5話
チートが加速するぜよ!
さて、ゴロウがペット、この場合はカッコよく使役獣ともいうべきか。
幼体の小熊さんだけど。
後は、いとも簡単に俺は気を扱えるようになった。
植えたタネがわずか数時間で樹木として育ち、桃の実がなり、それが仙丹だったのだ。
拠点の能力を甘くみていたよ。
これで俺にも攻撃手段ができたのだ。
あれから、色々試しえていると、『気』とはすごい。
身体能力のアップ。
自然の気の流れを読む事で相手の動きが分かるのだ。
これは、ゴロウと戯れているとこで発見した。
そして、集中すると生命力とも言うべきか?それを感じ取る事ができる。
現に拠点の周りには大小さまざまな生物が存在している事がわかる。
まぁ、どんな生物までは見てないの詳細はわからないんだけど。
それでも、現状は俺たちに対する脅威は感じられない。
俺はこれを『気功』と言う事に決めた。
いつまでも気だけでは何となくね。
その気功の力でゴロウを改めてみると、生命力とは違う何かが存在している事に気が付いたのだ。
多分、ゴロウの持っている魔力だと俺は考えている。
魔法的な何かが存在しているのだ。
有っても不思議ではない。
現に俺もファイアーと唱えて、プスッと手のひらから何か出たのだから。
魔力や、魔法については今後に期待だな。
ふと、思ったのだが、この仙丹。
拠点に納品できないだろうか?
仙丹の桃を取って、拠点メニューを開く。
俺の考えは、当たっていたようで仙丹の桃も納品可能なようだ。
とりあえず、いっぱいなってるので10個ほど納品してみる。
『仙丹の納品を確認、拠点に気力が満ちます』
『拠点に気力が満ちた事により、新たに龍脈を形成。拠点を中心に龍脈がこの世界に流されます』
『龍脈が流れたことにより、樹木が仙丹の木から生命の樹に進化します』
『生命の樹により、龍脈の力が拠点に集まりました。、気が一定数を越えました。拠点の範囲を拡大します』
『拠点の範囲を拡大。虚構の大森林の一定数の土地を支配地に収めました』
『支配地にに気力が充填。これにより拠点の主カオスに支配地の力を注入します』
『カオスに注入完了。さらに支配地を拡大。虚構の大森林を完全に掌握。虚構の大森林の支配者空席。空席により、支配者をカオスに決定』
『支配者カオスの器を新たに作り直します』
『支配者カオスに・・・』
強烈な拠点の文言が脳裏に焼き付いて行く。
俺の体に力がみなぎるのを感じていく。
だが、体が限界を迎えたように、俺の意識はそこで途絶えた。
意識を取り戻したのは夜。
何かあたたっかいなぁと思っていると近くにはゴロウが外だというのに俺に寄り添って寝ている。
そう、俺は仙丹を納品してからそのまま外で気を失った。
怒涛の拠点の無機質の声、それに体から感じるエネルギーで意識が飛んだのだ。
何か最後らへんは良く覚えてない。
支配者がどうのこうの支配地が何たらとか・・・うん、わからんが今の自分には全能感さえ感じる。
とりあえず、このまま外で過ごすの嫌なので上半身を起こす。
俺が動くと、俺を温めていたゴロウも目を覚まして、嬉しそうに顔をなめてくる。
「こら、ゴロウやめろって。心配かけて悪かったって」
そしてふと気づく、俺のそばにはゴロウだけでなく、すぐ近くにあの狼さん達の集団が皆座っていた。
不可視の壁が無くなっている?
すると、狼のリーダーの黒い狼が近づいて来る。
俺は、若干緊張しながら狼リーダーの黒い狼が来るのを待つ。
特に敵意てきなものを感じないし、何故かそんなに怖くない。
でも緊張はするよな、体が他の狼たちよりでかいんだもの。
黒い狼リーダーは俺の前に来ると、お座りの状態で頭を下げてくる。
何この状況?
頭でもなでていいのかな?
俺は恐る恐る黒い狼リーダーの頭に手をのして頭をなでる。
黒い狼リーダーは目を細めて嬉しそうに尻尾をぶんぶん振っている。
どうやら正解だったらしい。
一通りなでていると、ゴロウが自分も撫でろと言わんばかりに頭を寄せてくる。
「はは、ゴロウ、やきもちか?可愛い奴め」
俺はゴロウの頭も撫でてやる。
ゴロウも満足気味だ。
しかし、何がどうなっているのか?
