テンプレって何回あるの?
いつもありがとうございます
順調にストックが減っております
パカラパカラ
街並みを観光するように馬車は進んでいく
とても有意義だ
「はい、ドウドウ」
ギルドに到着した、俺は馬車を角に寄せ、紐を括り付ける
俺達はギルドに入った
ギルド内は相変わらず賑やかだった
「こんにちはカズヒロさん、シェリルさん、ミュリアさん」
「どうも」
「こんにちは」
「こんにちはニャ」
「本日はどういったご用件でしょうか?」
「この子のギルド登録とパーティ登録を頼む」
お姉さんはリリアーナを見て
「え?このお嬢さんがですか?」
「ああ、こう見えて優秀な魔法使いなんだよ」
「はぁ、人は見かけによらないのですね、まあカズヒロさんが仰るなら間違いないのでしょうね、畏まりましたではお嬢さんの手をかざして下さい」
リリアーナは手をかざす
プレートが淡く光出す
名前:リリアーナ
LV :20
種族:魔族(人族)
年齢:13
性別:女
職業:魔法使い
腕力:20
体力:150
速さ:50
魔力:300
幸運:20
固有スキル:魔眼、詠唱破棄、幻覚魔法
スキル:杖1、弓1、短剣1、水魔法3、火魔法3、風魔法3、土魔法3
称号:奴隷
ランク: A
パーティ:カズヒロ、シェリル、ミュリア、リリアーナ
「はい、これで登録完了です」
「うん、たしかにパーティになってるな、ありがとう」
俺達はギルドを出ようとした、すると
「ちょっと待て!」
ん?俺か?
「そこの貴様だ!」
あれ?ギルド内のテンプレって何回もあったっけ?
俺は声のした方に振り向いた
すると一人の青年が俺を睨んでいた
「何か用か?」
「ああ、シェリルさんを奴隷から解放しろ!」
そっちのテンプレか~
「何故?」
「何故だと、彼女を奴隷としてこき使い、更に冒険で囮にしているのだろ!貴様の様な男がAランクなはずない!すべてそこにいる奴隷を囮に使ってなったんだろ?俺は貴様の様なクズから彼女を開放しにきたのだ」
「で、解放したらどうするんだ?」
「自由になった彼女を俺が面倒を見るにきまってるだろ、俺は貴様と違って女性を食い物にしない!」
あ、こいつシェリルに惚れているのか、それで適当なこと言って奪おうとしているんだな
「で、シェリルの気持ちはどうするんだ?」
「彼女は俺の事が好きだから、早く貴様から解放されたいと思っているはずだ!」
俺は唖然としていた、どこからそうなったの?
俺はシェリルを見た、彼女は凄い速さで顔を左右に振っていた
「え~っと、お前とシェリルの出会いはいつなんだ?」
青年はとても自慢げに
「あれは2日前、俺が商業区でたまたま毒に当たって蹲っていた時だ、周りの人は誰も関心がなく俺はこのまま死ぬのかと思っていた、そこへ彼女が現れた、彼女はとても優しく俺に毒消しを飲ましてくれたのだ、後で彼女の情報を調べたら貴様の奴隷だと聞いた、あんな優しい彼女を奴隷としてこき使うとは、俺は彼女の優しさに命を救われた、今度は俺が彼女を救う番だ!」
ん~、今の話でシェリルが彼を好きだってエピソードが出てないのは気のせいか?
「はぁ~、シェリル、奴隷解放する?」
俺はシェリルに尋ねた
「お断りします、私は身も心も和弘様の物です」
「って言ってるけど」
「貴様が奴隷紋で無理やり言わせているんだろ!」
いやいや、何もしてないって
仮に強制しても嫌がったら何かしらの制限がかかるだろ
てか、俺は奴隷契約の時に制限なんてかけてないけどね
「シェリルさん、君はこんな奴の傍にいるべきではない人だ、俺が君を助けてあげるよ、だから勇気を出して」
やばい、必死過ぎて笑いが込み上げてきた
よく見るとミュリアも笑いを堪えてる様だった
「それに、こんな幼い少女まで奴隷にしている奴なんだぞ、碌でもない奴じゃないか、さあこっちに来るんだ」
さっきから俺、酷い言われようだな
まあ、美女をあれだけ侍らせていれば当然か
「私の和弘様を侮辱しないで下さい、そもそもあなたはどなたですか?」
シェリルが静かに言い放つ
あ、これかなり怒ってるな、まあ俺が侮辱されたら怒るわな、俺も彼女達が侮辱されたらキレる自信がある
「な、あのとき助けてくれたじゃないか!」
青年は俺を睨み
「貴様彼女の記憶を消したな!」
おいっ!そんなこと出来るか!
