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80話:日本に新しい県が追加されたようです。

@悟視点@


「私の能力はぁぁぁ‥戦いに敗れる度に問答無用で強くなる能力ですよぉっ!」


「嘘付け。」(即答)


「えぇ!?いや本当の事ですって!」


お前が強くなるなんて事は魅異がテストで満点か〇点以外を取るくらいありえない。


第一お前が強かったら雑魚ベーって言えなくなるだろ。


「まぁ良いでしょう。今回の私の強さを見たら嫌でも信じる事になるでしょうからねぇ!」


「信じない信じない。」


「行きますよぉっ!必殺・操られし運命の輪ですよぉっ!」


琴刀と逝刀を取り出し大量のカムを輪型に放ってくる雑魚ベー。ってか普通に刀として使った事ないだろ。


まぁ隙間があるだけマシだ。何とか隙間をくぐって避ける。


「毎回しつこいっての!」


[ズキューン!ズキューン!ズキューン!]


「その程度私に効きませんよぉっ!超必殺・可愛い少女は私のものですよぉっ!」


巨大なカムを放ってきやがった!ってかその技名はお前の本音じゃないのか!?


「ぎょはっ!」


避けれないので防御するが流石に防ぎきれないな。


「フフフッ、このカッコよさ抜群の私の実力を思い知りましたか?」


「変態にカッコいいの言葉は普通は使わないぞ。」


「ならば変態度抜きのカッコいい私の姿を見せてあげましょう!変身ですよぉっ!」


雑魚ベーが変態抜き!?いやいやいやいや絶対にありえない!


[キィン]


「海パン雑魚ベー登場ですよぉぉっ!!」


「やっぱ変態だぁぁぁ!!」


何で冬なのに海パン!?ってか何故海パン!?


「フッフッフッフッフ、普通にパンツだけで登場すると変態かと思われる可能性が有るのであえて海パンにしたんですよぉっ!!あっ、ちなみに中に普通のパンツを穿いてますよ。ほら。」


「別に見せなくて良い!むしろ見せるな!」


とりあえず何とかズボンを穿くように言わないとな‥


「とりあえず雑魚ベー、ズボンくらいは穿け。」


「何故です?」


「ほらあれだ!今はパンツの上に海パンだろ?さらにその上にズボンを穿けば三段階のシステムになるじゃないか!!」


「なるほど!ではさっそく穿きましょう!」


適当に何か言ったら納得してくれた。この調子で服も着るように言うか。


「って何故半ズボン!?」


「さっき着ていた物はさっき窓から外に全部投げ捨てたので代理ですよぉっ!」


「そうか。‥服は!?」


「残念ながら持ち歩いてませんねぇ。」


アホォォォォ!投げ捨てるなよ!半ズボンで上半身裸って‥変態だ。


まだ海パンの方が普通だったか?


「今の私のカッコよさに雨双さんもアミュリーさんもむしろ世界中の少女がメロメロになるはず。そうすれば‥フフフフフフフ、アハハハハハハ♪」


妄想に溺れてる様子。鼻血を出しながら教室の床をアハハハ言いながらクネクネしつつ転がり回っている。猫かお前は!?


正直言ってこれ以上無いくらいの気持ち悪さだ!攻撃する気もなくなる!


「頭が痛くなってきた‥」


「さぁ皆さん、私について来るのですよぉっ!」


クネクネ状態から急に立ち上がり叫ぶ雑魚ベー。こいつが電車の中で妄想をしたら非常に近所迷惑だろうな。


「そうそしてこれが悲劇の始まりなのですよぉっ!世界中の少女達は私を取り合い喧嘩が起こります!」


妄想に解説が入ってきたぞ。ってか世界中のどの少女がお前を取り合うんだよ?


