誤解・・・・
すみません、キャラの定着が安定しません(汗)
「ん・・、ここは・・」
霞んだ目を擦り体を起こした
「え~っと・・・・俺って・・・・」
一面真っ白な何もない空間に俺は唖然としていた
「目が覚めたかい?なかなか可愛い寝顔じゃったぞ」
声のする方に振り向いたところ、一人の女性が立っていた?というか浮いていた
160cmくらいで、綺麗な金色の髪が腰まで伸び、ほんの少ふしのつり目と整った鼻、少し薄めの艶やかなつ唇、真っ白な肌には身長に反比例するかのような二つの山、真っ白で薄く透けたドレスを着た絶世の美女が話しかけてきた
あっ、俺は死んだんだ、そして彼女は使者なのだろう
ということは、これから天国か地獄に行くんだろうなぁ
「妾はアスガディアを管理している女神じゃ」
そっか~、死んじゃったか~、思えば良いことも悪いこともしたなぁ。
やっぱ、地獄にいくのかなぁ
「そなたにはアスガディアにて世界の調停を行ってもらいたいのじゃ」
まあ、こんな美女に連れて行かれるならいいかな
「ついては、アスガディアで生きていく為にそなたには3つの願いを叶えてやろう」
「ん?今なんて言いました?」
なんか、3つ願いを叶えてくれるって言ってたような
「3つの願いを叶えてやると言ったのじゃ」
まじかっ!
「それって、俺が生きてた場所でも適用されます?」
「出来るが、殆ど意味がないぞ」
やった!じゃあ
「俺が死んだことによって、残された家族が心配なので遺書とお金が欲しい」
俺の家には親父がいなく、もうすぐ70になる母と独身の姉と住んでいたのだ
「なるほど、未練が残っているわけじゃな」
「ああ、まずお金は2千万くらい、遺書はそのお金を母に相続させる、但し、現在俺が残しているローンを払った残りとする」
よし、これで愛車とモ○ットのお金が解決する
「良かろう、ではお金と遺書で2つの願いとしよう。あと1つはどうするのじゃ?」
これで、とりあえずあっちは大丈夫だろう
どうせ、地獄にいくんだから最後のお願いは・・・・
「貴女を抱きたい!」
「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・」
みるみる女神の顔が赤くなっていく・・
てか、かわいい
「・・・・にゃ、にゃんですと!」
「貴女を抱きたいです!!!」
「り、理由を聞いてよいか?」
耳まで真っ赤にした状態で女神は聞いてきた
「いやぁ、この世からいなくなるから最後くらい最高の美女と一夜を共にしたいじゃん」
「わ、妾が最高のび、美女と申すか・・」
「ええ、今まで生きてきて貴女ほど美しい人は初めて見ました」
「ま、まあそこまで言うなら妾との一夜を最後の願いとしよう」
「やった!ありがとう、え~っと・・」
「妾の名はミーティアじゃ」
そう言うとミーティアは服をするりと脱ぎだし、俺に近づいてきた
俺は正にビーナスの様な彼女を見て、優しくキスをした
「あっ・・ふぁん・・」
彼女の唇は柔らかくとても甘い香りがした
唇を離したあと、思わず俺は
「今、この瞬間だけでも愛してくれますか?」
彼女はこくんと頷いた
それと同時にもう一度彼女の唇を奪った
「あん・・・あふ・・ふぁふ」
舌を入れると遠慮がちに返してくれる
彼女の歯から舌の裏まで丹念に舐め上げた
「やぁん・・ふぁ」
ゆっくり糸を引くように唇を離した
「わ、妾はその・・・」
「ん?どうしたの?」
彼女は小声で、
「け、経験がないのじゃ」
「うん、優しくするよ」
彼女の頭を優しく撫でながらもう一度優しくキスをした
「あっ・・・」
そして、この真っ白で広大な景色の中二人は重なり、お互いに貪りあったのであった
数時間後・・
「こ、こんなに凄いものとは知らなかったのじゃ」
顔を上気させながら彼女は呟いた・・
「ミーティアが可愛すぎてストッパーが効かなかったよ」
うん、過去最高でした!ありがとうございます!
「では、これで3つの願いを叶えたことになるぞ」
「そうだね、じゃあ一思いに地獄の連れていって下さいな」
とりあえず悔いはないかな、最後にいい女抱けたし
決していい人生ではなかったけどね
「ん?何を言っておるのじゃ?地獄とは何処のことじゃ?」
ミーティアは怪訝そうに聞いてきた
「え?ミーティアって黄泉の案内人じゃないの?」
あれ?どゆこと?
「妾はアスガディアを管理している神じゃぞ、最初に言うたぞ」
まじ?てことはラノベによくある異世界転生ってやつか!
「じゃあ、3つの願いって・・・・」
ま、まさか・・・・
「アスガディアで生きていく為に恩恵をやろうと思っておったが、全て己の欲望に変えた奴は初めてじゃ」
「Noぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ~~~~~」
てこは俺は、あっちの世界では何も能力が無いってことか!
あ、積んだかも・・・・
「では、アスガディアに送るぞ」
ミーティアが右手をかざした
「ちょ、ちょっと待って」
俺は両手をかざして、待ったのポーズをとった
「え~っと、異世界に行くのは納得しました。目的は正直覚えてないけど、一応ミーティアの頼みを聞けばいいんだよな?」
「そうじゃ」
「じゃあ、いつかまたミーティアに会うことは出来るんだな」
「まあ、何10年、何100年後には会えるかもしれん」
「そっか、また会うチャンスがあるならいいや」
正直ミーティアとこれっきりと言うのは辛かった
多分、彼女に惚れているのだろう・・
彼女の為に異世界に行くのであれば、多少能力がなくても頑張れるというものだ
「よしっ、ミーティアの為に何とか頑張ってみるよ」
やれるだけやってみよう
「では、アスガディアに送るぞ!近くに町があるからその付近の草原に転送してろう、まずは町に行くがよい」
彼女の右手が輝きを放ち、俺の体を光がまとわりついたと同時に粒子となって消えた
「ふぅ、何とも不思議な男じゃったな、まぁ妾の好みのタイプではあったが・・・」
彼女は先程の行為を思いだし顔を赤くした
「ただ、さすがに何も能力が無いのは可哀想じゃのう、とりあえず基礎能力と次元収納くらいは付けておいてやろう」
「・・・・また、会えるのを楽しみにしておるぞ、和弘よ」
そう呟くと彼女は粒子となりこの空間から消えたのだった・・
だが、再開が思ったより早くなるとはこの時誰も知らなかったのだった・・