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銭湯、と考えては見たものの、実のところ私は銭湯が嫌いだ。

何が嫌いって、あの見ず知らずの他人の前で裸になる事がだ!

だって恥ずかしいじゃないか!?

そりゃあ、モデル張りにプロポーションが良くてお肌もつるつるで無駄毛処理もきちんとしてるのならともかく、こちとら二十代とはいえちょっとばかり生活にお疲れ気味の一般人なのだよ!それなりに忙しいからあんまり人目も気にしてないんだよ!無駄毛処理も適当にしかしてないしな!いや、それよりも気になるのは、最近自覚できるくらいに増えた脇腹のぜい肉か……。

とにかく、温泉すら人気の無い時間を見計らって入るくらい恥ずかしいんだってば。

これは家庭風呂で一人のんびりして来た弊害だろうか……?

行きたくないなあ、銭湯。

ぴしゃりと閉めたお風呂場の扉の前で悩むこと暫し。

見間違いかもしれないし、とそろそろと扉を開けて中を確認。

……。

うう、見間違いじゃないのねえ……。

昨日のトイレといい、うちはいつからこんな不思議ハウスに……あ、昨日からか。

トイレは切羽詰まってたから色々無視して向こうに飛び込んだけど、お風呂はそんなに急がないし代用も利く。わざわざ怪しい空間に飛び込む事は無い。それに今度も無事にこっち側に帰って来られるとは限らないじゃないか。そう思って、再び扉を閉める。

しかし、困った。

試しに自分の腕をくん、と嗅いでみるとやっぱり臭い。

臭ったまま布団に入るとか、絶対嫌。

やっぱり銭湯か~。恥ずかしいの我慢して行くか~~。

がっくりと肩を落とし、一度仕舞いこんだ車のキーを握る。

銭湯って何が必要なんだろ。

バスタオルは要るよね。あとは着替えとかシャンプー……ってか!お風呂用品、全部お風呂場じゃないか!?

なんてこったい!


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