誰か襲われてる!
いつもありがとうございます
「和弘様」
俺はシェリルの声に目が覚めた
「ん・・・」
目を薄めると緑の髪と茶色の髪の美少女が俺を覗いていた
シェリルとミュリアだ
「おはよう」
俺は膝枕をされた状態で2人に挨拶をする
「おはようございます」
「おはようニャ」
結構寝ていたようだ
「どれくらい寝てたんだ?」
「今は昼を過ぎた頃ですから、半日くらいかと」
結構寝てたな
その間シェリルはずっと膝枕をしてくれていたんだな
「シェリルありがとな」
俺は頭を起こし、シェリルにキスをした
「んむ・・・」
キスをしてから頭を撫でてやった
「はぁぅ~」
するとミュリアが羨ましそうに見ていた
「ミュリアもありがとうな」
ミュリアの頭も撫でてやった
「にゃぅ~」
ミュリアも嬉しそうだな
そんなこんなで一日が過ぎていった
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ディセンの街を離れて4日目の道中
「今日中に王都につきますよ、ここまで有難う御座いました」
シャールさんがお礼を言ってきた
「いえ、まだ早いですよ油断はできません、お礼は無事王都に着いてからお願いします」
そう、街がある程度近くにあり、あの且つすぐには行けない距離というのは盗賊にとって格好の場所なのだ
街が遠すぎると物資が手に入らないし、近すぎると見つかって討伐されてしまう
だから、一番危険なのは街を離れてしばらくした距離くらいが危険なのだ
「そうですか、わかりました引き続きお願いいたします」
シャールさんに説明するとすぐに納得してくれた
すると
「和弘様、この先に何かいます、数は20ほど」
来たな、それにしても数が多い
「シャールさん、案の定この先に何かいるようです、十分に警戒をして下さい」
「わ、わかりました」
俺達は相手の情報を入手するためにスキルをフルで使用した
負けるはずはないが、相手が20人もいると打ち漏らしが出るかもしれないからだ
「やはり相手は盗賊のようです、しかしどうやら戦闘をしているみたいですね」
「あい、襲われているのは2人ニャ」
「2人を20人で襲うか・・・ちょっと違和感があるな」
なんとなくだが、フラグが発生しそうな予感がする・・
でも見殺しにはできないな、特に盗賊が相手なら
「助けるか」
「「はい(あい)!」」
「シャールさん!どうやら私達より先に襲われている人がいるようです、見殺しにはできませんので先行して対応してきます、念の為にシェリルは置いていきますのでこのまま進んで下さい」
「はい、わかりましたお気をつけて」
うんと俺は頷いた
「シェリル、シェールさんを頼んだぞ、怪しい奴は殺しても構わないからな、判断は任せる」
シェリルやシャールさんに危険が及ぶ前に殺す、それくらいの心がなければ生きてはいけない世界だから
まあ、シェリルには気配察知があるから敵意とかもわかるけどね
「はい、和弘様もミュリアをお気をつけて」」
「ああ、シェリルもな」
「あい、気を付けてニャ」
俺達は馬車を飛び出し現場に急行した
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「アイラ様大丈夫ですか!!」
その叫んだ女性は銀色の鎧に銀色の盾とロングソードを構えて、アイラという女性の前に立っていた
「ええ、マーベルこそ大丈夫ですか?」
マーベルと呼ばれた女性は苦笑しながら
「正直厳しいですね、このままだとまずいです、しかしアイラ様は必ず逃がしますから」
マーベルはここに助けは来ないと思っていた、なぜなら盗賊が襲ってくるタイミングや人数がありえないからだ、そもそも今回は極秘で出ていたはずなのに・・・
まさか、ご姉妹が・・・いや、今はそんなことどうでもいい、アイラ様をなんとか逃がさなくては
「貴様ら、この方をどなたと心得る!無礼だぞ!」
すると盗賊の一人が
「知ってるよぉ、アイラ様だろぉ」
「な、知ってるのに何故こんなことをする!命が惜しくないのか?」
「へっへっへ、あるお方が目障りなんだとよ、だから俺達は何をやっても咎められることはないんだよぉ」
な、やはり・・・
「それにあのお方は殺す前に好きにしていいって言ってたからなぁ、前から王族の女を犯してみたいと思ってたんだよぉ、へっへっへっへ」
「く、ゲスが・・」
「心配するなぁ、お前もたっぷり犯してやるからよぉ、前も後ろも使えなくしてから仲良く殺してやるよぉ」
アイラ様は酷く怯えていた
無理もないまだ彼女は14歳、恋愛すらしていないのだ
「アイラ様は私が必ずお守り致しますので」
助けが来るのは絶望的か・・・覚悟を決めよう、刺し違えてでも全員殺す!
