第2話 ミョルニルと酒宴
★☆ 今回の登場人物 ☆★
アンスール
『言葉のルーン』の名をもつ神。
この物語の主人公。
もう一人のアンスール
『言葉のルーン』の名をもつ神。
もう一人の主人公。
ソーン
『トゲのルーン』の名をもつ雷神。
とても凶暴。
ソウェイル
『太陽のルーン』の名をもつ番人。
今日も寝てない。
ティール
『勝利のルーン』の名をもつ軍神。
今日もまじめ。
ニイド
『欠乏のルーン』の名をもつ邪神。
たまにかわいそう。
フェオ
『富のルーン』の名をもつ研究家。
悪ノリがひどい。
ハガル
『ひょうのルーン』の名をもつ謎の少女。
いつも以上にかわいい。
スリュム
事件の首謀者である巨人。
スリュムの姉
でかいし、態度もでかい。
スリュムのご親戚一同のみなさん
とてもでかい。
私はアンスルガルドのアンスール、今日も世界を見守っている。
また、今日も何か事件が起きているようだ。
先日は思いがけず宝を得たが、今回は失くし物を探さねばならんようだ。
探すのは私ではなく雷神ソーン。
予言にあった一冊の日が今日だ。
この日が来るのを私はそれはそれはもう、結構楽しみにしていたのだよ。
さぁ、事件が起こるぞ!!
私はもう一人の私がソーン神が道端で眠っているところを見つけてゆすり起こすところを見た。
「腹が減ったなぁ! ああっ、こんなところに、チョココロネがあるじゃないか」
ソーンはもう一人の私の前髪に手をかけた。
「おい、ソーンやめてくれ」
ブチッィ!!
嫌な音が響いた。
ソーンはもう一人の私から、ちぎり取った前髪を口にしたところで目を覚ます。
「お主……」
怒りで、もう一人の私は雷を呼ぶ印を結ぶ。
あたりから吸いよせられるに暗雲が集まってきて、ソーンに大量の雷が降りそそいだ。
「なんだ、アンスールじゃないか。なぜ雷なんか?まぁ……お陰で目が覚めた」
あきらかに、雷神ソーンはダメージをこれっぽちも受けている様子がない。
――相当頭にきているな。雷神に雷をいくらあてても効くわけがない。
私は思わすほくそ笑んだ。
もう一人の私は周辺にあった草を魔法で緑色の帽子を作り出し目深にかぶる。
「ああ、お主はなんてことをしてくれるんだ……。私の大事な髪を」
「男の髪など、さほど重要ではない。俺の妻はニイドに丸刈りにされたんだからな」
ソーンは全く謝ろうとしない。
「……私の大事な……」
「すぐ伸びる」
「……私の」
「なんとかなる」
「髪の毛」
「……悪かった」
「うむ」
――それで許すのか!?
私も髪型を変えるかと前髪を少し触ってみる。
「ないっ!!」
突然ソーンがうろたえ始めた。
「ないぞっ!」
「あぁ、私の前髪が……」
「違う!」
「見るも無残な」
「そっちじゃない!」
「髪以外、何がないと」
「ミョルニルがなーーーーーいっ!」
「なんだと!?」
大地も震える雄叫びに、アンスルガルドの人々にミョルニル紛失が伝わり、国中が一瞬でざわついた。
すぐにソウェイルとティールが駆けつけて来る。
「ミョルニルをなくしたって?」
「ミョルニルが紛失だと!?」
――いやいや、聞こえすぎじゃないか?
