馬車の旅その3
いつもありがとうございます
きちんと最後までは書きますので、読まれる方はお付き合いをお願いします
「ん、ん~~、おはようシェリル」
「おはようございます、和弘様」
俺達は朝のキスを交わした
「ミュリアは~、やっぱりここか・・」
相も変わらず俺の脇の間に顔が埋まっとる
もう諦めたよ・・・そこは君の場所だ!
「うにゃぅ~~~、ご主人様おはようニャ」
「ミュリアおはよう」
彼女にもキスをする
「さあ、今日は朝一で町を出るぞ!シャールさんを待たせないように準備しよう」
「「はい(あい)」」
俺達は準備を済ませ、宿屋の朝食を摂った
昨日食べた柔らかいパンにサラダや肉が挟まれたサンドウィッチだった
うまいなこれ、俺も今度作ってみよう
さくっと食事をすませ、ロビーに向かった
「皆さんお早う御座います」
「シャールさんお早う御座います、こんないい宿に泊めて頂き有難う御座いました」
「いえいえ、喜んで頂いて幸いです、さ、今日から王都までよろしくお願いします」
「ええ、もちろんです。」
俺達は宿屋を出た、そして馬車に乗りこむ・・・・
「では、出発します」
この街ではいい情報が沢山手に入ったな
王都に着くのが更に楽しみだ!
街の出口で身分証明を提示する
さあ!次は王都だ!
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街を出て2日目、道中は今のところ順調だ、たまに魔物がでるがミュリアが1人で片付けていた
やはり優秀だなこの子
ミュリアに関心しているとシャールさんが
「そういえば、和弘さん、あの噂は聞かれましたか?」
あの噂ってもしかして・・・・
「あの噂って、魔王復活の件ですか?」
「ええ、実は今回私が王都に行くのも、魔王絡みなんですよ、今まで何度かデマが流れていたのですが今回はどうやら本当みたいで、国を挙げて警戒しているそうなんです」
「なるほど、そうなると物資の補給が必要になってきますね」
「そのとおりです、この間のオーク大量発生も魔王が関係しているみたいなんですよ、魔王復活に恐れて生存本能が過剰に反応したとの見解がでております」
「たしかに、生存の危機になると繁殖本能が働くっていいますからね、オークは繁殖欲の塊ですから納得できます」
となると、今後もあのようなクエストが起きる可能性があるってことか・・・
「和弘さん達も王都に着いたら魔王関連のクエストをやられるかもしれません、十分に注意してください」
「ご心配して頂き有難う御座います」
魔王関連のクエストか・・・
やはり、もっと強くならなくていけないな
俺は今一度気を引き締めることにした・・・
「さ、今日はここまでにしましょう、結構順調にきていますので、あと2日くらいで到着できそうです」
「はい、わかりました」
俺達はいつもの様にテントを立てた
今日は何をつくろうかな、よしシンプルだけどあれにしよう
まず、買ってきたヤーマスの内臓を綺麗に取り中を洗う、洗ったら木の棒を口から刺して貫通させる
そして全身に塩を振る、下ごしらえ完成!
もう一品はこちらも新しく買った野菜を使ってスープを作ろう
新しく買った野菜は
<デーコ>
大根
<ブラウ>
ゴボウ
俺の得意なスープを披露しよう
まず、ブラウをささがきにし、水にさらす
次にデーコ、ベジン、ボコをいちょう切りにする、
シャキは小口切りにする
そしてオーク肉も薄切りにし、野菜と同じ大きさに切り分ける
これらを切っている際いにブラウの水を2~3回交換してアクをぬく
よし、こっちも下ごしらえ完成!