拠点のメニューを呼び出そうと思って声を出そうと思うとすぐに拠点のメニューが出てきた。
おお、これから一々叫ばなくて済むの有難い。
正直、恥ずかしかったんだよね。
えっと、とりあえず何が起きたのかなッと・
拠点のログらしき項目を確認。
ログとかあったんだね。
ほとんど、ロックされてるからわからんかったが。
えーと、ふむふむ、とりあえずこの森の支配者になったと。
それでいて、拠点の範囲が拡大。
そして気力が満ちて俺の力も大幅に上がって肉体改造されて意識飛ばして、今に至ると。
とりあえず、この森の名前が虚構の大森林って名前だったのね。
虚構ってなんかもっと違う呼び方無かったのかよ。
せめて、魔の大森林とかならカッコ良かったのに。
虚構ってなんか寂しいイメージがあるんだけど。
拠点のメニュー画面に俺の支配地の地図がアンロックされている。
うん、大分広いね、この森。
支配できるとは思えないんだけど?
それに、黒い狼リーダーの群れを仲間に出来るっぽい。
もちろん、使役枠で。
なんか、心強いし、このまま、ポチッとな。
狼たちの体が、ゴロウと同じく光出して、変化する。
狼リーダーはより大きく、俺を乗せても大丈夫なぐらいに成長して、他の狼たちは、体のサイズはあまり変わらないが前の狼リーダーと同じ黒色となった。
夜だから、余計に見ずらいが月明かりに照らされて目がいくつも光っているのが怖いわ!
何頭いるか分からんので、とりあえず、リーダーの狼だけでも名付けておくかな。
皆黒い狼になってるし、クロと名付けたらだめなきがするしなぁ。
うーん、ゴロウがいるから、タロウとかでいっかな?
「お前の名前はタロウでどうかな?」
「ガウガウ!」
なんか、つながっているパスで嫌だと言ってる気が伝わってくる。
よくよく、感じるとどうやらこの狼リーダーはメスみたいだ。
そりゃ、嫌だわな。
って、異世界のモンスターなのにタロウが嫌ってなんでわかんのよ!?
「じゃあ、黒いけど、女の子の名前でハナはどうだ?」
「ガウ!」
今度はいいOKらしい。
「改めて、よろしくな。ハナ!」
ハナは嬉しそうに尻尾を振っているので良かった良かった。
ふむ、しかし、この大所帯をどこで飼えばいいんだ?
そういえば、拠点のメニューにモンスター小屋があったな。
あれを使えばいいのかな?
とりあえず、アンロックされてるモンスター小屋をタップ。
『素材が足りません』
えっと、ポイント制じゃないのかよ!
結構、仙丹とかで、かなりのポイント貯まってるよ?
ポイントは何に使うんじゃい!
素材の納品って何がいるんだよ!
納品の項目を見てみると、
『拠点内の必要素材を使いますか?』
もちろん使います。
この森はかなり広いから、実質使い放題だろこんなもん。
『納品を確認。使役獣、使役数におおじて、建物を建造します』
すると、俺の住んでる小屋より立派な建物が地面から生えた。
納品すると沈んで、今度は生えるんかい!
まあ、便利でいいけども。
「ほら、お前達の新しい寝床だぞ、好きに使え。俺も夜だし、家に帰って寝るから」
俺の言う通り、狼たちは新しい建物に入って行った。
何の戸惑いもなあいつら。
俺も、もう寝よ。
今まで意識が無くなっていたとは言え、何かまだ体がだるい。
もう少し休みたい。
何より外で寝ていたので体が痛いんだよ。
ベットで横になる方が楽だろ。
色々な確認はまた、明日の朝でいいだろう。
じゃ、おやすみなさい。
ちなみに、ゴロウとハナの子供の黒狼のちび助は何の戸惑いなく、俺と一緒の小屋に入って寝た。
黒狼の子よ、母親と寝なくていいのか?
まあ、可愛いからいいんだけどね。
拠点
ゴブリン兵士(封印中)
命樹(仙丹の桃)
ゴロウ(レッドベアーの幼体?)
黒狼集団(リーダー、ハナ)
支配地 虚構の大森林
主人公
精神耐性
気功