③
流石は乳児の身体、泣き疲れていつの間にか寝てたみたいだ。
目を開けるとベビーベッドに寝かされていて、天井にはあの赤ちゃんのやつ!何だっけ?名前が出てこない!ほら、天井に付けるメリーゴーランド見たいなやつ!何だっけな~・・・
いやいやいや、違う違う!そうじゃ~そうじゃな~い~
違ぁ~う!
かの有名な歌が脳裏に再生されたが頭を振って振り切る。
流石は乳児脳、色々と思考が飛んでいく。(前世(仮)が思考が飛ばなかったかと言えばそうとも言えないが)
取り敢えず、これからの事を考えよう。
先ず、私は前世(仮)では死んでない。
そこを考えると、ワンチャン戻れるって事。
そこで私がやる事は、この世界で神的な何かを探す事。そして見つけたらぶん殴れるだけの力をつける事。
チラリと筋肉さんを見るとキッチンで忙しそうにしていた。あっちこっちに高速移動して・・・いや、あれ移動じゃないな。分身?3人くらいいるよね?
3人で夕飯作ったらそりゃ早いわ。
あっという間にテーブルに並べられていく料理を眺めながら私がやる事リストに時空的な忍術を勉強し、身に付ける事を心に書き留めた。
だって分身って時空的な忍術だったよね?分身出来たらテレポート的なやつも出来るようになって、下手したらそのまま前世(仮)に帰れる可能性も出てくるよね?
よし、先ずは大きくならなきゃ話にならない。
そして忍術耐性を付ける。
筋肉さんのスピードに耐えられるような身体を手に入れないといつか揺さぶられっ子症候群で死ぬ気がする。
確か、気孔的な気とかそんなのってヘソ下位の丹田だっけ?に溜めてどうとかって言ってた気がする!
そこに溜める・・・丹田、丹田っと・・・
ググッと下っ腹に力を入れたら身が出た!
やだ!恥ずかしすぎて顔から火が出る!!
うぉぉぉぉぉぉぉぉおああぁぁぁぁああ!!!!
穴があったら入れてみた・・・違う!入りたい!!
やだ乳児!肛門括約筋ちゃんと仕事してよ!
恥ずかしさにじたばた暴れていたら身体がすっと浮かんだ。
あら?これはもしかして浮遊的な忍術がもう備わってる感じ?
ウキウキしながら目を開けると筋肉さんが笑顔で抱き上げていた。
知ってたよ。人生そんなに甘くないって知ってるもん。
ガッカリしながらキッチンを見るとキッチンでは未だに3人の筋肉さんによるマッスルクッキングが行われているのでこれは4人目の筋肉さん。
一体何人まで増えるのか気になった。