「そして喧嘩は発展して大戦争に!」


発展早いな‥


「駄目ですねぇ!私はこの様なストーリーは望んでませんよぉっ!!やっぱりハッピーエンドが望ましいですねぇ!まずは告白シーンからですねぇ!」


「まずそこから!?」


「私が告白をするのが普通ですよねぇ!フフフフフ!まずは私はこう言う訳です。アミュリーさんと雨双さんの両方が大好きですよおおぉぉぉぉおおぉぉぉぉっ!!!!!」


お前が言うと告白というよりいつもの会話にしか聞こえないぞ。ってか騒がしい。


「そしてこの告白によって二人との好感度が異常なほどアァァップ!!二人と仲良く暮らし始めるのですよぉっ!!」


「都合よすぎる気がするが…」


「しかし私達の仲を見て嫉妬する奴が現れるのです!」


ベタな…


「それこそ悟さんと烈さんなのですよぉぉぉっ!!」


「何で俺までぇぇぇ!?」


「この二人は特星内で特にモテない高校生で変態でした!しかし同じ仲間の私がモッテモテのラッブラブに暮らす事が許せないのでしたぁぁぁ!!まぁ実力の違いって奴ですねぇ!」


烈はともかく俺は変態じゃねぇ!モテない事は否定はしないが。そして最後の言葉が非常に忌々しいっ!


「そして二人は私に挑みましたが私の圧勝に終わり二人は地に伏せるのでしたぁ!アッハッハッハッハッ!これが一番現実的ですねぇ!」


「どこがだ!?」


「あれまだ居たんですか悟さん?もう一回地に伏せたいようで…」


[バコォッ!]


「あげふぅっ!」


妄想と現実の区別をつけるために頭を五キロのハンマーで殴ってやった。


「………ふはははは!!復活ですよぉぉっ!」


「しつこい!」


[バゴォォッ!」


次は十キロのハンマーで殴る。流石に耐えられないだろ!


「無駄無駄無駄ぁっ!私にその程度の攻撃が通じると…」


「いい加減にしろ!」


[バギィィィッ!!バゴォォォッ!!]


はい五十キロ攻撃!しかも二回の連打だ!凄く疲れるんだが。


「少女の力がある限り私は何度でも蘇るのですよぉぉっ!!」


「三回死ねぇぇ!!」


[ズッゴォォォォォンッ!!!]


五百キロハンマーで全力で攻撃する。威力がかなりあったため雑魚ベーの上半身が床にめり込んだ。勢い余って近くの柱まで破壊してしまった。まぁとにかく下の階からは上半身と顔が見えるだろう。


床にめり込んだから無事ではあるが出られない状態になっている様子。


今頃だけどよく五百キロなんか持てたな俺。


[ゴゴゴゴゴゴゴ!]


………嫌な予感がするんですけどー。


[ゴゴゴゴゴゴ…ドガシャアアアァァァァン!!!!]


「崩れたぁぁぁぁぁぁぁ!!」




「痛たたた…」


此処は何処だ?高校の何処かである事は確かなんだが…


「他の全員も居るな。まぁ気絶してるみたいだし周りを調べるか。」


それにしても全体暗いな。目が慣れてくれば何とかなるが。


「おっ、階段発見。」


上には何があるんだ?とりあえず上ってみるか。


「あっ、此処は地球へのワープゲートのある場所じゃないか。よし壊れてないみたいだな。」


だが此処から上に行く階段は防がれてるな。何かベタに逃げられない…


「ってか何で瓦礫は此処までしかきてないのに俺達はさらに下の階に落ちてたんだ?」


まぁ俺の推測では全員此処に落ちた時に勢い余ってさらに階段から転がり落ちたんだと思う。


おっ、監視カメラ発見!これでどうして俺達がさらに下の階に落ちたのかが分かるぞ!



えっと、学校が崩れて…あっ!落ちてきた!うぉマジで転がり落ちてる!


「やっぱり俺の予想通りだったか。」


正直簡単すぎてつまらないな。


「おぉっ!!此処に居たのか悟!!」


「おっ、起きたか。ってか響くから叫ぶな。」


下を見ると全員起きてるようだった。あっ、ロミャは寝てるな。


「いやぁ、大変な事になりましたねぇ。」


「この学校が崩壊するのは良くあることだけどな。」


「でも主に魅異が原因だよな!」


そうそう。まぁ今回は俺がハンマーで柱を壊したからだろうが…


「そういえば下が宝石を保管しておく場所のようですねぇ。さっき防犯カメラを見つけたので暇つぶしに見ていたら宝石を盗む人の姿が映ってましたからねぇ。まぁ暗くて誰かは分かりませんがスローで見ないと見えないスピードでしたよぉっ!」


って事はやっぱり犯人は魅異か?でも魅異かどうかが分からないしな。そういえばこのカメラは今日の朝からの記録が映ってるはずだよな。


「よし調べるか。えっと巻き戻しっと。」


盗まれたのは今日の早朝だったはず。映っていても不思議じゃない。


「よし。再生だ。」



……………おっ、映ってた!確かに魅異に似てるな。本物かどうかが分からんが‥


おいボケ役、これに映ってる魅異は本物か?


