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7話:お花見騒動+α

@悟視点@


「うぅ〜ん、何処に行くべきだろうか?」


俺は今どうやったらのんび〜りと過ごせるか考え中。昨日のバイトで資金に余裕があるから、それで今日をのんびり過ごそうと考えているんだ。


校長のバイトは超高額で自給50万セル×12時間=600万セルだ。俺の後にバイトに来た奴がいたが失格でバイト料はもらえてなかったぞ。600万セルあれば海外旅行も有りだが・・・逆に疲れる気がする。


[ドコォォン!]


チッ、魅異めもう来たか。


「おっはよー!おっ?何か見てるね~私にも見せてよ~!」


「あっ、テメッ返せ!」


「ほうほう、のんび〜リ休憩スポットね〜。悟ってそんなに疲れ溜まってたっけ?」


「誰のせいだと思って・・・」


「誰のせい?」


「お前だ!」


「私の天才さに嫉妬してるんだね〜。」


死んでもしねぇよ!馬鹿の代表が!


「何処行くか決まってないんなら、お花見行かない~?」


花見のシーズンは少し過ぎたぞ。温暖化が原因で。


「花見シーズンは過ぎたと思うが?」


「だ・か・ら・今から行くんだよ!シーズンの時に行ったらグチャグチャしてるでしょ~?」


「ゴチャゴチャだろ。でも花が少ししか咲いてないぞ。」


「いいのいいの~。花見なんて少し咲いた桜に、大量の食べ物を食べながらワイワイガヤガヤ騒げれば、桜の事なんか気にならなくなるもんだよ!」


要するに、食い物を食って騒いで帰りたいだけって事だろ。


「だが疲れが取れるどころか、逆に疲れることになるだろ!」


「そんな時は酔えばいいよ~。私が特星酒を持ってきてあげようか?」


「未成年で飲むなよ!校律を通り越して法律に触れるぞ!日本なら!」


「特星にはそんなのないけどね~。じゃあ花見に行こう。拒否したらこの部屋でお酒をやけ飲みして、部屋を酒臭くしちゃうよ~。」


・・・拒否権無しかい!


「あー、分かったから準備して来い。」


「よし!じゃあ後の二人も誘ってくるね~。」


「早くしてくれ。」


花見・・・か。嫌な予感がすでにしているのは気のせいじゃないな。


まぁそんなもの主人公のツッコミで何とかなるさ。





〜桜の木の下〜


「‥で、これは何か説明してもらおうか?」


4人で桜の木の下に来た。そこまでは良かったんだが用意したものが・・・


「何で花見に洋式の食事を持って来てるんだーーー!?」


うん、洋式食事セットだな。しかも敷物の代わりに折りたたみテーブルセットなんか持ってきやがって。


「いや、そんなこと俺たちに言われても・・・」


「用意したのは魅異だよー。」


予想通り、魅異が元凶か!


「いやーだってねぇ、多少は花見の雰囲気を変えてみたいじゃん?」


「聞くな!そして雰囲気を変える気もねぇ!」


此処って町や寮から結構遠い+途中にモンスターが出るから、戻るのもキツイな。


「しょうがない、洋式花見をやるぞ。」


「やった~!」


「それなら俺も混ぜてくれ!」


この声は・・・クレーか。


「って何でお前が居るんじゃー!」


[バシィ!]


「グゲフゥ!いや〜魔王城で外を見てたらお前達が居て、此処から魔王城が近いから来て見たんだ。」


「あぁーなるほど。」


んっ?って事は・・・・


「魔王城なんてあるのか!?」


[ドゴォォン!!]


烈に台詞を取られるとは不覚だった!だが仕返しに吹っ飛ばしてやったぜ!


「‥まぁ此処から近いぞ。魔物の部下が結構居るし。」


「いいなぁ〜私なんて普通の寮だし、部下や下僕は居ないんだよ〜!」


下僕なんているか!第一お前に部下が居たら、どんな扱いをするか分からんだろ!


「聖王も聖王城を持っていて、ガーディアンや精霊がそこを守ってるらしい。」


流石は現・魔王。聖王の城の情報まで持ってるとは。


「とりあえず花見を始めるー?」


ジャルスの言葉で本来の目的を思い出した。


「やった、お花見〜。」


喜ぶ暇が有るなら、用意を手伝え、元凶が。




〜30分後〜


「花見の雰囲気が70くらい下がるこの料理は、一体どういう事だ?」


「いろんな世界の料理をコラボレーションさせてみたんだよ~。」


「食えるかぁーーー!!!」


俺の目の前にあるものは・・・食い物じゃないような物体。魅異の話では、次元を超えるコラボで、味は良い自信が有ると言ってた。


この料理を説明すればこんな感じだ。

(ワインとソーダが満タン入った鍋の中に大きなハンバーガーが乗っていてそのハンバーガーは、下のパン、刺身、トマト、カツ、ポークシチュー、真ん中のパン、カレー、イタリアンスパゲッティー、焼きサソリ、魅異がいろいろ混ぜて作った物、上のパンの順番で具が乗せてある明らかに普通の人が食べたら致命傷の食べ物)


