸い込まれるような闇に見えたな

今、正にそんな気分だ


俺は職業を狩人に替えた、視界を良くするためだ

神眼との二段構えだ


真っ暗な森へ俺は消えていった

前方にリザードマンが5体いるな

俺は気配を消し近づく


ヒュンッ!


ブシュ!


投げた槍が1体の体を貫く


「ギャ!」


俺は一瞬で間合いを詰め、槍を引き抜く

引き抜き様に右で薙ぎ払い、右のリザードマンの首を跳ね、

槍を中央に持ち替え旋回させ、そのまま振り返る

旋回した槍で後ろのリザードマンをズタズタにする

旋回の遠心力を使い、片手突きを左のリザードマンに当てる

槍を地面に立て、軸にした上体で蹴りを放ち奥のリザードマンの首をへし折る


その間僅か3秒の出来事だった


リザードマンは鱗を落とした

俺は無言で収納に入れ、再び獲物を探した

500m先にウォーウルフの群れがいるな

気配を消し、200m付近まで近づく


槍を構え、両足に力を込めた


「はっ!」


パァン!


音速の突進はソニックウェーブを放っていた

そこへ更に回転を加える

音速のドリルとは周りの物全てを破壊していく


「カラミティゲイザー!」


その衝撃は一瞬にしてウォーウルフの群れを消滅させた

ウォーウルフの毛皮や肉が落ちた、俺はそれを回収する、すると


「ガァァァァ」


オーガが数体、戦闘の音に誘われて出現した

俺はニヤリと笑い


「探す手間が省けたな・・・」


俺は槍を構えオーガに突進していった

1、2時間が過ぎた頃

大量の戦利品が収納に入っていた


「そろそろ帰らないとまずいな」

俺は高速で家に帰った

家に帰ると、悲しそうな顔をした女性が5人待ち構えていた


「和弘様!急に居なくなるから心配しました」

「ご主人様!何処に行ってたニャ!」

「おにぃちゃん、捨てちゃやだよぉ」

「和様、ご無事で何よりです」

「和弘ちゃんが、居なくなったからぁ、不安で寂しかったわぁ」

全員が俺の心配をしていた、俺は


「ごめん!」

素直に謝った


「和弘様、もしかして昼のギルドのことですか?」

「ご主人様は家に帰ってから考え事してたニャ」

さずがに2人共鋭いな


「どうゆう事かお聞かせ頂けますでしょうか?」

「和弘ちゃんが夜中にこっそり出ていくくらいだもの、訳を聞きたいわぁ」


「そうだな、明日話そうかと思っていたけど、全員起きていることだし今話すよ」

俺達はリビングに向かった


「サリーとアンナ、皆のジュースを用意してくれ」

サリーとアンナは厨房に向かい、ジュースを持ってきた

そして皆に配ると、同様にソファーに座る


「まずは、この王都で起きたことを話そう」

俺はエイプリで絡まれたこと、王都で無理やり犯罪者扱いをされ、処刑されかけたこと、ギルドで絡まれては有耶無耶にされたことを話した


「今夜外に出たのは、簡単に言うとストレスの発散だ!」

俺はかなりストレスを溜めていた


「今まではそれほど我慢してきたが、今回のギルドで我慢の限界がきた、正直人族の世界は碌な奴がいない、とくに冒険者はまともな奴は1人しか会ったことがない」

シェリルとミュリアは頷いていた

確かにシェールさんやメイトさんの様な話の分かる人もいるが、こうも立て続けに面倒があるとたまったものじゃない!


「そこで、俺達はこの国を出て、獣人族の国か魔族の国に行こうかと思う」

するとサリーは


「そうなりますと家はどうされるのですか?私たちはどうなるのですか?ずっと待ち続けるのですか?」

矢継ぎ早に質問する、俺はサリーとアンナには家の世話を頼むと言っていたから、置いて行かれると思ったのだろう


「サリーにアンナ、俺達はこの国にはしばらく帰ってこないつもりだ、2人には俺達と一緒に行ってもらうつもりだ、家に関しては俺の次元収納に回収するつもりだ」


「私達も連れて行って頂けるのですね!」


「もちろんだ、前に言ったろ?長期で出かけるときは連れて行くって、身の回りの世話をして貰わないとな」

俺の言葉にサリーとアンナは喜んだ


「それでだ、俺達はこの国を出るにあたって今後何があるかわからない、だから出るまでの間食料や日用品、お金を大量に稼ぐつもりだ」


「まず、俺は魔物を狩って資金を集める」


「5人は食料や日用品を約半年分程買って欲しい、但し、買う前に3人のアイテムバッグを魔法道具屋で買ってやってくれ、1番大きい物をな」


「わかりました」

シェリルが頷く


「資金は好きなだけ使ってくれ、足りなくなるくらいなら多めに買っていい、服も大量に買っていいぞ、長い旅になるからな、あ!特に調味料は大量に買う事!最悪食材がなくなっても魔物を狩れば肉は手に入るからな」


「そうニャ、調味料は大事ニャ」


「そういえばマヨネーズも少なくなってきたな、よし!旅に出る前に皆で大量に作ろう!」

俺の天職で皆を料理人にすればすぐに出来る


「それでおにぃちゃんはどっちの国に行くの?」

リリアーナが首を傾げて聞いてきた


「一応順番に行こうと思っている、まず最初は獣人の国かな」

シェリルとミュリアは複雑な表情をしていた


「和弘様・・・」

「ご主人様・・・」

2人は意を決した様に


「もしよろしければ私達の村に寄って貰えませんか?」


「ミュリアは分かるが、シェリルの村は・・・」


「ええ、滅んでおりますですがそれでも私の故郷です、一目見たいのです・・・」


「わかった、獣人の国に入ったら、早速シェリルとミュリアの故郷に行こう」


「有難う御座います」

「有難うニャ」

2人は深くお辞儀をした


「結構話したな、そろそろ寝ようか」


『はい(あい)(はぁい)(うん)』


俺達は少ない時間だが眠りにつくことにした


俺はもうこの国に用はない!次に行かせてもらう・・・


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