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ギルドマスターとクエスト

いつもありがとうございます

俺達は声のする方に向いた


叫んだ男は身長180cmくらいで白髪白鬚で片目に眼帯をしていた、結構な年だと思うがその眼光は鋭く、隙がなかった


「あ?じじい何者だ!」

おいおい相手みて言えよ、この爺さん強いぞ


「俺か?俺はギルドマスターだ!」

男たちの顔が青ざめてきた


「ギ、ギルドマスター?」

男たちはガチガチに震えていた


「黒狼やムケンもそんなに偉いのか?あ?今がどうゆう時か知ってるよな?」

ギルドマスターと名乗った爺さんがチーム黒狼にゆっくり近づいていく


「もう一度言うぞ、今がどうゆう時か知ってるよな?」

男たちは気を付けをしながら


「「「は、はい魔王が復活したので少しでも戦力が欲しい時です!」」」

3人とも綺麗にそろっていた


「わかってるじゃねぇか、お前ら俺が止めなければ死んでたぞ」

3人はキョトンとした顔をしていた


「「「へ?」」」


「こいつは今噂の新人でカミシロカズヒロって言うんだぞ」


「え?・・・・・・え~~~~~~~~~~」

周りもざわついていた


「おい、カズヒロって確かオークキング倒したり、最強の王国騎士を倒した奴じゃないか?」

ヒソヒソ話が聞こえてきた

どうやらギルドマスターにも聞こえていたらしい


「そうだ、そのカズヒロだ!」

どうやら有名になっていたようだ、しかし容姿までは出回っていなかったらしい


「で?どう落とし前付けてくれるんだ?」

俺は黒狼に向かって言った


「す、すみませんでした!!」

高速土下座を見た


「許すわけないだろ?散々馬鹿にされてたんだぞ?」


「まあ、まてここは俺の顔に免じて許してやってくれ」

ギルドマスターの顔なぞいらん


「そんなものはいらん、俺のこのむかつきをどうしてくれるってことだ、そもそもルールが変わったのも知らなったんだぞ?」


「ではどうすればいいのだ?」


「そうだな、とりあえず3人とも指の骨を折ろう、俺の国の落とし前の付け方だ」


「か、勘弁してください」


「あと、仕返しするならムケンって奴が来いよ、奴も潰してやるから、こんな糞共のバックに付いてるんだ碌な奴じゃないだろ」


「ま、まてまて、お前の怒りは最もだ、だがここは何とか矛を収めてくれないか?」

ギルドマスターは相当焦っていた


俺はどんどん威圧と殺気を上げていった


「「「ひっ」」」


じょろじょろじょろ~


俺の殺気を受けた3人は漏らしていた

殺気を解除してやった


「わかった、これで許してやる、次はないぞ!」


「ああ、ありがとう」

ギルドマスターは安堵していた

この日、冒険者の間で「カズヒロとその仲間には手を出すな!」が暗黙の了解になった


俺達はギルドを後にした


「じゃあ、早速クエストに行こうか!」

俺達は気を取り直して王都を出るのだった・・・

「さて、とりあえずフォーメーションは今まで通りでいこうと思う」

俺達は森の前に来ていた


そういえば護衛の時、シェリルは殆ど戦闘に参加させなかったな

折角買った弓の性能を確認しておきたいな


「シェリル、その弓だけど気や魔力を通すと威力が上がったりするんだけど、ちょっとやってみないか?」


「気ですか?どうやってやればいいのでしょうか?」

しまった!店主に聞き忘れてたな


「う~ん、とりあえず意識を矢に集中してみようか?まずはあの木に向かって射ってみて」


シェリルは目を瞑り、深呼吸をし意識を集中する

矢を弦に引っかけ、ゆっくりと弓を引く


シュッ!


木に命中した!

しかし、普通の威力と変わらない感じだった


「う~ん、失敗かなぁ」


「申し訳ありません」

シェリルが落ち込む


「いや、シェリルが悪いわけじゃないよ、ちゃんと聞いてこなかった俺が悪いんだし」

俺は慌ててシェリルをフォローする


ん?ちょっとまてよ、そういえば俺って鑑定持ってたじゃん

しかも1回確認してたような・・・


<エーテルアロー>

弦から魔力や気を通すことによって威力をあげることが出来る弓


そっか、矢ではなく弓の方に気を送るのか!