〔ようやく俺に頼るほど場がピンチって訳か!〕


ピンチじゃないが‥俺じゃあ見分けがつかないんだ。他の奴はアテにならないからな。


〔なるほどな。んで結論から言うと偽者だなあれは。〕


理由は?


〔まずはキョロキョロと辺りを見回しているが魅異ならそんな事はない!むしろ防犯カメラに向かって自己紹介をしているはずだ。〕


それはそれで迷惑だと思うが。


〔次に地球への移動方法だ。そのカメラに映ってる魅異は何処へ行こうとしてる?〕


えっと‥たちけん?日本にこんな県はない筈だが。


〔本物の場合は普通に宇宙から地球に行く事のほうが多いんだぞ。一人での場合は特にな。まぁ、犯人を自分だという事を証明するために此処に来てワープゲートを使わずに地球に行き証拠がなくて困ってる状況を見て楽しむって事はありえるけどな。〕


本物の方が性格は悪いじゃないか‥


〔ちなみに魅異なら今回の事件の場合もあらかじめ誰がどんな風に事件を起こすか分かってた筈だし自分で捕まえられるはずだ。〕


じゃあ何で自分で捕まえないんだ?


〔参加するより見てるほうが面白いからだろ。〕


本気で性格悪いな‥まだ今回の事件の犯人の方がマシだ。


そういえば雑魚ベー達がいつの間にか居ないな。


〔下で骨のモンスターが出たからカルシウムを補給できるとか言って騒いでたぞ。〕


食うのかよ!?


「ちょっと見てくるか。」


〔食うのか?〕


食わねぇよ!



「おぉ〜い。」


「おっ、悟!今寒くないか!?」


来るなりなんだ烈?まぁ寒いが。ちなみに他の奴は奥のほうで何かをしている様子。


「寒いがそれがどうした?」


「よし!これでも飲んで体を温めろ!!そうじゃないと凍死するぜ!!」


差し出されたのは温かそうな牛乳‥?


「これは何だ?」


「見れば分かるだろ!カルシウムたっぷりのあの飲み物だ!」


モンスターの骨じゃないだろうな?普通に牛乳と答えないところが怪しい‥


「名称を答えろ。」


「牛乳に決まってるだろ!」


「本当だな?」


「当然!」


信じ難いが一応本当と言ってるので貰って飲む。味的に牛乳だな。もし違う飲み物だったら烈を薬物の実験台にしてやろう。


「やっぱり寒い時は温かいものを飲むに限るだろ!?」


「あぁ、まったくだ。」


「やっぱりな!ほらよ!」


二本目を渡されたのでそれも全部飲む。


「それで証拠かなんかは見つかったか!?」


「あぁ。どうやら日本に居るらしい。」


「おっ!それじゃあまた地球に旅行に行けるな!」


「旅行じゃない。」


それにしても立回県って日本の何処なんだ?まぁ行けば分かるけど。


「ところで悟!体とか大丈夫か!?」


「んっ?別に大丈夫だぞ。」


急に何言い出すんだこいつ?


「おぉーい皆!別に体に影響はないらしいから飲んで大丈夫だぞ!」


「分かりましたよぉっ!」


向こうから雑魚ベーの返事が返ってくる。ってかどういう事だ?


