表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
29/86

閑話 ミュリアの人生5

いつもありがとうございます

本日最後の更新です。


一気にストックを使いました

「マスター、同じ部屋でお願いします」

ご主人様は私の我儘を聞き入れてくれたニャ

でもシェリルさんには申し訳なかったニャ

しかし、シェリルさんの表情は全然変わってないニャ

私もご主人様を好きになっていいのかニャ?

「適当に寛いでて」

ご主人様は地べたに座った、シェリルさんもご主人様の右隣に女の子座りした

私は正面に座ることにしたニャ


「まず、ミュリアに渡すものがある、この腕輪を着けるんだ」

ニャ?なにかニャ?

私は言われるままに着けてみたニャ


「よし、じゃあ今度は頭の中で人族を思い浮かべるんだ」


「あい」

ご主人様が言ったのだからやってみよう

するとご主人様は私のフードを取ったニャ


「ニャ?」

あ、やめてニャ


「よし!彼女も成功だな、ミュリアはどこからみても人族だぞ」


「ニャ?ニャ?」

どうゆうことニャ?


「今取り付けた腕輪は虚偽の腕輪と言って種族を変えることが出来る魔法道具なんだよ、ミュリアは気づいてないかもしれないけと、ここにいるシェリルも兎人族でミュリアと一緒の奴隷なんだよ」

ニャ?ニャんですと?

シェリルさん0が腕輪を外した、真っ白で綺麗なうさ耳が現れたニャ、とても綺麗だったニャ


「シェリルさんも奴隷だったんですニャ」

だから私に対してあんなに優しかったのね


「ええ、私も貴女と同じ境遇でした、和弘様が私を買ってくれなければ今頃死んでいたでしょう、ですから同じ苦しみを持つ貴女を放ってはおけませんでした、無事仲間に出来て安心しております」

シェリルさんも私と同じ苦しみを味わっていたんだ

私は一気に親近感がわいた・・・


「そうだな、これからはこんなフードを被らなくても大手降って町を歩けるし、買い物も出来るぞ、あと何かあっても俺が守ってやるからな」

ああ、この二人はなんて優しいのだろう、もう獣人だからと言って虐待されることはないんだ

これまでの苦しみを洗い流すか様に涙が出ていた


「ご主人様、シェリルさん、ありがとうニャ、この恩は一生掛けて返していくニャ」


「ええ、一緒に一生和弘様の側にいましょうね」

今ならシェリルさんの気持ちがわかります


「あい!」

私は元気よく返事をした

この後ご主人様は桶にお湯を出していた

ご主人様は魔法が使えるニャ、凄いニャ


「じゃあ俺はちょっと出てくるから、シェリル後を頼んだぞ」

ニャ?ご主人様は何処へ行くニャ?

