3話 ユウケン
「そういえば、この国の王様ってどんな人だったっけ?」とアリシアが口を開いた。
「ワテル王だよ。非常に賢く、強くて、優しい人だよ。」
「へえ、それはすごいね。どんなことで有名なの?」
ロッドは考え込んでから言った。「ワテル王はこの国をよく治めていて、国民からの支持も厚いよ。また、戦いになると非常に強く、その武勇伝は近隣の国でも有名なんだ。」
「それだけじゃなくて、ワテル王は国民のために常に考えて行動してくれるんだ。たとえば、先日は災害に遭った村のために、自分の私財を投じて支援をしたりもしたんだよ」とアリアンナが話を続けた。
「すごいね、そんなに優しい人なんだ。この国に住んでいて、本当に幸せだなあ」とアリシアは感心して言った。
「本当にそうだよ。この国はとても豊かで、歴史もあるんだ。でも、その歴史には闇の部分もあって、数千年前には魔王による支配があったんだよ」とロッドが語りかけた。
「魔王?」
「そう、この国も含め多くの国を支配していた魔王がいたんだ。でも、その魔王を倒した勇者がいて、今の平和があるんだよ。」
ロッドは微笑んで、世界の説明を始めました。「この世界はとても豊かで歴史があるんだ。私たちが住んでいる国は、かつて数千年前に大きな戦いがあったそうだ。その時、1人の勇者が現れ、魔王を撃退し、この平和をもたらしたと言われている。その方がワテル王の先祖と言われてるんだ。」
「それはすごいことだね。でも、その勇者すごいなぁ」とアリシアが聞きました。
「勇者が持っていた剣はとても強力で、魔王を倒すことができたと言われてんだ。おかげさまでそれ以来、私たちの国は平和を保ってんだ。」
「そうなんだね。それにしても、周りの森には獣が生息していると聞いたけど、大丈夫なんかな?」とアリシアが心配そうに尋ねました。
「その通り。近隣の森には確かに獣が生息しているけど、平和的なものばかりだ。人間と獣たちはお互いに干渉しないようにしてるんだ。」
「なるほど、それは安心。この国には他にどんな種族が住んでるの?」とアリシアが興味津々に聞きました。
「この国には、人間以外にもエルフやドワーフといった種族が住んでるのさ。それぞれが得意とする分野があり、お互いに協力して暮らしてんな。」とロッドが答えました。
「なるほど、それは興味深いね。私もこの国の様々な種族と交流してみたいなぁ」とアリシアが言いました。