「烈、状況説明を頼む。」


「まぁ簡単に言うと悟が飲んだのは骨を溶かして固体にならない程度に改良したものだ!!」


「お前っ!?牛乳って言っただろ!」


「確かに一本目は牛乳って言ったが二本目が牛乳なんて言ってないぜ!!」


確かに言ってないけどさ‥まぁ確かに二本目は一本目に比べて味が薄くて濃厚な香りが漂う牛乳にしては不自然な飲み物だったわけだが。


体に影響はないから良いか‥どうせ俺以外の誰かが飲んで大丈夫なら俺も飲んでただろうし。





「ふぅ、とりあえず立回県まで着いたな。」


あの後に防犯カメラの映像を他の全員に見てもらってワープゲートで此処まで来たんだ。


「悟さん!私達は少し周辺探索に行きますねぇ!」


雑魚ベーが右腕にアミュリー、左腕に雨双を抱えながらそういう。だが目はこっちを向いておらず涎を垂らしながら凄くにやけた顔で小学校の方を向いている。


まぁ、上半身裸の奴が俺達と居ると周りから誤解される可能性も高いし別に良いか。


「別に構わないが問題だけは起こすなよ。」


「全然大丈夫ですよぉっ!それでは後は任せましたよぉぉぉぉっ!!」


ありえないスピードで小学校の方に走っていく雑魚ベー。後は雨双が何とかしてくれるだろう。


「じゃあ俺達も行動するか。」


「だが何処に行くんだ!?」


「はーい!アタイに良いアイディアがあるよ!」


「飯なら却下だ。」


「えぇ!」


やっぱり図星か。俺だって腹が減ってるさ!だけどセルしか持ってないんだ!


「烈ー、日本円とか持ってないか?」


「俺が持ってるはずないだろ!」


やっぱりな。第一、地球人でもないからな。


今頃だけど特星の人って宇宙人に分類されるのか?変わった髪の色の奴も居るから分類されるか?ってか地球出身なのに雨双みたいに髪の色が変な奴も居るけどなんでだ?


‥そこは製作者の都合が有るだろうから気にしないでおいてやろう。いずれ真実が分かるかもしれないしな。


「雑魚ベーさん達が走っていったからもしやと思って来てみたら‥やっぱり貴方達ですか。」


「「「あっ羽双!!」」」


「どうも。」


いつの間にか現れたのは魅異の一番弟子である羽双だった。いやそれよりも!


「手に持ってる物はもしかして‥焼き鳥?」


「そうですけど何か?」


「「「欲しい!!!」」」


「駄目です。」


何かよくハモる俺達の意見を完全拒否される。左手のパックにまだまだあるんだから一本ぐらい良いだろ!


「ところで何でこんな所に居るんですか?ロミャさんまで居ますし‥」


「実は‥」


〜説明中〜


「まぁそういう訳だ。」


「でもアタイ達の実力を持ってすれば!」


「この程度の事件は無事解決だぜ!!」


「そうですか。‥じゃ、頑張ってくださいよ。」


「「「ちょっと待ったぁ!!」」」


「…ハァ、何ですか?早く帰りたいんですが。」


このまま帰られたら俺達は餓死すかもしれない‥何とか引き止めなければ!


「そういえば此処って実際に日本にはなかった場所だよな。いつ出来たとか分かるか?」


「此処は数週間前に出来たらしいですよ。場所は北海道と青森の間から少し西にずれたところです。広さはそこまで広くはないようです。あと正式な県としてはまだ認められてないようですね。」


「特産物とかはあるのか?」


「特にありません。」


特産物なしか‥あれ?そういえば烈とロミャは?


「おぉぉい悟!デパートの福引で缶詰が当たったぜ!!」


「マジか!?よっしゃよくやった烈!」


多分デパートの試食品を食べに言って偶然当てたんだろう。だがよくやった!



「ふぅ、何とか空腹の壁を乗り越えたな。」


「アタイはまだまだ足りないよ。」


「お前は食いすぎだ!!俺位が一番丁度いいんだぜ!!」


「………」


「あれ?どうした羽双?」


羽双が黙って離れたところにある木を見て…ってか睨んでいる。


「あの木から人の気配がするんですが。」


「気配?それがどうかしたのか?」


「この県には確か人が居ないはずなんですよ。」


「人が居ないって…デパートとか建ってるのにか?」


「はい。」


とりあえず話を聞く。後ろで烈とロミャが缶詰の取り合いをしてるが気にしないでおく。


「此処の県が出来た時に日本はこの県を調査するためヘリや船で調査隊を向かわせたらしいんですがどうしても暴風が発生して入れずに諦めたらしいんですよ。…なのに人が居るのはおかしいと思いませんか?」