「和弘様?今日は何を作るのですか?」
「フフフ、食べたことないものだよ」
まあ、楽しみにしていなさい
マキに火を熾し、鍋に水を入れ沸騰させる、硬い野菜から入れるがコツだよ
ベジン、デーコ、ブラウ、ボコを入れひと煮立ちさせる、次にオーク肉を入れ
アクを取りながら煮込む、ある程度火が通ったらメソを入れさらに煮込む
さあ、スープを煮込んでいるうちに魚を火の周りに設置する
魚の脂がパチパチいって旨そうな匂いを醸し出していた、すると
「ご、ご主人様!!!」
めっちゃ興奮しとるな
「ど、どうした?ミュリア?」
「こ、これはもしかしてあの魚なのかニャ?」
「そうだよ、ミュリア魚は好きかい?」
「あい!人生で1回だけ食べたことあるニャ、あの味は未だに忘れられないニャ」
よだれよだれ
「そうか、これもめっちゃ旨いから期待してろよ!」
「あい・・・じゅるり」
そんなやり取りをしているといい感じに焦げ目がついていた
お、そろそろ出来たかな?
俺はスープの方の仕上げにかかった、小口切りしたシャキを入れ軽く混ぜ合わせる
「よし!オーク汁とヤーマスの塩焼き完成だ!」
完璧な出来である、多分俺の料理人という職業補正もあるだろう
いや、そんなのなくても俺の料理は旨いぞ
「さ、ミュリア皆を集めてくれ」
「あい・・・じゅる」
よだれよだれ
「ほう、焼き魚ですか、珍しい料理ですね、あとこちらのスープは見たことがないですよ」
「お口に合うかどうかわかりませんが是非食べて下さい」
「はい、有難う御座います」
「じゃあ、俺達も頂こう」
「「「頂きます!(じゅる)」
ミュリアよだれすげーな
まずは熱いうちに魚を・
パリッ
おおー、皮がパリパリで香ばしく、身はふっくらしてふわっふわ、適度に脂が乗ってて塩加減も絶妙でめっちゃ旨い
「「「!!!!!!!」」」
シャールさんとシェリルとミュリアの目が見開いていた
「こんな焼き魚初めて食べましたよ、火加減も塩加減も完璧です」
「和弘様!私は初めて魚を食べました!こんなに美味しいんですね」
「この魚凄いニャ、私の思い出が書き換えられていくニャ、止まらないニャ~」
1人テンションがやばいな、さすが猫人族、魚はドストライクだったか、狙い通りだな
「ミュリア、俺の分も食べるか?」
彼女の目がキラキラ輝ていた
「いいのかニャ?」
「こんなに魚を喜んでくれたんだ作った甲斐があったよ、ほら食べな」
ミュリアは俺の魚を受け取り一心不乱に食べ始めた
「じゃあ、次はスープだな」
オーク汁、別名トン汁、更にいうなら日本の心、味噌汁だ!!
和風だしはないが、ここの野菜は無農薬で新鮮だ、きっと野菜の旨みが出ているはず
俺は一口啜る
ズズッ
「きたーーーーーーーーーーーーー」
思わず叫んでしまった
3人がびっくりした目でこっちを見ていた
「あ、ごめん、あまりにも旨かったから叫んじゃった、このスープは故郷の味なんだよ」
俺の話を聞いて3人もスープを飲み始めた
「こ、これは!なんて深い味なんだ、メソでこんな味が出せるのか?いや、野菜の旨み、肉の旨みがスープに溶け込んでいるんだ、和弘さんこのスープは素晴らしいです」
そう、メソはこの深い味なんだよ
「和弘様、お野菜がスープに染み込んで美味しいです、野菜の甘み、お肉の甘みがスープに出ております、病み付きになりそうです」
「何ニャこのスープ、深いコクがあるのに全然しつこくないニャ、色も濃いのに味は全然濃くないニャ、ご主人様凄いニャ」
皆味がわかる人達で嬉しいよ
そう、料理は食べてくれる人が喜んでくれるから楽しいのだ
今回の食事も綺麗に完食しました・・・
「「「ごちそうさまでした」」」
こうして美味しい食事は終わったのであった、次は何をつくろうかな~
色々修正もありますので、更新は遅らせる予定です
ですが前書きにも書いた様に、最後まではしっかり書きます!
一応全体の話は決まっていますので、その点は心配しないで下さい!




