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魅惑の果実は危ない香り  作者: デラぽん
2/12

PTA案件だよねぇ?

美女か美少女の討論は見事おじさんが勝利を収めた。

まあ現状おじさんの組んだ胡座の上に座っているお子ちゃま感満載なこの状況を見れば、誰だって子供だねぇって感じになっちゃうよねぇ?


「いつまでいるのかねぇ?ミレア様?」


ミレア様というのは討論の最中に教えて貰ったこの創造神ちゃんの名前なんだそうで、おじさん的にはその名前いいと思うんだよねぇ。


「しばらくは…いる…あとレオナ…様…じゃなくて…ちゃん」

「んーおじさん的には助かるんだけど公衆の場で言ったら怒られちゃうのはやだなぁ」


レオナっていうのはおじさんの名前なんだよねぇ…おじさんはあんまりこの名前好きじゃないんだけれど、ミレアちゃんが気に入ってしまっているんだよねぇ。


それはそうと、誰も居ない場所ならともかく、この世界の神様なんだから絶対なんか問題起きちゃうよねぇ?


「ふっ…舐めるなレオナ私を誰だと思っている…」


これは乗った方がいいよねぇ。


「はっ…この世界の頂点に立つ創造神様でございます」

「その通り、案ずるなこの世界の者は私の事など知らぬわ!」

「んー…それって言ってて悲しくないのかな?」

「ふぇ…急に…素に戻らないで…」


あんまりにも悲しいこと言うし…本人もそれが分かっているからなのか顔が赤くなっちゃってし、若干涙目だねぇ。


「ごめんねぇミレアちゃん、おじさんが悪かったから泣かないでおくれ、ほらよしよし」

「私は…撫でられて…機嫌が良くなる…子供じゃない…」


などと、口で言っている創造神ことミレアちゃんですが…誠に残念なことに口元の緩みが隠せておりません。

現場から以上…なんだよねぇ。


「あ、そうだおじさん大事なこと忘れてたよ…ミレアちゃん」

「…なに…?」

「タバコってこの世界に売ってるのかなぁ?」

「…ふっ」


何故か鼻で笑われたんだけれど…いや、おじさんはこれぐらいじゃあ怒らないし怒りゲージも1も溜まってはいないんだけれど…

寧ろミレアちゃんがやると微笑ましくなってくるよねぇ。


「勿論…ない…」

「そうなんだねぇ、タバコないんだねぇ」


等と平然を装っているおじさんですが、心の中は動揺で激しく揺れている模様です。

現場からは以上…です…


「おじさんの真似かなぁ?」

「…うん…こういう事…したことないから…」

「そらぁないよねぇ」

「…因みに、私は…タバコ作れる…」

「条件は…勿論あるんだよねぇ?」

「ある…」


うーん、流石のおじさんでも神様の提示する条件は読めないねぇ…あるとするなら大人のレディとして見ることとか有り得そうだよねぇ?


チラッ…


ビクッ…


ふむ…いやいやまさか、そんな条件を神様が提示してくるわけないよねぇ?


チラチラッ


プルプル…


いやぁ、きっと神様なんだから物凄く重要なそれはそれは大層な条件を出してくるんだよねぇ?


チラッチラッ


ふぇ…


「おーよしよし、泣かない泣かないミレアちゃんは強い女神様になるんだよねぇ?」

「うん…ミレア…泣かない…ミレア…強い子…」

「うんうん、だよねぇ。ほーらおじさんは笑ってるミレアちゃんが好きだなぁ」


うんうん、なんかこういうやり取りすると父と子って感じがしてホッコリするよねぇ?

まぁおじさんは独身だから子供いないんだけどねぇ。


「なら…私と…作る?」

「それは、この見た目的年齢差的に非常にアウトだよねぇ…」

「それは…問題…ない…」

「おじさんにとっては問題大ありなんだよねぇ?」


片や見た目中学生っぽい見た目、片や三十代のおじさん。傍から見たら容姿は全く似てないからおじさんは完全にただのロリコンさんになってしまうんだよねぇ。


いや、養子という線で抜けきれなくもないんだけれど…果たしてそれでどこまで通せるか微妙なラインだよねぇ?


「子供扱い…できるのも…今のうちだけ…」

「なら期待して待っててあげるねぇ。よしよし」

「ふへぇ…」


胡座の上で一切抵抗せず気持ちよさげに撫でられている自称大人のミレアちゃん。

あー癒されるねぇ、決しておじさんはロリコンではないけれどこういう光景を見ると和んでしまうよねぇ?


