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こんな日は忘れましょう(無理っ)

よくありますよね、思わず口にしてしまうこと・・・

そんな日は飲んで現実逃避しましょう


まあ、事実は覆りませんけどね

はぁぁぁ、やってしまった・・・


俺ってこんなに感情を抑えれない子だっけ?

確かに生前は納得のいかないことは噛みついたりしてたけど

ここまで感情的にはならなかったし、あんなに怒ることはなかったよ

しかも、勢いでシェリルを俺の女って言っちゃったし、

うわぁぁ、シェリルがめっちゃ熱い視線で見てくる、頬も赤いし

フラグ立てちゃったかな?


生前は正直チャンスがあれば誰でも抱いたけど、この世界に来てから色々あったせいか簡単に女性を抱くことはしなくなったな・・・

本当はシェリルを抱きたい!でもこれから一緒にやっていく仲間だし、今後も仲間は増えると思う・・

そうなるとどうしても贔屓してしまう気がするのだ

社内恋愛は殆どがうまくいかないのが世の中だよ

それにシェリルの感情は一時の気の迷いかもしれない、だから迂闊な行動は避けてたのに・・・


・・・今日は飲もうかな・・・・


「よ!おかえり!クエストどうだった?」

門番のおっさんが聞いてきた


「ええ、まずまずの戦果ですよ」


「そうか、無事に帰ってきて何よりだ」

俺たちは身分証明を見せると町の中に入っていった


「シェリル」


「なんでしょう和弘様?」


「今日はこのまま飲みに行きたいんだけどいいか?」


「和弘様が行くとこなら何処へでもついて行きます」

俺たちは前回行った定食屋に向かった、この間こっそり調べておいたのだがここは酒も取り扱っているのだ

ギルドの横にも酒場はあるが、面倒臭い連中がいそうだし煩そうなのでこっちを選ぶことにした

今日は静かに飲みたいのだ


「いらしゃいませ」


「2名だ」


「こちらへどうぞ」


俺たちは4人掛けのテーブル席に案内された、ファミレスみたいに長椅子と個人椅子のタイプだ

俺が長椅子にすわるとシェリルも椅子に座った、慣れてくれてうれしいが何故俺の隣なのだろうか?

近いですよシェリルさん(汗)


「ご注文は?」


「シェリルは好きな物を好きなだけ食べていいぞ、今日は宿屋で食べないからな」


「はい、わかりました」


今日俺は酒を飲むのだ!!!

これが酒のメニューかな、ルービーってどこの業界用語ww


「ルービーとこのオーク肉の串焼き、コボルト肉のサイコロステーキをくれ」


「私は、この魔物3種のステーキと野菜シチュー、ミックスジュースを下さい」


「はい、かしこまりました」

てか3種の魔物って、やっぱりゴブリン、オーク、コボルトかな?

俺も今度頼んでみよう


「先にルービーをお持ちしました」

お、きたきた~、色はビールだな


「頂きます」


ごくっ!ごくっ!


ぬるい!!!これはビールの気が抜けたやつだ!!正直まずいぞ!!


てか周りのやつらよく飲めるな

とりえず残すのはもったいないから飲もう

そして別のを飲むんだ


ごくっ、ごくっ、不味い、もう1杯、じゃねぇぇ

何処の青汁だ! 


ちょ、次の酒を飲もう

お、ルービーの下にルーティって名前の酒があるぞ、これにするか


「おーい、このルーティをくれ」


店員がルーティを持ってきた、残念なことにガラスは貴重な為、陶器のコップだった、酒は色を楽しむのも一つなんだけどなぁ

そう考えていると、食事も運ばれてきた

俺にはオークの串焼きとコボルトのサイコロステーキ、シェリルには魔物3種のステーキと野菜スープそしてミックスジュース


「じゃ、食べようか、頂きます」


「はい、頂きます」

2人して手を合わせる、常識だね


俺はまずルーティを飲むことにした、仕切り直しだ!

ルーティからフルーツの香りがした、これはパインやピーチに近いかもしれない、俺好みだな

十分に香りを楽しんだ後、一口飲む


ごくっ


これは旨い!


鼻から抜けるフルーツの香り、そして口当たりのよい優しい甘さ、思った以上にサラサラしてて凄く飲みやすいぞ!

これはハマるかも・・・

さて、酒にはつまみだな、早速オークを食べるか


オークの串焼きは、ぶつ切りにしたオーク肉を串に刺し、塩と香草で味付けしたものを、直火で焼いたものである

オークうまっ、臭みがなく肉汁がジューシーだな、こいつは酒が進むぞ


ごくっ、ごくっ


あっという間に飲み干してしまった

そういえば、俺は酒のペース早かったな


「ルーティもう一杯よろしく!」


酒を待ってる間シェリルを見てみた、彼女は肉に夢中だった、肉を食べては顔が緩んでいた、かわいいなぁ

彼女が俺の視線に気づくと、優しく微笑み返してきた

俺も彼女に微笑み返した、何このバカップル

2人でニヤニヤしてると酒のおかわりが来た

そこで2人は、はっとして食事に向いたのである


いかんいかん、俺はここに何しに来たんだ?

忘れる為だろ


コボルトのサイコロステーキを食べる、これは!独特の香りがあるが、例えるなら鳥の笹身に肉汁がたっぷり染み込んだような歯応えだ!