少し遅れてニイドが駆けつける。
「ミョルニルなら昨日振り回してただろ?」
当たったら大惨事になるハンマー、ミョルニルをソーンは楽しく振り回しながら、『一緒に飲もう!』といっても付き合えず、全員逃げ回っていたのだ。
「そうだったか?」
「まさか、こんなところで寝てるなんて……誰一人として思わなかったよ?」
「そうだな、昨日は珍しくソーンは飲んでいた」
「ニイド殿の渡した酒が気に入ったと一気に飲んでいたようだが」
「そうか、お前……またなにか入れたか?」
「いやいや、それは濡れ衣もいいところだよ!」
「じゃあ、ミョルニルはどこへ行ったんだ!?」
沈黙する一同。
そこへオセルヘイムの空飛ぶ怪獣がやってきて、足をくくりつけた文を落とす。
ぶつかりそうになったニイドは寸前で避けた。
「なんだこれ」
ソーンが拾い上げ、広げる。
その文には、文字が見えにくくなるほどのハートのマークがたくさんあしらわれていた。
「アンスール、読んでくれ」
『拝啓 親愛なるソーン様
ミョルニルはこのスリュムが預かった。
返して欲しかったらフッラちゃんを
お嫁にしたいから
一人だけで来させてね。
絶対ソーンは来ちゃダメだよ?
結婚式が終わったら、
ミョルニルは多分返すよ。』
手紙を読み終わった瞬間に、ソーンとアンスールは怒りに震えていた。
「絶対に……許さん」
「粉にしてやる!」
「でもどうする?乗り込んで行って取り戻すにも、最強の武器ミョルニルはスリュムが持っている」
もう一人のアンスールはいう。
「フッラを嫁になど、ありえない話だ。ベオークが許すわけがありません」
一同は静まり返った。
その先にニイドはどこかは音もなく去ってしまう。
「だったら、どなたかがフッラ様のフリをして、嫁入りをしてはいかがか?」
真面目な軍神ティールが提案した。
「それはなかなかいいアイデアだ」
アンスールは同意した。
「しかし、頼める者がいるかどうか」
「ニイド! お前が……」
アンスールがニイドに話しかけようとしていないことに気がつく。
「ニイド殿なら先ほど、『用がある』と」
ソウェイルが言うとアンスールは苦い顔をする。
「の、逃しましたか……」
「確かに、ニイド殿なら変身は容易なこと、適任だ」
ニイドは変身した。
フッラではなくシフに。
「私がいくわ」
「シフ!」
「あなたがまいた種だもの。妻が夫に起きた問題を解決するのは道理でしょ?」
「いや、ダメだ! 危険すぎる!」
「……でしたら、いっそのことソーン殿が花嫁になってしまったらいかがですか?」
ソウェイルが左手の人差し指を立てて言った。
「それはすごくいい考えねっ! 花嫁の衣装なら顔も隠せるし」
シフのフリをしたニイドが賛同した。
――いやいや、身長が全く違うぞ。
「お、おぉ……シフが言うなら、やってみるか」
「さっそく、支度を始めましょう」
予言通りではないが、私がずっと楽しみにしていた予言が現実に展開を始めたのだ。
どういうわけか、アンスールまでが女装をしてついていくことになった。
どうやら、ソーンが酔った原因を作ったから責任を取るべきと責めにあったかららしい。
理屈は無茶苦茶だったが、アンスールもソーンの拳の制裁は受けたくはなかったらしい。
それに、こんなところに寝てしまうのを止めなかった責任も取れとソーンは言った。
――完全に巻き添いだな。
一同は衣装を求めて、フェオの家を訪ねた。
巨人族の娘であるフェオならソーンに似合うドレスをすぐ用意できそうだと言うことだったからだ。
話をすると、フェオは大変面白がって、この奪還作戦への協力を快諾した。
ティールがアンスールの髭を剃り落とす。
「アンスール殿は髭がなくなると童顔なのだな」
アンスールは前髪がなくなったのがバレないように、進んで自ら栗色のかつらをかぶっていた。
ゆるくカールした可愛らしい印象になった。
「身長もそんなに大きくないから、女性だといったとしても、全く違和感がありませんね」
にこやかにソウェイルはそういった。
