なぜこんなところに?
いつもありがとうございます
最近ボルダリングを始めました
やる度に筋肉痛と戦っております
奴隷館に到着した
ふと入口に見覚えのある男がいる
「これはこれは、カミシロ様ではないですか」
その男はレイードだった
「ん?なぜここにあなたが?」
「ここは、私の本店になります、カミシロのお噂は聞いております、本日はどの奴隷をお探しで?」
エイプリでも王都でも派手にやったからな、一部には知れ渡ってもおかしくないか
「ああ、家と馬車を買ったから家事全般と御者ができる若い女性が欲しい」
はっきり言おう、男は必要ない
下手に男を買うと、シェリルやミュリアに迷惑がかかってしまうからだ
「そうゆうことでしたか、準備致しますので少々お待ち下さい」
少しすると、レイードが4名の女性を連れてきた
「こちらは、メイド経験のある者達です」
俺が彼女達を見と全員が目を反らした、金を持ってないと思われたらしい
そんな、損得で見てる奴隷なぞこっちからお断りだ!
「他にはいないのか?」
「他ですと最初よりも質が落ちますが宜しいでしょうか?」
「構わない、見せてくれ」
レイードは次の2名の女性を連れてきた
最初のメイド達より顔の質が良かった
「こちらは、メイド経験がなく夜伽をメインとした者達です、もちろん全員が処女です」
俺が彼女達を見ると全員が訴える様に見てきた
彼女達にとっては金より顔や若さなのかもしれないな
そりゃそうだ、どんなおっさんに抱かれるか解らんからな
今の家なら全員を養うことができるが・・
「他はいないのか?」
「左様ですか、そうなりますと前回同様になりますが・・」
ということはシェリルがいたところか
「わかった見せてくれ」
レイードが3名の女性を連れてきた
さすがに皆かなり汚れていたり窶れていた
俺はふと1人の女性?いや女の子に目がいった
その小さな少女はやせ細ってはいるが眼に火が灯っていた、人生を諦めている眼ではなかった
「その子は?」
「この娘は買い手があっても、飼い主に何かしらの不幸が必ず起きてしまい、不幸を呼ぶ少女として買い手が無くなってしまいました、しかし手放すことは出来ず、最低限生かしている状態です」
不幸を呼ぶ少女か
俺は神眼で彼女を見た
名前:リリアーナ
LV :20
種族:魔族(人族)
年齢:13
性別:女
職業:魔法使い
腕力:20
体力:150
速さ:50
魔力:300
幸運:20
固有スキル:魔眼、詠唱破棄、幻覚
スキル:弓1、短剣1、水魔法3、火魔法3、風魔法3、土魔法3
称号:奴隷
何!魔族だと!
しかし、人族に成り代わっているな、多分スキルの幻覚魔法を使用しているのかもしれない
もしかして飼い主の不幸は幻覚のせいかもしれないな
こいつには何か目的があるのかもしれないな
「わかった、この子を買おう、さらに先ほどの2名の女性も買うことにした」
レイードは驚いた
彼女の表情はピクリとも動かなかった
「不幸を呼ぶ少女ですよ、本当によろしいのですか?」
心配そうに聞いてくる
「俺を誰だと思ってる?絶対に大丈夫だ」
俺の自信満々のセリフを聞き少女の眉がピクリと動いた
やれるもんならやってみな
「畏まりました、まず、先ほどの2名が金貨200枚、この娘は銀貨1枚で構いません」
やはり彼女はタダ同然だったな
「わかった」
俺は白銀貨2枚と銀貨1枚を渡した
「たしかに」
レイードはお金を受け取ると、とても嬉しそうにしていた
「あと、すまないが1人ずつ2人きりで話したいのだが構わないか?」
「別にかまいません、ではこちらの部屋をお使い下さい、私達は席を外しますので」
レイードは個室に案内してくれた
先ず1人目の女性が来た
「ご主人様、買って頂き有難う御座います」
彼女は土下座してお礼してきた
「ちょ、そこまでしなくていいから」
俺はいきなりで慌ててしまった
彼女を椅子に座らせいくつか説明した
「君に先に言っておくことがある、俺は君を抱くつもりはない、俺が欲しいのは身の回りの世話だ」
彼女は驚いた表情をした
「え?抱かれないのですか?」
「ああ、ここに来た目的はメイドを探しにきたからね」
「わかりました、精一杯頑張ります」
「あと、一つ言っておくことがある、これは俺の絶対ルールだ!」
彼女は絶対ルールと聞いて、ごくりと喉を鳴らした
「俺は種族差別が嫌いだ、現在獣人の奴隷も買っている、俺は彼女達を仲間だと思っている、もし差別をした場合は即捨てるからな」
「私は奴隷です、ご主人様の意向に背くことはできませんし、しません!ですから捨てないで下さい」
彼女は涙目で訴えてきた
「うん、信じているよ」
俺は彼女の頭を撫でた
「ん・・・・」
彼女は戸惑いながらも身を任せていた
「話は以上だよ、次の子と変わってくれ」
一礼をし部屋を出て行った
次の女性が入ってきた
「ご主人様ぁ、どうもありがとねぇ、このまま変な貴族にぃ買われる所でしたよぉ」
なんか間延びした喋り方だな
「ご主人様はぁ、可愛いぃお顔してるからぁ、夜はいっぱぁい頑張るねぇ」
頑張るって、君処女だよね?