「てかさっきから何なのニャ?私達のご主人様を侮辱して!」
「君達は騙されてるんだ!目を覚ませ!」
おいおいおい
「じゃあ、お前はシェリルを幸せに出来るのか?」
「もちろんだ」
「では、お金はいくらある?」
「金貨5枚は持っている」
「家は持ってるのか?」
「俺は冒険者だ持っているわけないだろ」
「ご飯は作れるのか?」
「出来るわけないだろ」
「馬車は?」
「あるわけないだろ」
「オークキングに勝てるか?」
「勝てるわけないだろ、あいつはSランクだぞ」
青年は堂々と答え続けた
「お前、甲斐性ないじゃん」
「な、なんだと!そういう貴様はどうなんだ!奴隷を3人も連れて甲斐性があるとは思えないぞ!」
「はぁ~、皆言ってあげて」
「和弘様は好きな服や優秀な装備を買ってくれます、買い出しは金貨1枚程頂き残りはお小遣いにして良いと言います」
「な・・・」
「はい、金銭面問題なし」
「ご主人様は大きなお屋敷を持ってるニャ、毎日大きなお風呂に入って大きなベッドで寝てるニャ」
「な・・・」
「はい、家問題なし」
「おにぃちゃんは毎日美味しい、食べたことない料理を作ってくれるの、あとジュースもとても冷たくて美味しいの」
「な・・・」
「はい、食生活問題なし」
「そういえば、先日馬車も買われました、ギルドの外に置いてある大きな馬車がそうです、大変申し訳なく思っているのですが和弘様が御者をして頂いてます」
「な・・・」
「はい、馬車問題なし」
「君は私達を囮にしてるって言ってたニャ、ご主人様は常に私達の事を考えて進んで囮になってくれるニャ、命をかけて守ってくれるニャ」
「・・・」
「俺達がAランクになったきっかけを知ってるか?エイプリの町でオークキングが討伐されだろ?それは俺がやったんだよ、ちなみに城の聖騎士倒したのも俺だ」
「う・・・」
「俺の方から言わせて貰うと、お前の方が相応しくないぞ、てかシェリルにどれだけ苦労させるつもりだ?」
「くっ・・・」
青年はすごく悔しそうに歯を食い縛り俯いた
するとシェリルが
「名前も知らない貴方、正直に言います、私は貴方が嫌いです!なぜなら和弘様を侮辱しました、貴方に私達の何が解るのですか?
和弘様は素敵で優しくて強くて、寝てるときは可愛くて、私達のアイドルなんですよ、それ以上侮辱するなら・・・殺しますよ」
おーい、俺の事誉めすぎじゃないか?
てか、寝顔みてるのか?そうなのか?
てかミュリアも頷いてるし
まて!その前にシェリルの殺気が半端なくヤバい
「ま、まったシェリル!気持ちは解ったから殺気を抑えろ」
俺はシェリルをなだめた
「シェリル待つニャ」
そうだそうだ、ミュリアも止めてくれ
「ご主人様を侮辱する奴は私が殺すニャ」
ミュリアも殺気を出す
え~、お前もなの?
「ミュリア!気持ちは解るぞ、でもちょっと落ち着こうな」
俺はミュリアをなだめる
「おい!もうわかっただろ、俺は別に彼女達を奴隷として扱っていないし、洗脳もしとらん、俺に対する暴言は見逃してやるからさっさと消えろ、彼女達に殺されるぞ、てか俺の女は実力はSランクあるから本当に死ぬぞ」
すると青年は
「彼女達がSランクだと?じゃあやっぱり貴様は彼女達に寄生して強くなったんじゃないか!」
ここでそこにいくか~
「仮にそうだとしても、俺が無理矢理やってないことは解ったからだろ?もうお前に関係ないはずだ!」
「貴様は恥ずかしくないのか!」
もう、最初の話は何処いったの?
「じゃあ、俺にどうしろと?」
「決まってる、彼女達を解放しろ!」
「だからぁ、それは彼女達が嫌がってるだろ?」
「それは貴様が洗脳してるからだろ!」
もう嫌っ!こいつも馬鹿だったか・・・・
「殺します」
「待て!シェリル!」
「殺すニャ」
「待て!ミュリア!」
はぁ~、疲れるわ
「もうお前帰れよ!」
「嫌だ!彼女達を解放するまで帰らん」
てか、周り!いい加減止めてくれ
俺は周りを見渡す、前回同様ニヤニヤ此方を見ていた
「さあ、早く解放しろ!」
もうコイツ何なの?
「はぁ、もういいや疲れた・・・」
俺は大きく溜め息をつき、シェリルを抱き締めた
「シェリルが俺の為に怒ってくれるのは凄く嬉しい、でも俺は君の手をあの馬鹿の血に染めたくはないんだ」
耳元で囁く
「はぁう、和弘様ぁ」
「後は俺に任せてくれ」
俺はシェリルに軽くキスをした
次にミュリアを抱き締める
「ミュリア、俺の為にありがとうな、シェリルにも言ったが君達は俺の大事な人だ、こんな下らない事に付き合わなくていいんだよ」
耳元で囁く
「にゃぁ~、ご主人様ぁ」
「俺に任せときな」
ミュリアにも軽くキスをした
俺は青年をみる
青年は顔を真っ赤にしていた
俺は周りに聞こえる様に
「さて、正直前回といい、今回といい、いい加減にしてくれ、人の能力も見極められない馬鹿ばかりで疲れるわ、いい機会だから俺に文句があるやつ全員出てこい!その代わり其なりの覚悟を持ってこいよ、AでもSランクでもいいぞ」
俺は周りにケンカを売った




