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閑話 ミュリアの人生1

いつも有難う御座います


ここらで閑話を入れさせて頂きます

正直シェリルさんより長くなりました

私が生まれたのは小さな村だったニャ


ここでは子供はニャにかしらの仕事につくのが常識だったニャ


私の家も例外ではニャい


「ミュリア!もう一歩前に踏み出せ!」


「あい!」


今日も父に剣の稽古をつけてもらう

父は元冒険者だったニャ、2年前強い魔物に出会い、片足を無くした為に引退したニャ

うちの家は父の冒険者による収入で賄っていた為、大打撃だったニャ

このままではまずいと思い私は父に剣の稽古をつけて貰う様にお願いしたニャ

もちろん家計を助けるためである


「今日はここまでニャ」


「はぁ、はぁ、はぁ、有難うニャ」


私たち猫人族は回避が異常に上手く、力もそこそこある為、剣による戦闘が得意ニャのだ

よって父からは二刀流を伝授してもらってるニャ


「あなた、ミュリア、ご飯ですよ」


「さ、ご飯を食べたら稽古の続きだ!」


「あい!」

「よし、ここでダッシュ!そしてクロス斬り!」


「あい!」


「ずいぶん形にニャってきたな、この調子だと10日も経たずに初級のクエストが出来る実力にニャるぞ」


「ほんとニャ?」

父からお墨付きを貰えそうだ、そうしたら父に代わって家計を助けるんだ!!


「父さんはニャ、ミュリアを1人前したらその経験を生かして村の子供たちに剣術を教えようかと思ってるニャ、ミュリアも知っていると思うが、この村は貧しい為子供たちまで働かなくてはならない、俺が剣術を教えることによって少しでも稼げる子供達を増やせいいと思ってるニャ7」


「お父さん・・・」

父は怪我をしても尚、自分にやれることを探していたのだ、そんな父をミュリアは尊敬していた


「よぉ、ミゲル」

父の名を一人の男が呼んだ


「ザイン!調子はどうニャ?」


ザインという男は父の冒険者仲間である、父と同様に左腕を無くしていた


「まあ、ぼちぼちやってるよ」

ザインも冒険者を引退し、商人をやっていた


「ザインおじさん、こんにちは!」


「おお、ミュリアか大きくなったな、聞いたぞお父さんに変わって冒険者になるって、必要な物があったら格安で譲ってやるからな」


「おじさんありがとニャ」


「じゃあ、俺はそろそろ行くわ」


「ああ、また来てくれよニャ」

ザインは手を振り帰っていった

10日が過ぎた頃、私は1人前の冒険者にニャろうとしていた、基礎能力だけならDランク近くはあると思うニャ


「ミュリア、お前は1人前にニャったがまだ実践経験が足りニャい、これからは基礎修行と共に狩りに行き実践を学べ」


「あい!」


「俺の仲間のザインに実践の基礎を教えて貰う様に頼んでおいた、しっかり学ぶように」


「あい!」


「じゃあ、ミュリアいこうか」


「よろしくお願いしますニャ」

ザインと森に入っていった

「ミュリア、ゴブリンは動きが遅い、しっかり見極めて先制して倒すか躱してから倒すように」


「あい!」

ザインの説明は的確だった


「よし、少し休憩するか」


「あい!」


「ほら、飲みな」

ザインから水を受け取る


「有難うニャ、一つ質問してもいいかニャ?」


「ん?なんだい?」


「その、お父さんとザインおじさんの怪我の原因って」


「ああ、これか、これは2年前俺はミゲルとAランクのクエストを行っていた時に起きた怪我だ、当時の俺達はまだBランクだったが調子に乗っていてね、実力も省みずに上位のランクを受けたんだ、俺はまだ早いって止めたんだがミゲルは言うことを聞かずにクエストに一人で行った、後でわかったんだがミゲルはこのクエストで冒険者を引退するつもりだったんだ、俺はすぐにミゲルを追った、そしたら片足を失い殺されかけていたミゲルを発見した、無我夢中で助けに入ったよ、彼を助ける際に俺は腕を失った・・・なんとか魔物は倒しクエストはクリアできたがそれが原因で俺たちは冒険者を引退することになったよ、ミゲルには何度も謝られたよ」


「お父さんを恨んでニャいの?」


「俺達は命を預け合った仲間だ、それに冒険者には怪我はつきものだし恨むなんてないよ」

この人はニャんていい人なんだろう、私もそんな仲間が見つかるといいニャ・・・

あれ?急に眠くなってきたニャ


「やっと薬が効いたか・・・」

ニャにを言ってるの?