「いや、俺は君を抱くつもりはないよ」
彼女は特に驚くことなく
「えぇ~そうなのぉ、まぁいっかぁ、抱きたくなったらぁいつでもぉ言って下さいねぇ」
結構軽い性格なのかな、それはそれで楽だけど
「わかったと言っておこう、さっきの彼女にも話したが俺には絶対ルールがある」
「なんでしょうかぁ」
「俺は種族差別が嫌いだ、現在獣人の奴隷も買っている、俺は彼女達を仲間だと思っている、もし差別をした場合は即捨てるからな」
「捨てられるのはぁこまりますぅ、でもぉそもそも私はぁ、種族にこだわりはぁないですよぉ、ですからぁ問題はぜーんぜんありません~」
「わかった、あと君の仕事は身の回りの世話だ」
「わかりましたぁ」
彼女は大きく頷いた
「では以上だ、最後の女性と変わってくれ」
「は~い、ではよろしくねぇ。ご主人様ぁ」
彼女は俺にウィンクをして部屋を出て行った
なんかあのペースは苦手かもしれない
少しして少女が入ってきた、先ほどよりも眼に力が入っていた
「そんなに、警戒しなくていいよリリアーナ」
彼女は驚いていた
「あと、なぜ種族を隠しているのかな?それと不幸を起こしているのはスキルの幻覚のせいかな?」
彼女は震えていた
「な、なぜあたしの名を?何も言ってないのに・・・しかも種族やスキルまで」
「俺はちょっと高度な鑑定を持っているからね」
「な、何者なのあなた・・・」
「まあ、それは追々教えてあげるよ、そんなことよりなぜ魔族の君が奴隷になっているんだ?」
「そ、それは、い、言えない・・」
彼女は俯いた
「じゃあ、深く聞かないようにするよ」
「え?聞かなくていいの?」
「ああ、話したくなったでいいよ」
「では、魔族とわかって何故買ったの?」
「俺は世界を旅していて、一緒に冒険できる仲間と身の回りを世話してくれ人を探している、俺の仲間は全員が物理タイプでね、そろそろ魔法が欲しいところだったんだよ、そしたら君を見つけたんだ」
「それでもあたしは魔族だよ」
「俺は種族差別はしない、する意味がないからな、だから君が仮に魔族ではなくても買っていたと思う」
彼女は驚いていた
「じゃあ、あたしを買ったのは・・」
「純粋に旅の仲間が欲しがっただけだ、ちなみにさっきの2人は身の回りの世話をしてもらうつもりだ、リリアーナは一緒に戦ってもらう、貴重な魔法使いだからね」
「不思議な人ね・・・」
「ちなみに言っとくけど、俺に幻覚は効かないから、だから2度と不幸は起きないよ」
「大丈夫よ、もう不幸は起きないと思うから・・」
彼女は薄く笑った
「そうか」
彼女は俺を認めたってことかな
「じゃあ、これから宜しく頼む、あっ、一ついい忘れてたが皆とは仲良くするように」
「解ったわ、ご主人様」
彼女が部屋を出ていった・・・
やっとですがヒロインが登場しました
ミ:やっぱり増えたか・・・しかも3人・・・




