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第4部 第3話【ノストラダムスの大予言】

 西暦1995年の半ば、私は文学者としての処女作を完成させていた。


 


 

 その小説の主人公のモデルは自分で、その主人公はノストラダムスが予言した恐怖の大王として人類を滅ぼすのである。


 


 

 この頃、私は五島勉をはじめとするノストラダムス本を買いあさって読みつくしていた。


 


 

 私がこれを書いているのは西暦2014年なので、現在10代の人たちにはいまいちピンとこないかもしれないが、当時ノストラダムスの大予言というものが日本中を席巻していたのである。


 


 

 発端となったのは前述の五島勉という人の本で、その本によると16世紀のフランスにノストラダムスという大予言者がおり、数々の大事件を高い確率でことごとく予言的中させ続け、なんと1999年の7月に人類が滅亡するという予言を残したのだという。


 


 

 私が小学生の頃もノストラダムスの話題は頻繁に友達との間で上がっており、『本当に1999年に人類は滅亡するのか?』『人類を滅ぼす恐怖の大王の正体とはなんなのか?』と語り続けたものだった。


 


 

 そのノストラダムスへの関心が1995年頃から再び燃え上がり出し、本を読んで自分なりに独学を重ねていった。


 


 

 のちに五島勉のノストラダムス本は嘘と捏造だらけであることを知ることになるのだが、当時はかなり本気でノストラダムスの予言を信じ込んでおり、『どうせ半分以上詰んだ人生だ。ノストラダムスの予言が当たるにせよはずれるにせよ、とりあえず人類が滅亡するらしい1999年7月までは生き続けてみるか』と考えたものだった。


 


 

 私が自殺を選ばずに生き続けたのには、このノストラダムスの1999年人類滅亡予言もひとやくかっていたといっていい。


 


 

 ちなみに私個人の人類滅亡計画も、自分では気づかないところで着々と進んでいた……。

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