「それは俺達にも言えるような…」


「そこがポイントです。もし此処に入るための方法があるとしたら二つ、暴風を超えるかワープゲートを使うかのどちらかしかないんです。」


「って事はだな…特殊能力を使える奴しかこの県に居ないわけか。」


「その通りです。…そして僕の予想ではこの県に居る人達は全員敵です。」


やっぱりそうか!まぁ大方予想通りというわけだ。


えっ、いつ予想したか?さぁそれは記憶にないな。


ってか待てよ…


「烈!ロミャ!お前たちの行ったデパートってどんな感じだった!?」


「確か従業員の人が沢山居たよ!」


「後は開店前って言ってたぜ!!」


「頭は大丈夫ですか?…言っときますけど此処には確かに建物はいくつか有りますがデパートなんか有りませんよ。」


「「嘘だ!?本当に見たって!」」


だが辺りにそんな建物は見当たらないしな。二人だけに見えたって事はまずないな。


「とりあえず木に居るっていう敵を倒したらどうだ?」


「その敵ならそこに居ますよ。」


「「「へ?」」」


羽双が何もないところを指差す。だが誰か居る様には見えないぞ。


「へぇ、よく気付けたね。」


あっ、誰か居るな。


「異空間移動!」


[キィン!]




〜羽双視点〜


別空間ですか‥面倒な。


「別空間にようこそ。僕の作った此処は気に入ってくれたかな?」


「‥残念ながら和風の方が好みです。第一、こんな殺風景な所を気に入る人なんか居ないと思いますよ。」


「それは残念。あっ、そうそう。僕の名前は‥」


「別に名乗らなくて良いですよ。」


「………僕の名‥」


時止じし。」


時止は相手の時間を止める技です。本当は技名を言わなくても使えるのですが…見分けをつける為に一応技名も考えてあります。


「そうですね…しばらく放置してから苦し‥懲らしめる事にしましょう。」




〜烈視点〜


「何処だ此処は!?」


「アタイの予想では別空間だと思うよ!」


「その通りっ!」


俺達の前に現れたのは小人だ!!


「分かったぜ!ロミャの生き別れの妹だな!!」


「「違う!」」


何っ!違うのか!?


「私はシラァ!そこの大食い馬鹿とはただの知り合い!」


「誰が大食いって言ったのそこ!アタイは馬鹿だけど大食いじゃなーい!そっちこそ小人の中でも特に小さいチビじゃない!」


「なっ!?もう許さないよ!」


「こっちこそ許す気はないんだからね!」


「じゃあ俺は避難してるから後は任せた!!」


これぞやられないための鉄則!避難して実況役を務めるぜ!!


「特技・特大ボム!」


「特技・ミラートラップ!」


「おぉぉっと!シラァ選手は巨大な爆弾を投げつけるがロミャ選手が鏡のトラップで防いだ!!」


「特技・ナパームボム!」


「アタイに攻撃を当てようなんて千年早いよ!」


「シラァ選手のナパーム弾のような爆弾も防がれる!あとシラァ選手の特殊能力は爆弾を作れる能力のようです!!」


「それなら‥硫酸ボム!!」


「おぉぉぉぉっ!!シラァ選手が硫酸で鏡の壁を溶かしたぁぁぁぁ!!!」


「まだまだ!レインボム!」


「さらに追加で爆弾の雨をお見舞いしたぁっ!!ロミャ選手どうするのか!?」


「アタイの方がまだまだ完璧だね!」


「おっとロミャ選手は俺のポケットに隠れた!俺を盾にして防ぐようです!って待て!!」


[ドドドドドドドドガガガァァァン!!]


結局俺は巻き添えかよ!!


「口ほどにもないみたいね!」


「アタイは全然無事だよ!」


「なら勝負を再開するよ!」


「望むところ!」


「させるかぁっ!!!」


[サッ]


袋の中に二人を閉じ込めたぜ!!だがまだだ!!


「そらそらそらそらぁっ!!」


「「うわぁぁあぁあぁあぁあぁぁぁ‥!!」」


その袋を回しまくる!!


「どうだ!?」


「こ、降参…」


「何でアタイまで…うぅっ…」


よっしゃ!!俺達の勝利だ!!


そして今思ったが地球で爆撃を受けて生きてる時点で結構凄い事じゃないか!?




〜悟視点〜


「あれ、此処は何処だ?」


「さぁ、此処は何処ですかね?」


「って、校長!?」


いつの間にか隣に校長が!