・・・こんな危険兵器みたいなの食えるか。


「それじゃあ私が味見するから美味しいって言ったら食べてね〜。」


[パクッ、もぐもぐ・・・]


「・・・・・・ど、どうだ?」


不味くなくっても食いたくは無いぞ俺は。


「普通に美味しいよ。」


マジですか!?


「ちょっと烈、毒見‥いや、味見をしてくれ。」


「よっしゃー!まかせろよ!!」


[パクッもぐ‥]


あっ固まった。大丈夫か?


「おーい、大丈夫か?」


[ドカーン!]


爆発した!そして飛んでった!


「お前いったい何を混ぜた!?」


「私がいろいろ混ぜて作った材料。」


「何を混ぜて作った!」


「ウミウシ、薬、魔法効果爆弾、作者の大事な鍵、後、骸骨系モンスターとかだね~。」


魔法効果爆弾の効果で爆発したんだな。可哀相に。


[ボオォォォ]


この音は・・・・・


「桜、燃えてないか?」


「さっきクレーが爆発する瞬間に、木に火がついたんだと思うよ~。」


「大変だねー」


[ボオォォォォォォォォォォォ]


燃え広がったぁ!


「早く消すぞ!水圧圧縮砲!」


「しょうがないな~、この出来事は水に流そう!」


[ザァァァ!]


水が来たぁぁぁ!?なんて技だよ・・・


「じゃー、今日のことも水に流してもう帰るー?」


ナイスだジャルス!


「皆居なくなったし帰るか!」


「悟、競争だ!」


俺は普通に帰るぞ。



〜自分の部屋〜


全然、花見にならなかったな・・・まぁいいか。


「明日はクレーの城にでも行ってみるか。」


・・・・・何か忘れてるような?





















〜そのときのアイツ(お花見騒動番外編)〜


@烈視点@


あぁー、此処は何処だ!?俺は悟に飛ばされてから、ずっと道をさまよっている。


悟めーーーー!!!


〔グルルゥ!〕


「またモンスターかよ!!」


そういえば俺の技とかはまだ見せてなかったな。


「まずは雷集斬!」


[ビリリッ!]


〔グルァァーーー!〕


これは基本技の一つ。他に炎集斬、水集斬、氷集斬、風集斬、地集斬、闇集斬、光集斬などがあり、全部属性が違うだけだが使い分ければ便利だぜ!!


[ガサッ]


「先制あるのみ!!邪道斬!」


[バサッ!]


「危なっ!?」


邪道斬は不意打ちの時に使う技で、縦の衝撃波と軽い地割れを相手に同時に放つ技だ。上下の逃げ道が無いから通路で使うのが正しいぜ!!


あと今気づいたが人の声?


「烈じゃないか!危ない技で攻撃しやがって!」


おおお、クレーか!やっと人に会えたぜ!!


「悪い!魔物と間違えたんだ!!!」


「まったく。それより飛ばされてずっと迷ってたのか?こんな夜遅くまで。」


「道に迷ったんだ!どうせなら魔王城に案内してくれ!」


「分かった。あと魔王城はこっちだからついてきてくれ。」


「サンキュー!感謝するぜ!!」


〔ガルルァ!〕


「魔物か!クレー、魔王なら魔物達に襲わないように言えないのか?」


「いや無理だ。」


「ここら辺のモンスターはお前の部下じゃないのか!?月光残像剣!」


今のは夜で月が見える時のみ使用可能だ!月の光で残像を作って同時に攻撃する技だ。残像で俺は5人くらいに見えるから、相手が残像の攻撃の方を本物だと思えば不意打ちも出来る!


「俺の部下は、俺の仲間の魔物使いが仲間にした奴だけだ!ストーンストーム!」


クレーのストーンストームは石の嵐を呼ぶ技みたいだな!!


〜そんな調子で10分後〜


「此処が魔王城だ。」


「・・・思ってたより普通の城じゃねーか!」


「俺も最初は同じ事を思ったがな。ちなみに中は俺の自信作トラップが仕掛けてあるぞ。そうだ!今日は泊まってくか?あいつ等なら明日来るだろうし。」


「おう、そうするぜ!!!」







〜そのときのアイツ(お花見騒動番外編)終了〜

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