――ロングヘアになったアンスールの姿を見たなら、誰もが同じような意見を言うだろう。
アンスールは少しむすっとしだした。
私も少し複雑な気分だった。
「アンスール、なにしてるのだ?」
偶然、ミーミルとフェオの家に遊びに来ていたハガルがひょっこりと姿をあらわした。
「うふふっ、こんにちは、ハガル! これから、私の旦那様が面白いことをしにいくのよ」
シフのフリをしたニイドが、しゃがみこんでハガルの頭をなでながらいった。
ニイドとハガルはあまり仲良くはないはずだが、実に自然になでたので、ハガルもとくに違和感なくシフと思って接しているようだ。
「ハガルも、おもしろいことするのだー」
「私も行こうかしら?」
「それはならん」
シフの姿をしたニイドがいうと、すぐにソーンがシフの方を見て首を振る。
「えっ?」
「スリュムが、お前に惚れてしまっては困るではないか!」
「……あなた」
――ソーンめ。筋金入りの嫁バカだ。
「……うふふ。わかったわ! では、あなたをとびきり美しくして差し上げなければね」
シフの格好をしたニイドは張り切った。
ソーンには白く、たくさんの宝石が散りばめられた大きなドレスが着せられた。
フェオの母、山の巨人アウルボザが婚礼に使用したドレスだという。
ソーンに化粧をし、準備は着々とすすむ。
もう一人の私は薄い緑色の体型を隠せそうなふんわりとしたドレスがフェオによって着せられた。
「あら、とってもよく似合うわね、アンスール 。ハイヒールを履いた方が、ソーンの大きさをごまかせるかもしれないわ」
フェオは赤いヒールを手に取り、アンスールに履くようにうながす。
「ソーンがいつもより小さく見えるか」
気のせいだろうか、すこし嬉しそうに見える。
「まさか、アンスールがこんなに可憐な乙女に違和感なく変装できるとは思わなかったわ」
そういうと、さらに細工をするためフェオはノリノリで道具を用意する。
「すこし、チクッとするけど、効果はアンスルガルドへ戻ってくる頃には消えてるわ」
フェオは筒状の先端に針がついた道具をアンスールの腕に押し当てた。
みるみるうちにアンスールの体は女のような丸みを帯びた姿になった。
ーーさらに複雑な気分だ。
今のアンスールの姿は誰が見ても美少女であった。
「わーい、おはなみたいなのだ」
ハガルにはフラワーガールのふわふわしたかわいらしい衣装が着せられた。
「これではなふぶき、し放題だぞ」
アンスールは嬉しそうにハガルの頭をなでた。
「アンスール様は、夫が変なことを言ったときフォローをお願いしますね」
シフはアンスールを見上げていった。
「俺はそんなことはせんぞ、シフ!」
「あらあら、あなた。あなたは今はフッラ様なのですよ?そんな言葉はおよしになって」
「ああ、そうだったか」
「違います。えぇ、そうでしたわね! ……はいっ!私に続いていってみて?」
ニイドはシフになりきってあるようだった。
「えぇ、そうだ」
「えぇ、そうでしたわね」
「えぇ、そうでした」
「えぇ、そうでしたわね」
「えぇ、そうでし……たわね」
――大丈夫か……これは。
「あなた、無事にやりとげて戻ってきてね」
「えぇ、わたくしがんばってきますわ」
シフ……ニイドの特訓のせいか、少し棒読みだが様にはなったようだ。
シフは無事を祈るように、ソーンの左ほほに口づけをし、抱擁をする。
「ハガルもがんばるのだー」
「私も、善処しよう……いたしますわ」
こうして、フラワーガールのハガルと付き添いのアンスール、花嫁フッラのふりをしたソーン一行はスリュムの館を訪ねることとなった。
「フッラ様、足がガニ股になっております」
「あら、いけないわ……む、むずかしいですわね」
「ソーンはきょう、おもしろいのだ!」
「さあ、ま……まいりま……すわよ!」
花をまくだけまいたハガルはまいたそばからカゴに花びらを戻す作業をしていた。
――適材適所か??
館に入っていくとそこにはいつの間にか、ニイドが女官の格好で待っていた。
――いつの間に!?