噛めば噛むほど旨みが出てくる、旨いな、酒が進む、進む


「ルーティもう一杯よろしく」

シェリルはご飯を食べ終えて、ミックスジュースを飲んでた


「まだ何か食べるか?」


「ミックスジュースをもう一杯お願いいたします」


「ミックスジュース一杯よろしく」

店員に伝えた


「あと・・・そのサイコロステーキが一つ欲しい・・です」


「これか?ほら口あけな」


「え?」


「いいから、いいから、口あけて」

彼女は可愛い口をあけた、真っ赤な舌が見えた、やばい!キスしたくなる

俺はすかさず肉を彼女の口に入れ、酒を飲んだ

チラッと横目で見ると顔が真っ赤になりなが幸せそうに肉を噛み締めていた


「凄く美味しいです、先ほど食べたお肉よりも美味しいです」

ああ、かわいいなぁ、抱きしめたいなぁ


ごくっ、ごくっ


あっ!酒がきれた、そろそろ別の酒を飲もうかなぁ

メニューを見るとボルカノって名前の酒が目に入った、てか名前かっこよくない?よしっ、飲もう

俺はチャンポンはいけるのだ、生前は夜の7時から始発まで飲んでた事がある


「おーい、ボルカノ一杯よろしくー」

うん、いい感じにほろ酔いだな


「はいどうぞ、ボルカノです」

きたきた、匂いはあまりしないなぁ、ごくっ、凄くサラサラして水みたいに飲めるな

そういえば俺って酔いが回ると酒の味がわからなくなってたっけ

うん、まあいいか


「和弘様?大丈夫ですか?」

シェリルが心配してくれる、優しすぃなぁ


「あい!大丈夫でふ、シェリルはいい子だねぇ」

あれ?口調が変だぞ?


シェリルの頭よしよしした


「はぁう!」


「はぁうって、かーいーね」

もっとなでなでした

シェリルは嬉しそうに堪能してた

旨い酒につまみ、そしていい女、最高の贅沢だな

シェリルが俺の胸に頭を預けてきた

まて、まだ酔いが足りないから理性が飛んでしまう


ごく、ごく


「ボルカノおかわりー」

この酒飲みやすっ!


俺の目の前にシェリルの頭が・・・

気づいたら髪の匂いはを嗅いでいた、いいにおい~


「あっ・・くすぐったいです・・・」

そんなことは知りません、俺は嗅ぎたいのだ!!

いつの間にか左手で彼女肩を抱きしめるように、匂いを嗅いでいた


はっ!!何をしているんだ俺は!

ヤバイヤバイ、酒を飲まなきゃ


「さーせん、ボルカノ一杯!」


「お客さん強いですね、このお酒は当店で一番強いお酒ですよ」

そうなの?でも飲みやすいぞ


「そうにゃの?でも飲みゅやすいじょ」

あれ?思考と言葉が一致しない

まいっか


ごくっ、ごくっ、旨いなぁ


「うまいにゃ~」


「か、和弘様?口調が変わってますよ」


「ん~?うん!」

うーん、思考と行動が噛み合わくなってきた


俺はシェリルに抱きついて甘えていた


「俺の物だにゃ~、誰にも渡さないにゃ~」


シェリルの顔が真っ赤になっていた、そんな彼女をニヤニヤしながら見つめる俺


「そ、そろそろ宿屋に戻りませんか?」


「んーー、シェリルひゃんは戻りたいの?」


「はい、和弘様が心配になってきましたので、宿屋でゆっくりしましょう」


「じゃあ、もどりゅにゃ、さーせん、お勘定~」


「銀貨12枚になります」


「あい!どぞっ!」

金を払い店を出た、俺は脚がフラフラになっていた


「和弘様!」

シェリルが俺を支える様に腕を組んでくれた、柔らかい2つの狭間に俺の腕が包まれている

柔らかい誘惑はまずい・・・


「シェリルひゃん、ぼくは理性が飛んでおります、今誘惑されるとすぐに負ける自信があります、この腕に伝わる感触はヤバイです!早急に対応を御願いしまふ」


「大丈夫ですよ、和弘様は言ったじゃないですか、俺の女だって、俺の物だって、誰にも渡さないって、嘘だったのですか?」


「はい!全部本心でふ」


「私は和弘様の女です、頭の天辺から脚の先まで全て和弘様の物です、一生お慕いします」

俺は顔が真っ赤になっていた、酒のせいではない

いつの間にか酔いが醒めていた、ていうか思い出したが俺は酒で記憶を無くしたことがなかったのだ


彼女の頬が赤く染まっている・・


ああ、だめだ・・俺は彼女が好きだ、ミーティアやフィオナには申し訳ないと思ってるが、この気持ちを偽れない!


「シェリル、一つ君に言っておくことがあるけど聞いてくれるか?」


「はい」


「俺には二人の大事な人がいる、二人とも遠い所に行ってしまったけど、今でも愛している、でもシェリルにも二人と同じくらい愛している、こんな優柔不断な俺でもいいか?」


「私は和弘様の奴隷です、奴隷の癖におこがましいですが和弘様を愛しております、先ほども言いましたが一生お側においてください」


俺は彼女を道の端に連れていき


「わかった、一生俺の側にいろ!俺がお前を守ってやる!」


そう言い、彼女の顎を軽く上げキスをした・・・・


「ん・・・ん・・」


彼女が手を首に回してきた、俺は彼女の頭と背中を抱きながらそれに答えた

お互いに相当我慢をしていたのだろう、貪るように舌を絡めあった

時間にして10分くらいはたったころ、糸を引きながら口を離した


「行こうか」


「・・・はい」


宿屋に戻ると2人は体を拭くことなくお互いを求めあった、心の足りないピースを埋めるかのように・・・

主人公欲望に完敗・・・


ミ:なっ!妾より良いと申すのか!

フ:私なんて抱かれてもないのに・・・

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