表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
49/86

戦略と必殺技

いつもありがとうございます

さて、今後の為に防御力の高い敵の切り崩し方を学ばないとな


俺達はオーガと一定の距離を取りつつ思考する


「和弘様、相手の体は相当固い様です、目や、口などを狙ってみるのはどうでしょうか?」


「ご主人様、筋や腱は他と比べて防御が薄いニャ」


「2人共さすがだな、俺も同じことを考えてたよ、じゃあ、俺が囮になるから狙ってみてくれ!」


「「はい(あい)!」」


2人は左右に別れる

俺は剣を構え、オーガに突進していく


縦に剣を振り下ろす

オーガが棍棒で受け止める


ガキィン


オーガの棍棒が俺の剣を押し返してくる


「ぐっ!」


オーガの顔がニヤつく

その瞬間!


ザシュ!ザシュ!


オーガの膝が折れる


ブシュ!ブシュ!


オーガの両目に矢が刺さる


「グカァァァァァ」


棍棒の力が弱まった


俺はそのまま剣を押し返し、脳天からまっ二つに切り落とした

オーガは爪を落とした


「ふぅ~、2人とも完璧だったよ」


俺は剣の血を払い、2人を労った

2人のバトルセンスは相当高いな


俺は所詮素人であり、魔物の知識は皆無だ、ただゲームや漫画が好きなので俄か知識だけはある

寧ろそれだけで戦っているようなものだ


ここら辺が獣人と人の差なのかもしれないな

ま、俺には関係ないけどね


俺は2人の頭を撫でる


「さて、腹が減ったし昼ご飯にしようか」


「はぁぅい」


「にゃぁい」


撫でられながらの返事は可愛いな

俺は次元収納からサンドウィッチを出した


このサンドウィッチはコボルトのハムとタマゴサラダ、サニー、アカミを挟んだものだ

タマゴサンド旨いよね?更にハムが入ってると幸せじゃない?


俺達は大満足な昼食だった


昼食後、オーガを追加で10体倒した


「よし!慣れたな」


「はい、単独で討伐も出来る様になりましたね」


「ニャ、油断や慢心をしニャければ負けニャいニャ」


俺達は元々のステータスが高いから、コツさえ掴めばこのあたりの魔物に負けることはない

ここで、分析と戦略を各々が考えれるようになったのは大きいな

オーガに感謝だ!


「今日はリザードマンを何体か討伐したら戻ろうな」

クエストにリザードマンの壊滅があったから、一度戦っておいた方がいいだろう


「わかりました」

「わかったニャ」


俺達は更に奥へ向かった

「ん?前方に何かいるな」


「はい、気配からするとオーガではないようです」


「5つくらい気配がするニャ」

俺達は慎重に向かう

すると、、緑色の人の様な生き物が休憩していた


<リザードマン>

全身緑色の鱗に覆われた人型の格好に頭をトカゲにした魔物、知能が高く、武器防具、魔法も扱える

個人戦や集団戦に秀でており、統率者によってはAランク以上の脅威になる


「斥候かもしれないな」

どうする?奇襲するか?正面からいくか?


リザードマンの実力はDランクだ、ウォーウルフと同等となる


「いつも通りいくか、初撃はシェリルに任せる、思いっきりやっていいぞ」


「はい、フフフ」

シェリルが妖艶に微笑む


「よ、よし、行くぞ!」

俺に声に反応し、ミュリアは気配を消しサイドへ回り込む

シェリルは弓を構える

俺もミュリアの反対側に回り込む


シェリルは弓に気を込める、弓が淡く光り、矢に吸い込まれていく

ちなみに距離は500m程離れており、魔物は気づいていない


「必殺!エーテルストライク!」

え?いつの間に技名付けたの?


凄まじいスピードで矢がリザードマンに向かう


ブシュン!


リザードマン3体の首から上が無くなり、緑色の液体が噴出していた


「ギャ?」

仲間のリザードマンは訳が解らない状態だった


その隙を突くように俺達は挟撃する


「必殺!回転剣舞ニャ!」

え?ミュリアもなの?


ミュリアは高速でリザードマンに詰め寄る、そして2本の剣を片側に構え、舞う様に回転し始めた


ブシュシュシュシュ! シュバン!


回転の遠心力で無数の剣戟が発生する、そして上空へ切り上げる様に剣を突き出す

その華麗な動きは正に剣の舞だ


「いかん、いかん、見とれてしまった」


俺は剣を構えリザードマンを串刺しにした


「グゲッ」


リザードマン達は鱗を落とした

俺はそれを拾いつつ


「えっと~、シェリルとミュリアがやったアレっていつの間にかな~」

2人は嬉しそうに


「見て頂けましたか!和弘様を真似て必殺技を編み出しました」


「思った以上の出来だったニャ」

2人はお互いにね~ってしていた


「2人共凄かったよ、本当に驚いたよ、シェリルのエーテルストライクは貫通力と速度が凄まじく、回避も難しいだろう、まとめて複数を狙う時に最適だな、ミュリアの回転剣舞は攻防一体だな、特に一対一では相当な脅威になる、うん!2人共素敵だったよ」

俺は2人の頭を愛でるように撫で上げた


「和弘様ぁ~、はぁぅぅ」

「ご主人様ぁ~、にゃぁぁ」

2人は蕩けきっていた、なでなでマスター本領発揮だな


「さ、家に帰ろうか」


「はい(あい)!」

「はぁ~、つかれたぁ~、やっぱ家があると落ち着くなぁ」


「宿とは違い、心が落ち着きますね」


「気持ちがまったりするニャ」


俺とシェリルはソファーでくつろぎ、ミュリアは絨毯に寝転がっていた


「それにしても2人ともいつ必殺技を編み出したの?」


「私は、今朝行った弓の訓練の時に編み出しました」


「私はご主人様のスピンドライブをアレンジしたニャ」

2人共天才か!

