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魅惑の果実は危ない香り  作者: デラぽん
7/12

頑張らないとねぇ。

本日最後の三話目更新

んー、やっぱりソファーはいいねぇ。おじさんによく合ってる気がするよ。


さて、朝の一服して朝食の準備をしようかね。

でも、まあその前に…


「ミレアちゃん…おじさん起き上がったのにいつまでくっつき続ける気なのかな?」

「問題…ない…」

「いや、おじさんのシャツにヨダレが着いちゃってるんだよねぇ…」

「大丈夫…いける…」

「言葉のキャッチボールが成立してない気がするねぇ…」


もうこの際抱き着いているのはいいけれど、その体勢寝ずらくないのかい?もうそれ立ってるよねぇ?


「グッド…」

「そうかい…」


やや呆れながら縁側に腰をかけてタバコを口に加える。

ミレアちゃんはなおも諦めず抱きついたまま、これはあれだね俗に言うだいしゅきホールドって奴だ。


やれやれ…あれ、ライターどこにしまったっけ?


「『火』…」


おや、そんな状態でも火はつけてくれるんだねぇ、ありがたいけどやっぱり動く気は無いんだねぇ…


ふぅ…やっぱりタバコは最高なんだよねぇ


朝の一服をしっかり味わい、コアラになったミレアをお腹に着けたままキッチンに向かうとそこにはエプロン姿のフィオちゃんが既に支度を始めていた。


「おや、おはようフィオちゃん起きるの早いんだねぇ」


朝の挨拶をするとフィオちゃんは手を止めこちらを向いたと思ったら下を向いて呆れ顔をする。


「おはよう…おじさん何してるの…?」

「気にしないでほしいんだよねぇ…」


きっと今おじさんは凄く困った顔をしていると思うんだよねえ。

それで察して貰えると助かるかなぁ。


そんな気持ちを察してかフィオちゃんは『そう…』とだけ返す。


キッチンの様子を見るにかなり手馴れているのが窺えた、恐らく三人の中での食事当番は殆どフィオちゃんがやっているのだろうと予想が着いた。


しかしシャリーちゃんは兎も角としてリゼちゃんがいないのは意外だ。

あの子は割と真面目だからこういう家事全般を担当していると思ったいたのだが。


そんなことを考えているとおじさんは表情に出ていたのかいつの間にかフィオちゃんはじっと見ていた。


「私が朝早いの意外だなって思ってる…これでもしっかりしてる…」

「あはは、ごめんねぇ…こういうのはリゼちゃんがやると思ってたからねぇ」

「気にしてない、私もそう思う…」

「いやいや、フィオちゃんもしっかり者だとおじさんは思ってるよ」


そう、別に単純にこういうことはリゼちゃんの役割かと思っていただけ

「…そう……ありがとう…」


それだけ言うと朝食の支度を再開する。相も変わらず表情は変わらないが、その頬は少し赤みを帯びていた。

褒められてないんだねぇ、まぁ一緒に居ないとフィオちゃんのいい所はなかなか気づかれにくいからねぇ…普段はあまり主張しない子だから更に分かりにくいだろうねぇ。


そんなことを考えながら朝食の手伝いを手伝うことしばしば、ドアが開く音がしたのでそちらを見ると朝が弱い人特有の雰囲気を纏ったリゼちゃんが目元を擦りながらリビングに出てきた。


髪も乱れてるし何と言うか本当に朝が弱いんだろうねぇ…あれおじさんのこと完全に意識してないよねぇ。

真面目な子だし、身嗜みにも気を使っている彼女がまだ知り合ったばかりのおじさんに完全に気を許したとも考えにくいからねぇ…

寧ろそんなに簡単に気を許しちゃう子ならおじさんが小うるさい大人らしく説教をしないといけなくなっちゃうよね。


しかし起きてくる時間が10時とはだいぶ遅い気がするんだよねぇ…おじさんは7時に目が覚めるように体内時計はきっちりとしてるから健康そのものなんだよねぇ。


因みになぜ10時かわかるかと言うと時計がちゃんと存在しているからなんだよねぇ。

とはいえデジタルではなく完全なアナログで振り子時計なんだけれど、でもやっぱり地球ではちょっと有り得ない部分もあるんだよねぇ。


地球の場合、1分は60秒、1時間は60分、1日は24時間なのが当たり前、しかしこの世界では1分と1時間は同じだけど1日だけが異なっており恐らく26時間、その証拠に時計の頂点の数字が13と書かれている。


1年が何日かはおじさんは分からないけど…この惑星は地球より自転が遅いか大きいのは確実だねぇ。


まあそれがどうしたと言われればそこまでなんだけれど、こういうの気になっちゃうんだよねぇ…


あ、考えに老け込んでしまって挨拶忘れてたんだよねぇ…


「リゼちゃんおはよう」

「あ、レオナしゃん…」

「…」


……笑ってはいけない…こんなことで笑ってはいけない…そうリゼちゃんは寝起きで舌が回らず噛んでしまっただけ…それを笑う事は出来な…ふ……耐えるんだ…


「……っ!」


ミレアちゃん耐えてあげて、きっとリゼちゃんが羞恥心で大変なことになっちゃうから。


「……」


おお、フィオちゃんは慣れてる…訳じゃなさそうだね、全身が小刻みにプルプルしてたよ。

でも頑張って舌噛んで耐えてる、偉いよフィオちゃん。


「おはようごじゃいましゅ…」

「ぶっ」


そ、それは…でもおじさんはギリギリ耐えられたよ…二人は無理だったみたいだけど…わざとやってるんじゃないよねぇ?