「シェリル、今度は弓に意識を集中して貰っていいかな」


「あ、はい、わかりました」


彼女は再び目を瞑る、すると弓が淡く光だした

そして矢を引き絞る、淡い光が矢に集まっていく


シュッ!バガァン!


シェリルが矢を話すと、通常の3倍近くのスピードで矢が飛んで行き、木を貫通していった、しかも貫通した穴は矢2~3倍の大きさだった


「うぉ!スゲー威力だな」


「私もびっくりしました」


「シェリルすごいニャ!」


俺のラウンドスライサー程ではないが結構な威力だな


シェリルに必殺技が出来たな


このあと、シェリルは数発射ち、威力の調整や速射も出来る様になった


「さすがシェリルだな、もうその弓をモノにしてるな」


「いえ、和弘様のアドバイスのお蔭です」

嬉しいこと言ってくれる


俺はシェリルの頭を撫でた


「はぁぅ~」

嬉しそうに頬を赤くしていた


「さ、クエストを始めようか!」

俺達は森へ入っていった

「シェリル!奥の敵を射て、ミュリアは俺と左右から挟撃だ!」

俺達はウォーウルフの群れを狩っていた


ウォーウルフは統率さえ崩せばゴブリンが素早くなった程度だ

奇襲戦の得意な俺達はだからこそ出来る戦法だ


あっと言う間にウォーウルフは毛皮に変わった


「おっ!一匹だけ肉を落としたぞ!」

ウォーウルフの肉はオークとは違った旨さがある、例えるならば鶏肉に近い感じだ


「今日の夜ご飯はシェリルが気に入りそうな物を作ってやるからな」


「はい!ありがとうございます!」

シェリルはとても嬉しそうに答えた


シェリルの笑顔に満足していると


「ご主人様、あっちの方に大きな気配がするニャ」


「たしかに、今までとは違う気配ですね」


「わかった、慎重に向かうぞ!」

俺達は気配を消しながらゆっくりと進んだ

1kmぐらい進んだところですシェリルが気付く


「和弘様!どうやらオーガだと思われます」

シェリルは狩人の職業だから他の獣人よりも視力が良い


「オーガか、奇襲すれば楽勝だか、ここはあえて正面から戦おうか」

俺達は奇襲は得意だが、正攻法での戦闘にはあまり慣れていない、負けないとは思うが、世の中何があるか解らない、それは嫌ってほど思い知らされている


俺達はそのままオーガに向かうことにした

「グォォォォォォォ」

俺達に気付いたオーガが威嚇してきた


体調3mで肌は人間と同じ肌色、服は腰布1枚で具が見えそうだ

体型は外国のボディービルで片手に体長くらいある棍棒を持っていた


<オーガ>

力が強く、素早さが遅い、全身筋肉の鎧で防御力が高い、知能がある為、魔法を使う固有種も存在する


「あの長い棍棒は厄介だな、ただし、空振りすれば隙は大きいか」

俺はオーガを分析する


「とりあえず、固まらずに一定の距離を保て!」

俺達は素早く散開した

しかし、オーガは彼女達を見ずに俺を見ている


「なるほど、知能が高いだけあるな、この中で俺が一番脅威だと思ってやがる」

その考えは当たっていた


オーガは防御力に絶対の自身があるのだろう

武器と相手を見て、一番攻撃力が高いのは俺と判断し、隙を伺っている


「ガァァァァァァァァァ」

突然オーガが叫んだ、バインドボイスだ!

更に地面を踏み締め地震を起こした


「な!しまった!」

俺は急いで耳を押さえた、更に地面が揺れバランスを崩した

オーガはそれに合わせるように棍棒を振り下ろす


ドガァン!


俺は何とか剣が間に合い棍棒を受け止める


ズシン!


両足が地面にめり込む


「ぐっ!」

力だけならSSランクだな


オーガは更に力を込める


しかし


ザシュ!

ブスッ!


サイドからミュリアとシェリルが攻撃したお陰でオーガの力が逃げた


「ふん!」

俺は棍棒を剣で弾き飛ばし、バックステップする


「和弘様!大丈夫ですか」


「ああ、2人共助かった、油断してたつもりはなかったけど、まさかあんな攻撃があるとは」


「ご主人様、私達の攻撃があまり効いてないニャ」


2人の攻撃はオーガのバランスを崩しただけだった


俺達は思考を巡らせ、戦略を練ることにした



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