「あっ!貴方は悟ンジャーブラックじゃありませんか!」


あ〜、そういえば俺って前回から真っ黒のままだったっけ…


「俺は悟です!」


「なんだ悟君でしたか。まさか貴方が悟ンジャーブラックの役者さんですか!?」


「まぁ…一応そうですけど。」


でも実際はボケ役がやってるんだよなぁ…


〔いや〜、俺のおかげで人気上昇中だな!〕


それが大迷惑なんだけどな。


「ところで校長は何で此処に?」


「いやぁ、教師の給料が少ないのでバイトしてるんですよ。日給千セルで。」


「教師がバイトして良いのかよ!?そして給料安っ!」


「私の学校は全然オッケーですよ。ちなみに日給は千セルですが一回の戦闘につき十万セル追加で更に怪我をしたら五十万セルで死亡した時には三千万円が送られるんですよ。」


「死亡保険つきかよ!?」


「地球での戦闘は危険ですからその位はついてこないとやってられませんよ。」


確かに…


「それでは悟君がどのくらい強くなったのか見させてもらいますよ。」


「戦うんですか!?」


「私もバイトですから仕方ありません…」


地球で銃を使う訳にはいかないし…此処はあの武器で!


「いきますよ。どうきゅう!」


「ハエ叩きアタック!」


野球ボールを投げるような感じで波動を投げてくる校長。だが俺のハエ叩きで全てかき消す。


「ならば…動砲どうほうです!」


「なんのハエ叩きスルー!」


ビームのように飛んでくる波動砲をハエ叩きで軽く弾いて別方向に受け流す。


ちなみに波動砲は俺も銃で使えるぜ。


「流石は私の生徒の中でもツッコミ役だけの事はありますね。」


「本当…ボケ役に生まれたらどれだけ気楽に暮らせた事か。」


〔どういう意味だオイ。〕


「どうせですから面白い技をお見せしましょう。特技・最新兵器 波動砲 零式です。」


[ジャキィーン!]


校長が何処かとりだしたのは巨大な大砲。ってかあれって戦闘機とかについてるタイプのやつじゃないのか?


「この武器は私の作った波動砲の中で二番目に作られた武器なのですよ。」


「二番目に作られたのに零式!?」


「一番目に作られたのは波動砲 試作版と言って使い捨てタイプなんですよ。あっ、これが試作品です。」


試作版を渡される。大きさはバスーカ砲と同じくらいのものだ。


「ちなみに私が作った波動砲は数十種類くらいですね。」


「多っ!」


って待てよ…


「校長、それじゃあ零式は最新兵器じゃなく旧型兵器になっちゃいますよ…」


「えっ!そうなんですか!?」


「そりゃそうですよ。」


〔この校長…三十代の年にしてついに老化ボケが始まったか?〕


失礼な事いうな。まぁその可能性はない事もないが。


「悟ンジャーブラック君…私はどうすれば良いのでしょうか…」


「何がやりたかったのか分からないし校長がどうすれば良いのかも分からないけど…とりあえず悟ンジャーブラックではありません。」


ってか何で急に呼び方変わったんだ?


「そういえば此処からどうやって元の場所に戻るんですか?」


「確か羽双君と戦っているはずですよ。」


「あれ?何で羽双の事を知ってるんですか?」


「何度かあった事がありますよ。最後に会ったのは私が和風料理店でバイトしていた時に客として来ました。」


本当、何処でもバイトしてるんだなこの校長…


[キィン!]


「いきなり景色が変わったかと思えばそこは元の場所であった!!」


何か烈が叫んでるがスルー。とりあえず元の場所に戻ったみたいだ。


「あれ?校長が居ないぞ。」


「校長さんも来てたんですか?…名前無き雑魚も居なくなってますね。」


「シラァはアタイに脅えて尻尾を巻いて逃げたんだね!」


「尻尾有るのかあの小人!?」


何があったか知らんが全員無事なようだ。



「それにしても…何も起こりませんね。」


「もう一回そこら辺を見回ってきたらどうだ?」


「面倒なのでお断りします。」


「そーですか。」


最初は全員で立回県内を探し回ってたんだが何もないから烈とロミャが何処かに遊びに行ってしまった。


羽双の特技で世界中の時間の進み具合を遅くしてもらってさらにそくという技で俺達の時間の進み具合を上げてもらっている。


驚いたのは老化が影響するかしないかを変えれるという事だ。老化しない時速を使えば速さだけ速くなるという。


「時間を操れるなら魅異でも倒せるんじゃないか?ほら時間を止めたりとかでさ。」


「特星に来てから何回か魅異さんと勝負した事はありますが無理です。」


「何で?」


「魅異さんは時間を止めても動けるんですよ。」


時間を止めても動ける?