「う、うん、と、とりあえず…ゆ、ゆっくり大人しくしててね」


普段のキリッとした感じと相まって余計笑えて決めしまうから…本当に、これ以上は耐えられな…


「ひゃい、分かりましま…」

「ゴホッ…」

「「……っ!……!!」」


お、恐ろしい子だねぇリゼちゃん…と、とりあえず撤退しないとこれ以上は危険だねぇ…


「そ、それじゃ…お、おじさん少しタバコ吸ってくるんだよねぇ」


これ以上ここにいるとリゼちゃんを傷つけかねないからねぇ。

一言理ったおじさんはそのまま向かう…予定だったのだけど、後ろから肩を置かれた。


あぁ…フィオちゃんもかなり限界なんだねぇ…

目元に涙を浮かべながら手で口を押えながら目で『私も連れて行って』と訴えてきてるのがよく分かるねぇ。


おじさんも別に鬼ではないので、首肯でそれを示してそのままベランダにでる。


「「「はぁ…」」」


おじさん達は今共通の思いを抱いてるはずだと思う、リゼちゃんに朝話しかけると危機的状況に陥ると…


ふぅ…タバコを吸うと心が落ち着くねぇ。


しかし意外だったね…おじさんはてっきりフィオちゃんは知ってるのかと思ってたよ。


「フィオちゃんはリゼちゃんのアレは知らなかったのかな?」

「知らない…いつもは目が覚めても部屋で覚醒するまでいる…それに野外だとああはならない…」

「んー、なんで今日は出てきたんだろうねぇ?」

「それはおじさんの料理が美味しそうな匂いをさせてたから…だと思う…」

「レオナの料理は…至高…仕方ない…」

「朝食だから軽めに作ったはずなんだけどねぇ?」


しかし二人がそう言うならそうなのかもしれないねぇ。


「まあでもそれも今日限りかな、おじさんはお金を稼いで宿に泊まる予定だしねぇ」

「そうなの…?」

「おや、寂しいのかな?」


ふむ、なかなか可愛らしい一面もあるんだねぇ…それがおじさんでなく、他の子だったらきっと惚れてると勘違いして告白の一つでもしてしまうかもしれないねぇ。


「別に…」

「ならそうなんだろうねぇ、まあ居なくなるわけじゃないから気にする必要も無いんだよねぇ」


そこまで広い街でもないし、ぶらっと立ち寄った場所で偶然会うってこともあるだろうしねぇ。


「そう…ならいい…」

「ふぅ…そろそろ戻らないとねぇ」

「シャリーも起きてくる頃…」

「なら早く戻らないとねぇ…おや?」


後ろを振り向くと窓からこちらを見ているリゼちゃんとシャリーちゃんがいた。

どうやらリゼちゃんはちゃんと覚醒しているようだねぇ、あの状態のままこられたらおじさんは困っちゃってたところだよ。


「シャリーちゃんおはよう。二人してどうしたんだい?何か珍しいものでも見た様な顔をしているけど」

「あ、いえ…フィオが男の人と楽しそうに会話していたのが珍しくてつい…」

「おじさんおはよ〜いや〜ホント激レアだよね〜おじさんはやっぱりモテモテだね〜」

「はっはっはっ、おじさんがあと15若ければ手放しで喜んだかもしれないねぇ」


なるほど、確かにフィオちゃんはあまりそういうシチュエーションになることは少なそうだ、納得だよねぇ。

まあおじさんがモテモテかは分からないけどねぇ。


おじさんが思うに、今のところシオンちゃんと何だかんだでいつもくっついてるミレアちゃんぐらいだと思うけどねぇ。


長年無駄に過ごしてきた訳では無いからある程度表情やその人がどう思っているかっていうのは分かる、でも流石にシオンの行動は読めなかったけど…ああいうのは向こうで出会ったことがなかったからねぇ。


いや、でも改めて考えてみると身体の一部を奪われそうになって、更に身体を呈して庇われたと見るならそれなりに好感は持つかもしれないねぇ。


おっと思考がずれてたね。


でもあれだね俗に言う非モテとか非リア充の面々からしたらモテモテなのかもしれないねぇ…おじさん特別な事はしていないはずなんだけどねぇ?

まあそれはともかくとして…


「それより朝食を早く食べようか、せっかくの料理が冷めちゃうのは勿体ないし、お昼から冒険者ギルドでおじさんにも出来そうな依頼を見つけてお金を稼がないとだからねぇ…居候しすぎるのも良くないからねぇ」

「私はあまり気にしませんけど?」

「私もリゼちゃんに同意〜おじさんの料理食べたいし〜」


ん〜非常に嬉しい提案ではあるんだけどねぇ、ただおじさんがこの家に居続けるのはハードルが高いかなぁ…


女の子だらけの家に入り浸るおじさんなんて悪質な評判がで回ったらと思うとおじさんの背筋は凍る思いなんだよねぇ…


まぁそれに単純におじさんも男だからね、甘える訳にはいかないんだよねぇ。


「そう言ってもらえるのはありがたいけど、おじさんがもう決めたことだからねぇ」

「そうなのね残念」

「うが〜美味しい料理が〜」

「なるほど…わたしの料理は不満ということか…」

「へ?い、いや違うよ?!だからその『もう二度と作ってあげない』って顔はやめて〜!!」


ふむ、シャリーちゃんは料理が出来ないのかな?そこまで懇願するとは…男心をくすぐる為に出来るようにしてそうだったけれど、腕が壊滅的だったのかもしれないねぇ。


まあ、それはともかくとして…


「いただきます」

「「いただきます」」

「ねえ?!聞いてよ!謝るから許して〜!!」


はっはっはっ、たまにはこういう騒がしい朝も悪くないかもしれないね。

あ、もう11時すぎてるねぇ…


食べ終わったらおじさんも若い子に負けないように頑張らないとねぇ。

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