【特別版】今までの罪状を纏めてみた【閻獄】
閻獄(地獄裁判においての判決表)
死者が生前犯した罪によって、その罪状はまちまちである。
【殺生】・【盗み】・【邪淫】・【飲酒】・【妄語】・【邪見】・【犯持戒人、父母殺害】・【阿羅漢(聖者)殺害】という8つの罪に加えて、その方法(例えば、人を騙し殺した)によって落とされる場所も違ってくる。
ただし例外として、殺生はしていないが、嘘と盗みを犯したものは、罪の重い方に落とされる。
殺生が一番低いのは、衆生皆平等という考えにあるからである。が、その中でも聖人(お坊さん)や自身の親を殺した場合は罪が重たいものでとされている。
閻獄は大きく分けて8つあり、罪状を言い渡すときはもっとも重い罪を優先する。
【第一条】 等活地獄(殺生)
【第二条】 黒縄地獄(盗み)
【第三条】 衆合地獄(邪淫)
【第四条】 叫喚地獄(飲酒)
【第五条】 大叫喚地獄(妄語)
【第六条】 焦熱地獄(邪見)
【第七条】 大焦熱地獄(犯持戒人)
【第八条】 阿鼻地獄(父母殺害・阿羅漢(聖者)殺害)
その場所でも殺害相手や条件によって16に場所が分けられた小地獄に連行される。
ただし例外も含まれており、「正法念処経」において|黒縄地獄は三つ、大叫喚地獄は十八つ存在していると言われている。
妖怪に向けての罪状であり、死者(既に死んでいるもの)や妖怪と化した人間にのみ与えられる。
妖怪ではなく、単に自身の犯行の場合は言い渡さない。
*今まで出てきた罪状*
第一話
『閻獄第一条! 自分の見勝手な行動で人を殺めた者は『等活地獄・極苦処』へと連行する』
【極苦処】
生前にちょっとした事で腹を立ててすぐに怒り、暴れ回り、物を壊し、勝手気ままに殺生をした者が落ちる。
あらゆる場所で常に鉄火に焼かれ、獄卒に生き返らされて断崖絶壁に突き落とされる。
*最初の殺人は人間によるものなので、閻獄は受けない。
第二話
「閻獄第二条。人のものを奪い、あまつさえ苦しめ殺したものは『黒縄地獄・畏鷲処』へと連行する」
【畏鷲処】
貪欲のために人を殺し、飲食物を奪って飢え渇かせた者が落ちる。
鉄の棘が生えた地面を杖、火炎の鉄刀、弓矢などを持った獄卒に追い回され、休む間もなくいつまでも走らされる。
転倒すると金棒で何度も殴られ、水をかけられる。
第三話
『閻獄第五条、己が力で人を騙した罪により、そのものら“3名”を大叫喚へと連行し』
【大叫喚地獄】
生前に殺生・盗み・邪淫・飲酒・妄言の罪を犯したものが落とされる場所。窮奇は阿弥陀警部に気付いて欲しいとばかりに騙しているのみで、殺人は犯していない。
第四話
『閻獄第八条 父に取り憑き殺し、剰え自分の罪を被せたものは『阿鼻地獄』へと連行する』
【阿鼻地獄】
またの名を無間地獄という八大地獄の中でもっとも下にある場所。
参考としている「正法念処経」において、父親を殺した場合の記述がなかったので、曖昧になっている。
第五話
『閻獄第二条、己が欲望で夫を殺し、その死体を隠し盗んだものは『黒縄地獄』へと連行する』
『閻獄第三条、自らの位を悪用し、男色をしたものは『衆合地獄・多苦悩処』へと連行し』
【多苦悩処】
男色者が落ちる。罪人が生前に愛した男(本人かどうかは不明)がいて、罪人がそれを抱くと相手の男から発する炎で焼き尽くされる。
しかし再び生き返り、同じことが繰り返される。
第六話
『閻獄第一条、人に取り憑き、その身で他人を刺殺したものは『等活地獄・刀輪処』へと連行する』
【刀輪処】
刀を使って殺生をした者が落ちる。10由旬の鉄の壁に囲まれており、地上からは猛火、天井から熱鉄の雨が亡者を襲う。
また、樹木から刀の生えた刀林処があり、両刃の剣が雨のように降り注ぐ。
第七話
該当者なし(そもそも以津真天(瀧原俊平)は娘である滝原希空を守っていた方である)
第八話
該当者なし(犯人は人間であり、花子さんはそれを葉月に教えていた)
第九話
該当者なし(美咲と花梅は樹里を騙していたが実際は殺していない。また、閻魔王(瑠璃)が赦しているため、罪状は言い渡されていない)
第十話
該当者なし(犬神が信乃の飼い犬であったユズであると考え、逃がしている)
『閻獄第十四条、人に取り憑き、執行人に事件のヒントを与えたものは、閻魔王が定めた猶予を与える!』といっているが、実際は存在しないものである。
少しばかり整理してみました。