「効かないって事か?」


「いえ、確かに魅異さんは当たっても無効にする事もありますが違います。効いてますですけど動けるのです。」


「羽双、日本語で頼む。」


「…簡単に言うと魅異さんは〇秒で好きな所に移動できるという事ですよ。」


………マジで?


「それって人間として異常だろ。」


「生き物として…いや、存在自体が異常だと思いますよ。」


「怒らせたらどうなるんだよ…」


「魅異さんが本気で怒ったら存在するもの全てがなくなるでしょうね。」


のんびりムードで話す話題がこれって…怖い怖い。


「そういえば魅異流技ってどんなのなんだ?この小説であまり登場して無いからよく知らないんだが。」


「言うならば絶対に魅異さん本人しか使えない技ですね。僕でも使えません。…魅異さんから聞いた話では名前に自信の有る技が多いと言ってました。」


「名前に自信…ねぇ。」


魅異に限ってまともな名前の技を使う可能性は極めて低い。


「ちょっと調べてみるか。」


「…ノートパソコンですか。」


その通り!おっ、発見だ。


「七十話で修式って技を使ったみたいだな。…ネーミングセンスは微妙だ。」


「修式は魅異さんの名前を覚える度ランキングでDクラスですね。」


「Dクラスってどの位だ?」


「クラスの中では一番下から二番目ですね。クラス別の評価の紙が有りますけど見ます?」


「どれどれ?」


確かに名前の覚えやすい度ランキング!って書いてあるな。


Eクラスの技は『作者に技の存在自体忘れられるクラスの技』らしい。


Dクラスの技は『作者に大体の効果しか覚えてもらえてない技』らしい。


Cクラスの技は『作者が思い出そうとしないと効果と名前が分からない技』らしい。


Bクラスの技は『効果を覚えていて名前は思い出そうとしたら思い出せる技』らしい。


Aクラスの技は『名前を覚えていて効果も多少覚えている技』らしい。


Sクラスの技は『名前と効果をしっかり覚えている技』らしい。


…全部作者が覚えてるかどうかじゃないか。


「Sクラスの技とか何か知らないか?」


「…確かミネラルレーザーとか言う技はSランクに入ってるらしいですよ。でも通常攻撃技なので最初に魅異流技とはつけないようですけど一応分類上は魅異流技に分類されるらしいです。」


あれで通常攻撃かよ!?


「おぉい!助けてくれ!!」


「烈!ってその後ろの奴は誰だ?」


いつの間にか後ろに烈とロミャが居たが何か変な奴に捕まってるみたいだった。後ろの奴は剣を持ってるな。


「おいお前達、この二人の命が惜しければ我々に同行しろ!」


「何でですか?」


羽双が何故かと聞く。確かになんでその二人の人質程度で俺達が行かないといけないんだ?


「お、お前達!この二人がどうなっても良いのか!?」


「えぇ。煮るなり焼くなり自由にどうぞ。」


「あっ、でも煮ても焼いてもそいつ等は食えないと思うぞ。ってか焼いたら多分蒸発するぞ。」


「「裏切り者ぉっ!!」」


裏切りって酷いこと言うな…助かりたければ自力で逃げたらいいと思うが。


「ハハハハ!お前達は特星暮らしが長いから忘れてるかも知れんが此処は地球だ!剣で斬るだけでも致命傷だぞ!」


「別に構いませんが…あ、やっぱり同行します。」


あれ?予想外の展開だな。


「お前らしくないぞ羽双。一体どういう風の吹き回しだ?」(ヒソヒソ)


「分かりませんか?…このまま着いていけば本拠地を探す手間が省けるからですよ。」(ヒソヒソ)


「なるほど。考えたもんだな。」(ヒソヒソ)


「オイ!早くついて来い!」


「分かってるって。」




まぁそういう事で敵についていく事にした俺達だった。そーろそろクライマックスか?ってわけで次回に…続かないっ。次回の次回に続くっ!

@悟視点@


「80話更新完了。更新が遅れたのは半分位はテストのせいです多分。」

「それはそうと何で次回に続かないんだよ?」

「おっとそれを言わないとな。それでは次回予告!次回はいろいろな技(ほとんど魅異の技)を紹介しようと思います!それでは皆さん次回もお楽しみに!」

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