「和まれた…」

「殺伐としているよりはとてもいいと思うけどねぇ」

「確かに…ならいい…」


それはそうとおじさんそろそろタバコが吸いたいんだけれど…ニコチン切れちゃうよぉ身体の震えが止まらなくなっちゃうんだよねぇ?


「簡易版…マッサージ機…」

「そこまで振動激しくは出来ないかなぁ…」


あとそれおじさん思うんだけど、かなり重症な何か患っちゃってるよねぇ。マッサージ機並の振動をするほどの病って考えたくないねぇ…多分麻痺系だよねぇ?


「大丈夫…治すから…」

「最高のバックアップだねぇ」


そんなことを言いつつタバコに火をつけようと思ったんだけれど…やっぱりダメだよねぇ?


「何が…?」

「副流煙が出ちゃうからねぇ…近場に人が居る所で吸うのは宜しくないかなぁっておじさんは思ったわけだよ」

「魔法で…風向き操作…するから…平気…」

「便利な世界なんだねぇ」


そういえばここは異世界だったよねぇ…魔物が居るって言ってたのに全然遭遇しないからおじさん普通にのんびりしてたよ。


「そう…例えば…タバコこっちに…向けて?」

「吸っちゃダメだよぉ?」

「吸わない…魔法…見せるだけ…」


それなら問題…ないのかねぇ?まあ異世界だから気にしても意味ないのかもねぇ。


「『火』…」

「おぉ、ライター要らずだねぇ」

「あと…『風』…」

「おじさんもマナーとしてそれ、覚えた方がいいかもねぇ…」


タバコは吸いたいけれど、他人を巻き込みたい訳では無いからねぇ…

それが出来るならやるに越したことはないよねぇ?


「無理…レオナ…使えない…」

「ありゃ、そうなの?おじさんてっきり魔法とか使えると思ってたよ」

「こっちと…あっちの世界…人間の構造…少し…違うから…」


そうなんだねぇ…それだと仮にこっちの世界で結婚とかしても子供出来なさそうだよねぇ?


「それは…大丈夫…例えるなら………」

「出てこなかったんだねぇ…よしよし」

「ん…とにかく…少しだけ…違うだけ…だから…問題ない…」


そうなんだねぇ、とはいえ結婚は無理なんじゃないかなぁ…おじさんもう結構な歳だからそもそも見向きもされないと思うんだよねぇ。シクシク…


「大丈夫…多分…?」

「そこは断言してほしかったよねぇ…」

「私は…まだ…全知…でも…全能…でも…ないから…」


つまり?


「何でもは知らないわ、知ってる事だけ」

「そっちの知識はだいぶ豊富そうだけどねぇ」

「二次元…最高…二次元は…友達…」

「おじさんはミレアちゃんの将来が心配だねぇ」

「冗談…地球の…ユノちゃんが…アニメ…よく見せて…くれた…」


ユノちゃんかぁ…すっごい聞いた事ある名前だよねぇ?


「因みにユピテル君はいるのかな?」

「ユノちゃんが…よく…張り倒してた…」


そうなんだねぇ、多分これは考えるだけ無駄なんだろうねぇ。


「あと…クロノスおじちゃん…とか…テルスお姉さん…とか…いっぱい…いる…」


テルス…お姉さん…もう何も言えないよねぇ。


「意外と神様は俗っぽいんだねぇ」

「アニメは…日本の文化…つまり…地球の文化…なら神様の文化…だから…問題ない…」

「…そうだねぇ」


その発言は多分ユノちゃんなのかなぁ?


「そう…たまに…ライブ…行ってるって…言ってた…」


よくバレないよねぇ…神様だから何らかの隠蔽かしているんだと思うけどねぇ。


おじさん…こんな事実は知りたくなかったよねぇ…


「ふあぁ…」

「すっかり話し込んでしまったねぇ、ミレアちゃんは帰って寝るのかな?」

「んん…ここで…泊まってく…」

「おじさんと二人きりだと親御さん心配するよねぇ?」


むしろこの状況を親御さんは見ているんじゃないのかなぁ?これ、おじさん今かなり危機的状況だったりするんじゃないのかなぁ。


「大丈夫…襲われても…問題…ない…ガンガン行こうぜ…」

「いやぁ、いのちだいじに…というより身体大事にしようねぇ…」

「お母さんが…言ってた…」

「お母さん…何教えてるんですかねぇ…」


おじさん思うんだけど、おじさんは先生じゃあないけどこれはPTA案件だよねぇ?


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