表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
28/86

閑話 ミュリアの人生4

いつもありがとうございます


彼女の閑話は結構頑張ったつもりです

楽しい内容ではないですが、お楽しみ下さい

「ん、ここは・・・」

目が覚めた場所は簡素な部屋だった、そこのベッドに寝かされていた


「私は・・・助かったの?」

あのオークは?それにラインハルト達は?

状況が解らず混乱していた、すると忘れたくても忘れられない、会いたい人が訪ねてきた


「あっ」


「目が覚めたかい?」

あの優しい目で話しかけてきた


「あなた様が助けてくれたのですね、あの・・ハルト様たちは?」

多分この方に助けられたのだろう、正直ラインハルト達はどうでもよかったのだが


「順番に説明するよ」


私はオークキングに気絶させられた後のことを聞いた

ラインハルトが仲間を捨てて逃げたこと、2人の女性がオークに襲われたこと、ミュリアが襲われそうになった時に助けたこと、そしてラインハルトが仲間2人に殺されたこと


彼が殺されたと分かった時、心の底から安堵した

また、女2人には同情するがこれも今までの行いを考えたら因果応報である


「どおりで私の契約が白紙になっているわけですね」

そう、飼い主が亡くなったので私の奴隷契約は白紙になっていた

これは、チャンスかもしれない、もう奴隷館にも戻りたくないし他の人に奴隷になりたくはない!

意を決して告げた


「あ、あの、私のご主人様になって頂けないでしょうか?何でもします、盾にもなります、初めてですが夜伽もします、どうかどうかお願いします」

私は土下座した


すると


「俺は今日ミュリアに会いに来たのはお願いがあったからなんだ、知ってると思うけど主のいなくなった奴隷は奴隷館に戻されるか新たな主に仕えるかになっている」


私は黙って聞いた


「そこで、俺はミュリアの主人になりたいと思って会いに来たんだ」

私は涙が溢れていた・・・・・この人は最初から私を助けようとしてくれていたんだ


「俺の奴隷になってくれるかな?」


「はぃ、よろしくお願いします・・・」


私が人間になった瞬間でした


このあと、私はギルド登録とご主人様のパーティい入れてもらいました

パーティいはいると経験値が共有できるらしいです

今まではすべて取られていたので・・・


「じゃあ、次はオーク掃討戦の報酬をお願いします」


「わかりました、では戦果をお出しください」

私はその戦果を見て驚いた


ご主人様はオーク493匹分とオークロードの牙4本、オークキングの牙1本を出した


「え?まさかそれは・・・・オークキングの牙ですかぁ?」

やはり、ご主人様があのオークを倒したのですね、あの時の殺気も貴方だったのですね

私が虐待されているのを見て怒っていたのですね

見ず知らずの私の為に・・・


「今回のクエストで固有種を倒した方がいると聞いていましたが和弘さんだったとは」


「まあ、相手も油断してたからなんとか倒せましたよ」

いえいえ、油断で倒せる相手ではないですよ

ご主人様凄いです


「いやいや、何とかなる相手ではないですよ、あれはSランク相当の魔物ですよ、今回の集計で確実に和弘さん達のランクはあがります、今から集計してきますので少々お待ちください」

彼女は奥にいった


「たしかにあいつはやばかったからなぁ、油断してくれて助かったよ」


「和弘様なら当然です」


「私もそう思います」

心からそう思った

ご主人様は優しくて強いお方なのだ、私の命はこの方の為に使おう


「今日はこの後、ミュリアの服と装備を買いに行くぞ」

え?服?


「はい!」


「え?よろしいのですか?」


「ミュリアさん、和弘様にとっては普通なのですよ」

普通ですか・・・


「こちらが今回の報酬になります、オーク1匹につき銀貨10枚、オークロード1匹につき金貨1枚、オークキングは白銀貨1枚の報酬になります、したがって銀貨30枚、金貨53枚、白銀貨1枚となります、さらに今回固有種討伐の追加ボーナスで白銀貨1枚を追加報酬とせていただき、さらにギルドランクをAランクにアップさせて頂きます」

私もパーティに入っていたのでいきなりAランクになってしまった


「わかりました、ありがとうございます」


「今後は護衛のクエストとかも受けれるようになりますから是非受注をお願いいたします」


どんなクエストでもご主人様は私が守ります


「そうですね、気が向いたらお願いするよ」

ご主人様はそういうとギルドを後にしました


「さて、まずは飯を食べるか」

え?ごはん?


「はい!」


「??」

たしかにお腹は減ってるけど・・・


「シェリルあそこの店でいいよな?」


「あ~、あそこの店ですね、いいと思います」


「????」

あの店?


「いらっしゃい」


「3名だ」


「こちらの席へどうぞ」

ご主人様とシェリルさんが席に座った、私は立ってた方がいいのかな


「ミュリアも座りな」

私も座っていいの?