「アイラ様私が突破口を開きますから全力で逃げて下さい、決して振り返らずに」
「え?それじゃあマーベルは?」
彼女は涙目で聞いてきた
「私は奴らを追わせぬよう壁になるつもりです」
彼女は泣きながら
「マーベルぅぅぅ~」
アイラ様は賢い方だ、これしか作戦がないことを分かっていたのだ
私は一度深呼吸し
「いくぞ!」
と突っ込もうとした瞬間
「ぐぎゃっ」
「ぐえっ」
奥の方で下品な声がすると、盗賊がこちらまで吹き飛ばされていた
よく見ると首の骨が折れて絶命していた
もう1人は背中をクロスに切り裂かれ絶命していた
何があったの・・・・・・
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「結構まずいな・・・」
俺は神眼見ていたある程度近づいてきたので状況が把握できるようになっていた
「ご主人様?」
「ああ、襲われている2人は女性で1人は子供だ、御者はすでに殺されている、1人の女騎士がなんとか耐えているようだ」
「早く助けニャきゃ」
「ああ、急ぐぞ!」
俺達は更に加速した・・
「見えた!!ミュリア気配を消して後ろから攻撃するぞ!」
「あい!」
やつら盗賊に情けはいらない、全員擦り砕く
俺は職業を武闘家にした
<武闘家>
体術のスキルに+1の効果、腕力と体力1.2倍、素早さ1.1倍、魔力0.8倍
俺は更に加速し盗賊一人の首目掛けて飛び蹴りをかました
ボキィ
隣の盗賊はミュリアがクロス斬りを背中にお見舞いしていた
ザシュン
2人の盗賊は大きく吹き飛ばされていった
一斉に盗賊が振り向いた
「な、なんだぁ?」
俺達はやり取りすることなく盗賊を殺していった
右手で首を絞めそのまま地面に叩きつける
グシャ
彼女は相手の両腕を切り裂き、首を刎ねていた
ザシュ、ザシュ、ザシュン
「お、おい、何してやがんだぁ」
盗賊の言葉をひたすら無視をする
抜き手で心臓を貫く
ズシュ
相手の服を掴み背負い投げをしつつ脳天を石にぶつける
グチャ
彼女は顔を突き刺す
ズブッ
隣の盗賊を唐竹に真っ二つに斬る
ザシュー
「ちょ、ちょっと待てよ、俺達が何をしたんだ?」
ここで初めて俺の手が止まった
「あ?今人を襲っているだろ?どうみても貴様の方が悪者だろ、だから死ね!」
首を360°以上回してやった
ぐぎぎぎぎぎぎぃ
股間を思い切り蹴り砕いてやった
パキュン
彼女は二刀の横薙ぎで胴体と首を刎ねる
ザザシュン
両手両足を切り捨て心臓を刺す
ザシュザシュザシュザシュザシュ
「ふ、ふざけやがって、俺達のバックにだれがいると思ってるんだ!」
「そんなのは知らん」
「聞いて驚けよ、俺達のバックにはアーガス王国の第1王女なんだぞ」
「な・・・・」
女騎士が驚いていた
「え・・・・・」
少女も驚いていた
「それで?」
俺の動じない返事に
「はぁ?わかってんのか?俺達の手を出したら王家にてを出したも同然なんだぞ」
コイツは馬鹿だな
「いや、お前こそわかってるのか?俺達はお前らを皆殺しにするんだぞ、どうやって報告するんだ?」
俺のセリフに気づいた盗賊は青ざめていた
「大方、そこの女性を殺せとでも命じられたんだろ、仮に生き延びても殺せない時点でお前らは口封じに殺されるぞ」
盗賊たちは足がガクガクしていた、そう今更遅いのだ、作戦が失敗した時点で逃げるべきだったのだ
「まあ、心配するなお前達は殺させんよ」
「「「え?」」」
盗賊達に希望の色が見えていた
俺は十分にためてから一言
「俺達がお前らを殺すからだ!」
1人も逃がすか!悪は必ず擦り砕く!!
馬車の旅ももうすぐ終わります