特にミュリアは見取稽古みたいなもんじゃないか


「そんな即席で出来るなんてすごいな」


「いえ、和弘様には及びません」


「ご主人様の必殺技はどれも凄いニャ」

俺は常人よりも身体能力が高くてスキルのおかげで出来てるだけだからな、ナチュラルで出来る彼女達の方がよほど凄い


ちなみに当時、彼女達の能力が高いのは俺が原因だったということは知らなかった


「よし!今日頑張った2人の為に凄く美味しいご飯を作ってやるからな、特にシェリルには昨日の約束どおり特別な料理も作ってあげるよ」


「はい!楽しみです!」


「何かニャ~」

とても嬉しそうにしている


俺はコボルト肉を一口大に切る、切った肉を器に移し、シャーユ、ホワイトパウダー、砂糖、擦ったジンを入れ混ぜ合わせ味をなじませる


オーク肉を1cmの厚さにスライスし、ホワイトパウダーを擦り込み、小麦粉、卵黄、パン粉で衣をつける

揚げ物の下ごしらえは完璧だな


次にボコを茹で皮を剥く、ロットは皮を剥き柔らかくなるまで茹でる、2つの野菜器に入れ冷ましつつ崩していく、ボコは触感が残るように少し形を残しておく、オークのハムを小口にスライスしたものと薄く切ったキーリをボコとベジンに入れ混ぜ合わせ、塩、ホワイトパウダー、マヨネーズで和える

和えた物を冷蔵庫で冷やしておく

はい!ポテトサラダの完成


更にベジンの千切りとアカミのいちょう切りで揚げ物の付け合わせ完成だ!


さて、今回は特別なタレも作るぞ


鍋に水を少量入れ沸騰させる、そこへメソと砂糖を入れ溶いだ

味噌ダレ完成だよ、この世界で言うならメソダレだな


適温になった油にオーク肉を入れ揚げていく、コボルト肉は片栗粉をまぶし揚げていく


オーク肉が綺麗なきつね色になったので網に上げる

ちなみにすぐにカットしてはダメだ、中まで火を通すために少しだけ時間を置くのがコツだ


コボルト肉もこげ茶色になってきたので上げる


俺は大皿3枚を用意し、千切りキャベツアカミを淵に盛りつけその横に冷えたポテトサラダを半球体に盛る

開いたスペースにカットしたオーク肉とコボルト肉を盛りつけ


「オークカツとコボルト唐揚げのポテトサラダ添え完成!」


「「ふわぁぁぁぁぁ」」

彼女達は思わず声を上げていた


「さ、飲み物やパンを並べて食べよう」


「「「頂きます!」」」


「まず、オークカツはこのメソダレをかけて食べるんだよ、唐揚げはそのままでも美味しいと思うけどマヨネーズを付けて食べても美味しいよ、ベジンと一緒に食べても最高だから」


俺はオークカツにたっぷりとメソをかける、そしてベジンを少し乗せ大きな口を開けて食べる


サク!


「あふっ、あふつ、ふまい!」

これだよこれこれ、これが食べたかったのだよ

味噌カツサイコー


「和弘様!この甘くてコクの深いタレをかけたオークカツはとても美味しいです、濃そうに見えますが思った以上にあっさりとしており、揚げ物の脂っぽさが中和されています」

おお~、どこのグルメレポーターなの?

その通りだよシェリル君、地方の人は味噌カツを敬遠しがちだが、見た目とは違い意外とサッパリ食べれるし揚げ物の脂っぽさも抑えられて食べれるからソースより食べやすいのだ


「ご主人様、このタレは魚にも合うのかニャ?」


「もちろんだよ、今度作ってあげるからかけてみような」」


「あい!楽しみニャ」


俺はミュリアの頭を撫で、次の唐揚げに目を向ける

唐揚げは俺の大好物だ!

そういえば子供の頃、外食は何処へ行っても唐揚げ定職を食べてたな

親にはあんたは安くつくで楽だわって言われてたな


唐揚げは最初そのままで食べるとしよう


サクッ!


「あひぃ、はふ、ん、はぁ~、肉汁すごっ!めっちゃ柔らかい!旨すぎる!」


「はふ、はふ、ほれはふほくおいひいへふ」

シェリル・・・何言ってるかわからんよ


「にゃふ、にゃふ、んぐ、んぐ、んぐ」

ミュリア・・・相当熱かったんだね、ジュース一気飲み


「私、これ大好きです!」


「私も好きニャ、でも魚の方がもっと好きニャ」


「2人共気に入ってくれたか!じゃあ、今度はこの唐揚げにマヨネーズを付けてごらん」


2人は言われた通りマヨネーズを付けて食べた


「「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」」


2人の手は止まることなく唐揚げを食べていく


「これは凄いです、手が止まりません」


「美味しいニャ、やめられないニャ」

かっ○え○せんか!


てか、ポテサラの存在が・・・・オークカツと唐揚げに消えました・・・


次回リベンジだ!!

ポテサラ美味しいんだよ・・・・

引き続きお楽しみ下さい

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