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4 めでたしめでたし


・・・さざ波が聴こえる。その心地よいリズムに合わせてほっぺに当たる優しい波。地面は硬くすべすべした石の感触の感触だけど、暖かみを帯びている。外気も心地よく、波と調和し全てが溶け合うようだ。


もうしばらくうたたかの時を堪能したいが、ボクは起き上がる。


そして、今度は仰向けで寝っ転がる。


まぁ、結局は堪能するんだけどね。


空は見事な夕焼け。太陽に近い所は紅色だけど連続的に変化しやがて朱色に染まる。そして藍色へ変化する。満天の星々が煌めき、流星群が空を走る。


たっぷり時間をかけたあと、ボクは今度こそ起き上がり周囲を見渡す。


ぜ~んぶ海だぁ!!


もし、上空から見ることが出来れば、ボクが海の上に立っていると錯覚するかも知れない。実際は石の地面にヒタヒタまで浸水した島だ。


調和の取れた優しい世界。


ボクはさも当然のように、島の端まで歩く。端は見えないけど知ってるから大丈夫。突然ドボンってならないからね。


そんなお約束入らないよー。


両脚を海にトポンと沈めながら、ゆっくり端に腰掛ける。そして見上げる満天の空は相変わらず綺麗だった・・・・・・



めでたしめでたし


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