するとシェリルさんが


「さ、ミュリアさん体を拭きましょう」

そういうと、シェリルさんは服を脱ぎだした


「ニャ!ニャんて凄い・・・」

シェリルさんの胸をみてびっくりしてしまったニャ

私も小さい方ではニャいと思っていたけどこれにはかなわないニャ


「ミュリアさんも十分大きいですよ」

そう言いながら手拭いをお湯に浸けて絞り出した


「さあ、こっちに来てください」

私の頭を温かい手拭いで拭かれていく、凄く気持ちがいいニャ


「シェリルさんはどうやってどうやってご主人様の奴隷になったの?」

シェリルさんは私の体を拭きながらこれまでの事を語ってくれたニャ

お母さんが目の前で乱暴されて殺されたこと、盗賊に奴隷として売られたこと、奴隷館での虐待のこと

彼女も私と同じ理不尽な目にあっていたのニャ

そして、私もシェリルさんに今までの事を語った

お父さんが目の前で殺されたこと、奴隷として売られたこと、魔物の囮や盾、飼い主に虐待されたこと


「シェリルさん・・・」


「ミュリアさん、いえミュリア、貴方も私の事はこれから呼び捨てにして下さい、私たちは同じ傷を持つ仲間です、そして和弘様も私達と同じ傷を持っています」


「ニャ?ご主人様も?」


「ええ、だから私たちはお互いに支え合って生きていかなくてはなりません、この世の理不尽な常識に立ち向かう為に」

この人たちは差別をしていニャかった、いやそもそも何故差別があるのかすら疑問に思っているのだ

だから私にも普通に接してくれたのだろう

私は今本当の仲間に出会えたのかもしれニャい・・


「あい、シェリルと一緒にご主人様を支えるニャ」

そう、今心に決めたニャ、私は仲間を守る為なら容赦はしないと、私達に害を成す奴らは殺すニャ


ミュリアの眼に強い決意が現れていた

それをシェリルは感じ取っていた


「ミュリアも私と同じ覚悟が出来たのね、改めて宜しくね」


「あい!よろしくニャ」

いつの間にかお互いの体は拭き終わっていた

生き返ったようだった


「あ、それとミュリアは和弘様のこと好きでしょ?」

ニャ?いきなりニャに?


「ニャ?ニャ?」


「態度でわかるわよ、同じ獣人ですものアレが漏れてますよ」

私は顔を真っ赤にし


「にゃぅ~、ぁぃ、ご主人様のこと好きニャ~」

シェリルは多分ご主人様と深い仲なのだろう

だから私が割り込むわけには・・・


「では、今度2人っきりの状況を作ってあげますので愛して貰って下さい、きっと和弘様もミュリアのこと好きですから」


「ニャ?いいの?」


「もちろん、私達のご主人様ですよ、一人占めなんてありえませんよ、それに和弘様なら私達を同時に分け隔てなく愛してくれます」

こんな嬉しいことはない、奴隷にされた時点で体のことは諦めていたし、いつ無くしてもおかしくなかった、それが大好きな人と愛し合えるのだ、しかも仲間もそれを認めてくれている


「あい!ご主人様に抱かれるニャ!」


「ええ、2人して一生和弘様を愛していきましょうね」

一生・・・・にゃはぁ~、絶対に離れないニャ


お互いにニヤニヤしていると


コンコン


「終わったか?」


「はい」


「あい」


ガチャリ


ドアが開いてご主人様が入ってきた

今度抱かれると分かっている為、ものすごく恥ずかしかったニャ


ご主人様は立ち尽くして私の全身をじっと見ていた

そんな熱い視線を送られると火照ってくるニャ~


「ご主人様?」

私は首を傾けて呼んでみた

ご主人様は、はっとして


「うん、綺麗になったな」

と言いながら私の頭を撫でてきた

ふにゃぅ~きもちいいニャ~


するとご主人様は


「シェリルも綺麗だよ」

と言い、シェリルの頭も撫でていた


「はぅ~」

シェリルの言った通り分け隔てなく愛してくれる人なのだ

しばらく撫でられた後


「よし、ご飯食べようか、ミュリアここのご飯は美味しいぞ!」

ニャ?すごく楽しみニャ


ご主人様の言った通りここのご飯は凄く美味しかった

あまりに美味しすぎて3人前も食べてしまったニャ

あれ?私って食いしん坊キャラだったニャ~?


食堂でご主人様は今後の話をしてくれたニャ

この町を出て大きな町へ向かうと

私はご主人様の行く場所なら何処へでもついて行きますニャ!


その日の夜は3人一緒のベッドに寝たニャ、ベッドに寝るのは久しぶりだニャ、ちょっと狭いけどご主人様と寝れるから幸せニャ

ああ~、ご主人様の匂い・・・クンクンクンクンクンクンクンクンクンクンクンクン

と、止まらないニャ・・・・クンクンクンクンクンクンクンクンクンクンクンクン

はっ!ここが一番堪らニャい匂いニャ、ニャんとも香ばしくてそれでいて男らしくて癖になるニャ

私はご主人様の脇の間に鼻を埋めて幸せに眠ったニャ・・・・


ご主人様・・・・大好きニャ・・・



ミュリアの閑話を読んで頂き有難う御座います


次回から護衛の始まりです。

更新は明日か明後日に行います。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