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プロローグ

「ふぅ・・今日も変わらない1日だったな・・・」


35歳のしがない派遣社員の俺は今日も愛車に乗りながら何時もの道を走っていた


「人生つまんねぇなぁ」


ここ最近の口癖である


朝起きて仕事をし、帰宅そして寝るの繰り返しだった

趣味は漫画、ゲーム、カラオケ、ラノベという、いわゆるオタクだったが、表ではそういったのを出さなかった


ん?彼女? 一応経験済みですけどなにか?

今さら童貞は流行らんよ・・


今日も変わらない一日が始まる

数日後


「なんで、休みの日に会議があるんだ」


うちの会社のでは2か月に1回、各派遣先のメンバーで集まる部会というものがあった

たった1時間弱の為に貴重な休みを割かなくてはいけないという、

とても残念な集まりである


「でも、行かないとボーナスに響くからなぁ」


1時間半後・・


「ふぅ、終わった、終わった」


と、辟易しながら繁華街を歩いていたら


「や、やめてください! 困ります!」


ん?なにやら騒がしいな


「いいじゃん、いいじゃん、ちょっとカラオケとか行こうよ~

俺のオススメで何でも出来るからさぁ」


うん、絵に書いたようなチャラ男である。

女の子は女子高生くらいで凄く嫌がってる


「そんなところ行きません、離してください!」


「あぁ?いいから来いっつってんだろぉ!」


「やめて!誰か助けて下さい!」


「周りを見てみろ!誰も来やしねぇよ!か文句あんのかゴラァ!」


チャラ男が周りに威嚇していた

周りは我関せずといったように無視して歩いている

各言う俺も余り関わりたくないのが本音だ。


「だれかぁ・・たすけてよぉ・・」


女の子がか弱く呟いた・・


「あのぉ、女の子が嫌がってると思うんですけど」


ん?思わず話しかけてしまった!

女の子の顔がぱぁっとほのかに明るくなっていた。


「なんだてめぇはよぉ!おぉ?ゴラァ!関係ねぇ奴はすっこんでろ!」


チャラ男めっちゃキレてる


「ん~、関係ないかも知れませんが嫌がる女の子を無理矢理というは見過ごせないですよ」


「見過ごせないってことは、どうするんだコラ!やんのかコラ!」

お前は○州か!


ちなみに俺は中学生以降喧嘩をしたことがない!

はい、やったら確実に負けます、正直痛いのは嫌です


「やりませんよ」


「あぁ?なめとんのか?」


「なめてはいませんよ」


「あぁ?ふざけてんのか?」


「ふざけてませんよ、ただ女の子を離すようにお願いしてるだけですよ」


「てめぇ、ふざけてっと、ぶっ殺すぞ!」


チャラ男激昂


「こんな、○○市で脅しなんて恐いですね、これがなにか解りますか?」


スマホをポケットから取り出すと


「もしもし~、こちら○○市警察です」


「ちょっ、こいつポリ呼びやがった!」


チャラ男慌てる


「今なら間に合いますよ、どうしますか?」


「て、てめぇ、今度あったら只じゃおかねぇからな!」


はい、もう忘れました

チャラ男はダッシュで逃げていった


「本当にありがとうございます」


「いいよ~、気にしないでね、気を付けてなぁ~」

手を振りその場を後にした


しばらく歩いた後、後から鈍い音と共に後頭部に衝撃が走った!


耄碌するなら目を薄く開けると、さっきのチャラ男がバールのような物をもって立っていた


「さっきは、よくも邪魔してくれたなぁ、くたばれやおっさん!」


あっ俺、死ぬな・・

再度頭に鈍い音が鳴ったと共に意識を無くした・・・・

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