「え?いいのですか?」


「いいから座って」

私は戸惑いながら座った


「私もこんな感じだったのですね」

シェリルさんは何を言ってるのだろう?


「ミュリア方が素直だと思うぞ」


「和弘様、意地悪です・・・」

お二人は本当に仲がいいんだな

いつか、私もあの中に入れたらいいなぁ


「すみませ~ん、栄養の高そうなスープとオーク肉のステーキ、サラダ、ミックスジュースを各2つ下さい、シェリルはどうする?」


「私も同じやつにして下さい」


「ごめん、じゃあそれを3つでよろしく!」

ご主人様は当たり前の様に注文をしていた、しかも私の分もきっちり頼んでくれた


「かしこまりました」


「シェリルも同じので良かったのか?」


「はい、私の思い出の味ですから」

シェリルさんの思い出の味・・・そんなに美味しいの?


「あの~、私も頂いていいのですか?」


「和弘様はミュリアさんの為にこの店に来たのですよ、ですから何も気にすることはありません」

え?そうなの?私は奴隷ですよ?


「でも・・」


「えーっと、ミュリアはさっきギルド登録をしただろ?」

はいしました


「はい・・」


「パーティー登録もしたよな?」

はい入れて頂きました


「はい・・」


「とゆうこは、俺達と今後一緒に冒険をすることになるんだ、はっきり言うと俺はミュリアを奴隷扱いするつもりはない!同じ仲間として接するつもりだ!」


「え?」


「あいつの処にいた時は碌に食事を貰えなかったのだろう?体が明らかに弱ってるぞ、俺は冒険でミュリアを死なせたくないし、危ない思いはさせたくないんだ、まずはミュリアの体力回復の為にこの店を選んだんだよ、だから遠慮せずにいっぱい食べな」


ご主人様は私の体に気づいていたのだ・・ああ、今日はいい意味で裏切られてばかりです


「は、はい!有難う御座います」


「お待たせしました」

私達の机にご飯が置かれていく・・・美味しそうだ


「おっ、きたきた、ミュリア食べる前いやることがあるからよく見ててな、シェリルやろうか」


「はい!」

なんなのかな?


「「頂きます!」」

何かのおまじないかな?


「これは、食材や作ってくれた方に感謝する意味があるんだよ、やってみて」

そうなのか


「い、いただきます」

見よう見まねでやってみた


「うん、ばっちりだね、じゃあ食べよう」

私はスープを一口飲んだ・・口の中に衝撃が走った、そのスープは体の隅々まで行き渡らせるようだった

気づいたら手が止まらなかった、お肉やパン、スープすべてがとても美味しかった

私もこの味は一生忘れないだろう


「おいしいか?」

ご主人様が聞いてきた


「あい、おいしいですにゃあ」

しまった、つい言葉が・・・怒られる、謝らなくては


「あ、すみません」


「なんであやまるんだ」

え?怒らないのですか?


「ハルト様がこの汚らわしい言葉を人族の世界では喋るなと言われました、気を付けてはいるのですが感情が高ぶるとどうしても出てしまいます、お耳汚しをして申し訳ありません」

ご主人様は怒っているようだった、すると


「ミュリアは今の喋り方か素の喋り方どっちが話しやすい?」


「え?そ、それは素の方が喋りやすい・・です」


「じゃあ、これから素の喋り方で喋るように」


「いいのですか?」


「語尾ににゃが付くなんてかわいいじゃないか、制限してる意味がわからんよ」

私の言葉使いが可愛いですって・・・・


「ミュリアわかったね?」


「はい、わかりました・・・にゃ」

久しぶりなので違和感が・・・・


「ふぅ、おなかいっぱいだな、2人はまだ食べるか?」


「私はもう十分です」


「あい、お腹いっぱいにゃ」

うん、慣れたニャ


「ミュリア、食べ終わった後も挨拶があるから俺とシェリルをよく見てろよ」

あい!


「「ご馳走様でした」」


「はい、やってみ?」


「ごちそうさまでした」

これでいいかニャ?


「うん、完璧だよ、じゃあ今度は服屋に行こう」


「はい」


「あい」


その後ご主人様は服屋に連れて行ってくれたニャ

服屋でご主人様は私を大切な人って言ってくれたニャ

私もご主人様が大切ニャ、でもシェリルさんに迷惑はかけないようにするニャ


服屋の後は武具屋で私の装備を買ってくれたニャ、なぜか私の戦闘スタイルまで知っていたニャ

ご主人様は鑑定のスキルを持っていたニャ、凄いニャ、さすがご主人様ニャ


武具屋で装備を買ってもらい宿屋に戻ったニャ

ニャ?私も泊まっていいの?それなら


「ご主人様と一緒の部屋がいいニャ」

私は生まれて初めて我儘を言ったニャ・・・

あと1話だけ続きます

長くなってしまいましたがお付き合い下さいm(_ _)m


明日から仕事行きたくないなぁ~('Д')

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