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海斗とチュッチュ

作者: チミー

目に留めていただき有難うございます。

短いのですぐ読めますので隙間時間に読んでみてください。

ある日。

海斗は散歩をしている途中に倒れている鳥を見つけました。

海斗は心優しい少年だったのですぐに家へ運んであげました。

海斗がとうもろこしをあげてもトマトをあげても鳥は食べません。

海斗は考えました。

そしていい考えが浮かびました。

「きっと鳥は魚を食べていたはずだ。」

海斗は鳥にマグロはお刺身をあげました。

鳥は赤いマグロのお刺身をちゅるんとおいしそうに食べました。

「チュッチュ。」

と鳴くので海斗はその鳥をチュッチュと名付けました。

カイトは元々体が弱かったけれどチュッチュと過ごしているうちにだんだんと元気になりました。

おしゃべりなカモメと話したり、貝殻を拾ったりしました。

1っヶ月経ったある日。

海斗とチュッチュは近くの浜辺で(カイト)上げをしてました。

ザーンザーン。

海がエメラルドグリーンに光っています。

チュッチュは海の美しさに思わず見惚れて(カイト)を離してしまいました。

「あっ。」

実はそのタコ(カイト)は海斗の亡くなったお父さんがお誕生日プレゼントにくれた大切なものでした。

海斗は次の日一生懸命に(カイト)探しました。

ザブーンザブーン。

その日は大粒の雨が降って昨日あんなに穏やかだった海は灰色になり、白波が立っていました。

ですが海斗は探しました。

そして海斗は(カイト)を見つけました。

次の日。

元々病弱だった海斗は風邪をひいてしまいました。

「僕のせいで海斗が風邪をひいてしまった。」

と、チュッチュは悲しみました。

海斗はチュッチュに言いました。

「僕は大丈夫だから。チュッチュは飛べるようになって。」

チュッチュは屋根の上に登りました。

羽を広げた途端恐怖が蘇りました。


兄弟は屋根からみんな飛び立ちました。

「僕も行くぞ!」

チュッチュは屋根から飛び立ちましたが、羽をうまく動かせません。

バサッ。

と、音がして辺りを見るとチュッチュは地面に横たわっていました。

上を見ると空でお兄ちゃんたちがヒラヒラと綺麗に舞っています。

お母さんに続いてみんなは行ってしまいました。

チュッチュに目に涙が溜まります。

でも、さく、さくと誰かが歩いてきました。

その人が歩を進めるたびにチクチクとしていた葉っぱが柔らかくなり、色が鮮やかになっていきました。

その人が、カイトだったのです。


「でも、海斗と約束したんだ!」

チュッチュはそう言って前を向きました。

それから何回もチュッチュは羽を広げました。

夕日が沈む頃にはチュッチュはボロボロになっていました。

それでもなおチュッチュは羽を広げようとしました。

ですが、チュッチュはふらりと足を滑らせて屋根から落ちてしまいました。

チュッチュは怖くて目をつぶりました。

ポフ。

目を開けるとチュッチュはカイトの手の中にいました。

「大丈夫?」

カイトは優しく聞きました。

コクン。

チュッチュは返事をする代わりに少し頷きました。

次の日。

チュッチュは海斗のベットで目を覚ましました。

昨日の夜は二人で海斗のベットに入ったのです。

そして毎日チュッチュはカイトに見守られて飛ぶ練習をしました。

あとちょっとだよ。頑張れ。

海斗は応援の言葉を送り続けました。そして一週間後。

「今日こそ飛べるよ。」

海斗はチュッチュに優しく言いました。

チュッチュは屋根に登りました。

そして、羽をひらげ…。

チュッチュは空を舞っています。

海斗は笑顔になりました。

「また帰ってきてね!」

海斗はいつまでも手を振り続けました。

読んでくれて有難うございました。

チミーは何作か作品を作っていますので是非読んでみてくださいね。

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