訳が解らないまま私は意識を無くした

「ん・・・・・ん!!」

私は猿轡をされ、両手両足を縛られて馬車らしき荷台に乗せられていた

何がニャんだか分らなかった、すると


「ザインどうしたんだ?こんな場所に呼んで」

私はなんとか隙間から除くことができた


「ああ、ミュリアについて報告があってな、あいつの才能はなかなかいいぞお陰で奴隷として高く売ることが出来る」

そう言いながらミゲルのお腹に剣を刺した


「んん~~~」

え?ニャんでおじさんがお父さんを刺してるの?

私を奴隷ってどうゆうことニャの?


「き、貴様どうゆうつもりだ」


「お前の所為で俺は冒険者を辞めることになり、こんな薄汚いい商人をやっているんだぞ」


「そ、それはお前があのクエストを無理やり受けたからだろ、自業自得じゃないか」

え?クエストはお父さんじゃなくておじさんが受けたの?


「うるせぇ、最初からお前が手伝っていたらこんな怪我にはならなかったかもしれないんだぞ!」


「完璧な逆恨みじゃないか」


「それに、お前は引退する前から綺麗な嫁さんと娘がいやがった、引退してもさぞ楽しかっただろう、それに比べ俺には何も残らなかった・・・そもそもお前が引退話をしなければあんなクエストも受けなかった、お前は俺を裏切ったんだ!」


「それで・・・俺にどうしろと・・・」


「お前のすべてを頂く、まずお前の血が入っているミュリアを奴隷商に売り金を貰う、その後お前を殺し、傷心の嫁さんを頂く」


「な・・・・俺はどうなってもいい家族には手を出すな!」


「ん~~~~~~~~」

お父さん!


「それは無理だ、心配しなくてもお前の嫁さんは俺が幸せにしてやるよ、そんで俺の子供を産ませてやる」

そういいながら、父の首を刎ねた


「ん~~ぷはぁ、おとうさんっ!!」


「お、見てたのか、残念だったなお前の親父は今死んだぞ」


「嘘をついてたニャ」


「ああ、まったくの逆だよ、あいつは俺よりも優秀だったからないつもあいつのおかげでクエストを達成していたようなものだった、それが引退なんて認めるか!あのクエストの所為で金づるを無くしたんだぞ!」


「そんなの勝手すぎるニャ・・・」


「それが世の中ってもんだよ、利用される奴が悪いんだよ」


「人でなし・・・・」


「褒め言葉ありがとう、さてこれからお前は奴隷商に売りつけるからな、せいぜい奉仕してこいよ」

そういいながら再び猿轡をされた

私は人族の奴隷商に金貨50枚で売られた、どうやら若いと実力が高いのを評価されたらしい

ここで知ったのだが、人族では獣人を冒険の囮にすることが多いらしいニャ、獣人は人族より基礎能力が高いので囮や盾に最適だと

私も囮にされるんだろうニャ~


10日が過ぎた頃、3人の冒険者が奴隷館にやってきた


「おい!冒険に役立つ奴隷が欲しい!!」


「はい、丁度この間入った獣人の娘がおります」

私のことを言ってるニャ

私は震えていた・・・・


「獣人の娘か?」


「はい、なかなか戦闘力が高く、囮に盾に最適です、さらに処女ですので夜伽をさせることもできます」


「薄汚い獣人なんか抱くか!!!」


「も、申し訳御座いません!」


「だが、能力は高いんだな?」


「はい、それは保致します」


「わかった!いくらだ?」


「金貨80枚です」


「高いな、それだけ優秀ってことか、フフフ・・死ぬまでこき使ってやる」


こうして私はこの男、名をラインハルトという男に買われました

ここから私の地獄はさらに酷くニャったのです

少しわかってきたかと思いますが、基本ヒロインの少女は何かしらの悲しい過去をもっております

ありきたりかもしれませんが一応肝となる部分です


ヒロインにはすべて閑話が存在します、主人公目線とヒロイン目線をお楽しみ下さい

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