婚カツは女性比率の方が高い
私は平然と婚カツしていると公言している。
するとご年配の方によく言われることがある。
「婚カツしているやつは、なんかどっか問題あるから結婚できんのやろ」
「お前もそうやが、売れ残っているのには理由があるんやで」
時間の無駄なので相手にしてはならない。
というかそういう人に限って独身だったり、奥様に愛想尽かされていたりする。私にありがたいお言葉をくれた大先輩はバツ2で更に息子に結婚式にすら呼んでもらえなかった60歳であった。
でも実際に婚カツしてる人ってどんな感じの人がいるのだろうかと気になる人もいるとは思う。
あくまで私が見てきた範囲で、かつ女性だけだ(パーティに参加していないので婚カツしている男性と接点を持つことがない)。
そりゃどんなものにだって「変わった人」はいる。けれど私が感じるのは婚カツしている女性は「普通」な方が多いように思う。特にドラマティックなことがあったわけでもなく、就職して働いて、「あっ、出会いがない」って感じで婚活始めたという人とよく会う。異性と遊ぶ機会より同姓と遊ぶことが多く、のんびり楽しんで生きてきたという感じだ。私も大体そんな感じである。
結婚することが必ずしも幸せへの道ではないが、女性は結婚したいと考える方は多いらしい。婚カツをしている男女比率だとやはり女性の方が多いとのことだ。イベント等でも男性側を集めるのに苦労するのだとか。私の勝手なイメージだが、男性は「ま、そのうちなるようになるだろ」と日々を過ごし、気づいたらもう良い年齢というパターンではないかと思う。対して女性はそれが周囲からの圧か、あるいは経済的な観点か、ともかく「結婚という選択肢」に関してきちんと考えているからだと思う。勿論、「親に後押しされて」という人も結構いたが、楽観的な男性に比べて女性の方が人生設計をシビアに考えているのではないかと思う。
日本においてはやはり「男性は歳取ってもなんとかなるが、女性はある程度の年齢になるまでに結婚するならしたい」という価値観が根強いのだとは婚カツしていると感じる。「私は私!」という意志をもって、既存の価値観を押しのけるには力と気力が必要だ。けれどそれを誰しもに求めるのは難しいとは思う。だから親に言われて渋々婚カツを始めるなんてこともよくある話のようだ。
今回はあまりにオチがなさすぎるので、私の体験談を。
私も話上手な方ではないので、さすがに10歳も年下の女性とは中々話をあわせることができない。けれどたまにマッチングしてしまうのだ。そんな中、話の流れで「随分お若いのに、もう結婚を視野に入れられているのですね」と尋ねると「もう働きたくないから!」と満面の笑みで答えてくれた女性がいた。サービス業でストレスマッハの生活から脱却したいらしい。
なるほど、それはその人の価値観だとは思う。清々しい。働きたくない気持ちはわかる。
男性の中には「女性は働かずに自分と家庭に専念して支えて欲しい」という希望の人も割といるらしいので、そういう人とは案外相性はいいのかもしれない。