07 井戸改善計画②
わたしたちは一時間半ほど森での狩りを終え、協会にコアを換金しに行くことにした。
「えーーー?!」
なぜ悲鳴が鳴り響いたか、ご説明しましょう!
森のゴーレムのコア11個を持って受付嬢さんのところへ行ったところ、こんな悲鳴が鳴り響いたというわけだ。
「か、換金はできますけど、こんなにゴーレムを……。しかもあの森で……。」
あ、やべ。
やりすぎたわ。これ。狩りすぎましたー!
ま、まぁ
「とりあえず、換金を……。」
しばらく棒立ちになっていた受付嬢さんの意識が戻ってきた。
「あ、あーはい!わかりました。」
というわけで換金完了!
ちょっと多かったから手続き料がかかったけど
193枚も金貨をゲットしたわたしたち。
異世界転生2日目、わたしたちはちょっとした小金持ちになりましたとさ。
後から聞いた話だけど、わたしたちが入った森って世界一危険な森らしい。あの森は99.8パーセントが未開拓らしいことも聞いた。
結構やばいところ入ってたのね!わたしたち。
まぁ、わたし神なんで関係ないんだけど。
とそれは置いておいて、目的を忘れてはいけない!
わたしたちはそのまま市場を散策して道具を買うことにした。
「こうしてみると、この市場いろいろなものがありますね。」
「そうだねぇ。家の井戸の水と同じ色してる飲み物っぽいのも売ってるよー。」
「あれ、夜のうちに井戸の水と入れ替えても売れそうですね。」
「それなー!あ、あっちのお店にのこぎりあるよ。」
わたしはそのお店を指さしながら言った。
「では、そこで買いましょうか。」
銀貨5枚だった。
正直ちょっと高いけどわたしたちはつい最近お金持ちになってるから何の問題もない!
だから買ったけど……。
固めの毛とかなくない?
なんならアスパラガスで代用してやろうかと思っていた時、
「協会にこれだすぞ~。」
などと言ってカピバラに角が生えたようなモンスターを持ってる冒険者がいる。
あの魔物の毛、欲しい!
その人たちが来た方向を見ると、丘がある。
そういえば……丘の上にカビガラが大量発生してるとかいう張り紙を見たような……。
カビガラってあいつのことか!
カビガラから毛、もいでやる!