「アンお姉さま。フッラ様のお付き添い……ありがとうございます」
「ニイ……」
アンスールがニイドに驚き、名前をいいそうだったので、自然に言葉を重ねる。
「このニーナが先にお話をスリュム様に通しておきました。奥で待ちかねておりますよ」
邪神はボディーラインのくっきり出ているマーメイドラインのドレスを着こなしていた。
唖然とするもう一人の私にウインクして振り返ると一行を先導する。
――さすが、邪神。心得ているな。
私はニヤリとした。
「ハガルもおもしろいがんばるのだー」
奥まで進むとスリュムとその親族のものと思われる巨人がたくさんいた。
どのものもソーンより頭二つ分くらい大きい。
――これであれば、フッラとソーンの差は誤差であろうか?違う気がものすごくする。
「おおおおっ、フッラ殿! 待ちわびたぞぅ」
スリュムと思われる男は相当楽しみにしていたのか、鼻息荒くニセモノのフッラが登場してかなり興奮気味であった。
部屋の中には牛の丸焼きなど、大変豪勢な食事が用意されている。
グゥ〜〜〜〜ッ!
聞いたことのないような大きな腹の虫が聞こえ、会場は静まり返った。
「あら、いやだ……この花嫁、とってもはしたない音を鳴らしていますわ」
スリュムの隣にいる女巨人は続ける。
「こんな、女は弟の嫁にはふさわしくなどないわあ」
どうやらスリュムの隣の女は姉らしい。
「あら、あなた。いい腕輪をつけているじゃない」
そういうと、スリュムの姉はソーンに近づこう歩き出したのだ。
さすがに近づいてはまずいと思ったのか、アンスールが、二人の間にたって近づかないようにする。
「フッラ様はこちらにくる途中、食欲がないと」
アンスールがフォローをしようとするが、その身長差に身が仰け反っている。
「本当にフッラ様はスリュム様お会いするのが楽しみでらしたのですね」
ニイド……ニーナがフォローに入った。
――さすが邪神。
「ここはどうでしょう。何も食べておられなかったフッラ様とまずは歓談されながら食事をされては?」
「そうだなあ! そうするか!」
スリュムがそういうと、ソーンはそれはもう大喜びで我慢できんと言わんばかりの勢いで食事を始めた。
牛が三頭、大きな鍋になみなみと入っていた芋のスープをあっという間に吸い込んでいく。
自分の頭より大きなチーズと高級そうなハム。
さらに、かごいっぱいにつみあげられたパンがすぐにソーンの胃袋に消えていった。
「わ、私はいまだかつてこんな花嫁を見たことがない……なんと言う凄まじい食欲」
スリュムの親族の一人は食欲に腰を抜かした。
「フッラ様は自分の美を維持するために毎日、とてもたくさんのお食事をされているのです」
ニーナがフォローを入れる。
「おほほ。すごくおい……おいしゅうござましたわ」
――ソーンも頑張ってはいるようだが。
アンスールは目を丸くして固まっていた。
「あら、姉様はやく式をしてしまって帰りたいのですか?」
またニーナが何か言いだした。
「そうですわね。私たちは見届けたあとは邪魔にならぬようそうそうに帰ってくるように言われておりましたわ」
「でも、ほんとうに、とてもとても図々しい嫁ね! 私、こんな義妹はいらないわ」
スリュムの姉は明らかに歓迎していない。
「姉君、私はこのフッラちゃんとどうしても結婚したいのだ! そうだ、すぐに式を挙げてしまおう」
ソーンの目は怒りが渦巻いていた。
スリュムは結婚式をすぐやってしまおうとした。
「スリュム様、どうぞこの花嫁をあの素晴らしいハンマーを持ってきて清めてあげてくださいませ」
ソーンの怒りに気づいたニーナは、スリュムにでまかせを言って提案した。
「あの素晴らしいハンマー?」
「ミョルニルです。あれには花嫁と花婿を清めるまじないがかけてあるのです」
――うまいでまかせだ。
「はやく」
待ちきれず、ソーンは棒読みでせかし始める。
「おおおっ! そうであったか!! しかし、花嫁の目がまるで怒っているように見えるのだが」
「はやくお嫁に行きたいのでしょう」
すかさずニーナがいう。
スリュムの鼻の下はすっかり伸びきっている。
「せっかちな花嫁だなぁ! フッラちゃんわぁ」
スリュムはとても喜んで、ハンマーを取り出した。
「わーい!けっこんしきなのだー」
ハガルが花のシャワーで演出をする。
前が見えなくなるほどの大量の花びらが舞う。
「ニイド! 今回は貸しが出来たな!」
そう叫ぶと花嫁はハンマーに手をかけ、勢いよく花婿の頭に向けて振り落とした。
「な……なにを」
スリュムはその場に崩れ落ち、花嫁はベールを投げ捨て視覚の暴力を周囲にふるった。
「まぁっ! なんて醜い花嫁なのかしら?」
断末魔の叫びをあげ、室内で行われた盛大な式には大量の血の雨が降り注いだ。
「わたくし、はやぐいで、せっかちで、しかも腕と神経も図太くてごめんあそばせ〜」
ストレスから雷神はすっかり解放された。
スリュムの一族はこうしてソーンによって討伐され、一人残さず滅び去ったのだ。
女装した一行がそれを行なったことは歴史からすっかり削除されたので、知るものはいない。
そして、ミョルニルは巨人が手にすると一族が滅ぶという都市伝説が広がっていった。
これで、ミョルニルが巨人に奪われるような事態は絶対にもうないだろう。
私は予言の書との相違点を探したが、結果としては予言どおりに出来事が起きたように思う。
数日がしてソーンたち一行はアンスルガルドへ帰還し、ミョルニルが無事戻ったことを喜びあった。
国中がソーンの叫びでミョルニルの紛失を皆が知ってる状態であったから。
その話を肴にして、また宴会を開いた。
ソーンは以来、酒を飲まないと誓いを立てた。
ミョルニルを取り戻した祝いの宴は数日続いたが、誰も泥酔するものはいなくなった。
初日にソウェイルが飲みすぎた勢いでドレスを着てはしゃいだのを見て、酒はほどほどにしたほうがいいと。
後日開かれた民会で決まったからだ。
羽目を外すと後悔するようなできごとに遭遇することはよくあることだ。
今回はなんとか取り戻すことが出来たが、取り返せない失敗など腐るほど起こりえる。
本人にその気はなくとも誰かの心や体を傷つけたりすることもあるだろう。
だから、あなたもほどほどにしてほしい。
一夜限りの無礼講と調子づけば、絆や名誉が一夜にして無くなってしまうことはよくあることだ。
たくさんを持っているものほど、節度を持って飲むことができる。
ときに財産を失うこともあるだろう。
しかし、金だけならまた働けば大丈夫だ。
金よりも信用や絆を大事にしろ。
それができている人間から良心をもった優れた人は立ち去らない。
自分を貶めようとする人間とは付き合うな。
そういう人間は目先の良いことを言いながら、悪いものを勧めてくるものだ。
目先の利益ばかりを勧めてくるものにはとくに慎重に対処せよ。
そうすれば、あなたの周りには良いものだけが必ず残っていくのだから。
幸せのためには切り捨てていくものを決して間違ってはならない。
あなたはあなたの良いところを伸ばしてくれる絆を育てるべきだ。
さて、次の予言に書かれたことが起きるのはいつになるだろうか。
またニイドが事件を呼び込むようだが……私も幸せを感じるときが近づいているかもしれない。
その時間がきたらまた会いにきてほしい。
きっと、あなたにもいい気づきが起こるだろう。
今回は、北欧神話の中でもかなり面白いお話がベースになっております。
ご笑覧いただけたでしょうか?
オリジナルのキャラが入り乱れて違うお話になっています。
ご興味ある方は「スリュムの歌」をぜひ読んでみてください((o(^∇^)o))
北欧神話の中でも割と残酷表現は緩めな作品だと思います。