表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
79/83

79話:世界の人気者ロミャ登場!

@悟視点@


「さて、単刀直入に聞くとお前は何者だ?」


「世界の人気‥」


「いやそれは前回に聞いたから!」


魅異に聞こうにもいつの間にか居なくなってるし烈は饅頭を食べて眠くなったらしく寝ている。結局俺が聞きだすしかないのか‥


「それじゃあその体は何なんだ?」


手乗りサイズの大きさなんだぞコイツ。明らかに普通じゃないだろ。


「アタイの胸が小さい理由?それを説明するにはまず貧乳の良さを‥」


「そんな事聞いてねぇぇ!お前が小人みたいな理由を聞いてるんだ!」


「アタイは小人みたいじゃなくて実際に小人なんだよ!フフフ〜ン♪」


「だから小人じゃなくて‥ってあれ?………小人かお前。」


「確かにロミャは小人だよ〜。」


っていつ来たんだ魅異。まぁ恐らくさっきだが。


「魅異、コイツの詳細を教えてくれないか?」


「別に良いよ〜。この子はロミャって名前の女の子で見ての通り小人なんだよ〜。私の弟子の一人なんだけど弟子にしたのは特星に来てからだよ〜。ちなみに特殊能力はトラップを操る事だよ〜。」


「トラップ?」


「まぁ狙った相手だけに発動する罠とかを仕掛けたりだよ〜。


「アタイの実力は世界を揺るがすんだよ!」


こんな奴に揺るがされてたまるか。


「魅異!魅異!アタイが世界的に有名な事も説明してあげてよ!」


「そうそう忘れるところだった〜。ロミャは本当に特星の一部で有名なんだよ〜。」


「マジでかよ!?」


「えっへん!」


威張り方が古いし子供っぽいぞ。


「ちなみに何で有名なんだ?小人だからか?」


「違うよ〜。ロミュは世にも珍しい少女好きの神様なんだよ〜。」


少女好きって、雑魚ベーみたいな奴って事か!


「当然だけど変態キャラだね〜。ちなみに雑魚ベーと同じくロリコンだけど、雑魚ベーが狙う相手が女子小学生なのに対して、ロミャの場合は小学生から高校生の貧乳キャラなんだよ〜。でも雑魚ベーみたいに暴走する事は少ないけどね〜。まぁ変態界では人気が高いね〜。」


確かにある意味世界の人気者だな。


「そういえば何で俺は蹴られたんだ?」


「それはアタイの饅頭を勝手に食べたからだよ!」


「饅頭?」


「そう!ほらそこのゴミ箱に入ってるパックの饅頭!」


あぁ俺が捨てたやつか。なるほどそれで俺が食べたという事になって…ってちょっと待てぃ!饅頭を食ったのは烈だ!


「饅頭を食べたのは俺じゃな‥」


「問答無用だよ!覚悟!てりゃぁ!」


ロミュの急な攻撃で俺はダメージを‥あれ?


「てぃてぃ!とりゃ!てぃてぃ!とりゃ!必殺パーンチ!」


ロミュ的にはコンボを決めてるつもりだろうが服にちょこちょこ当たる程度で俺にダメージは無い。


「ありぇ?」


「それ。」


首を傾げてるロミャをデコピンで弾き飛ばす。


「にゃうぁぁ!」


[ボチャン]


弾き飛んだロミュは部屋に飾ってあった水槽の中に見事に入った。


「あわわわわぁ!」


って!水槽の中に居る魚はピラニアじゃないか!




「いやぁ手ごたえのない相手だったよ!」


それでロミャはピラニア数匹を串刺し状態でコンロで焼いてバクバク食べていた。言っとくがロミャよりピラニアの方が大きいぞ。


「どんな胃をしてるんだコイツ?」


「自分の身体の数倍の量の食事じゃないと足りないんだよ〜。」


そういえば烈が食べた饅頭もロミャからしたら巨大饅頭くらいの大きさだよな。‥通常サイズなら大食い選手じゃないか!


「今のアタイはせーちょーきだから沢山食べて通常の人間サイズになるんだよ!」


「それは無理だろ。」


「いやアタイがなるって言ってるんだから絶対になる!地球はアタイを中心に回って‥」


「それは無い。」


いや‥それ以前に此処は特星だから、地球がコイツ中心に回ってても意味がないな。


「まぁ変なのが居たのは良いとして手がかりなしか。」


「変なのってなんだー!もうちょっとアタイを尊敬しろー!」


「即断る!」


「手がかりを探すならまずは事件現場に向かうべきじゃない〜?」


「事件現場って事は‥俺達の高校か!」


確かに犯人の手がかりとかあるかもしれないな。


「高校に向かうならロミャも連れてってくれない〜?」


「そりゃまたなんで?」


「いや〜、頭のレベルが瞳がレモン色のアミュリーと同じ位だからね〜。」


「あぁなるほど。」


だが保育園児以下の賢さなのに高校で勉強させる意味があるのか?


それ以前に今は冒険編の筈なのにいつも無いシリアス感がマイナスになってる気がする。


「あとロミャは神様をやってるからアミュリーと面識があるはずだよ〜。」


嘘ぉっ!?こんな馬鹿が神様をやってるのか!?‥この星では神の存在は大した事無い存在なんだな。


「他にも変態メンバーだから雑魚ベーと面識が有るし私の弟子だから雨双とも面識がある筈だよ〜。」


「とりあえず雑魚ベーのメンバーを見つければ良いんだな。よしじゃあ行くぜ!」


「烈はどうするの〜?」


「起きたら高校に行ったと伝えといてくれ!」


そういってロミャを肩に乗せ落ちてきた穴についていた梯子で上る。ってか梯子なんてあったのか!





まぁ、そういう訳で高校まで来てみた。ハァ‥俺って何で問題ごとに巻き込まれるのかな〜?


アニメや漫画の主人公の苦労がよ〜く分かる。痛いほど分かる。


まぁ俺も小説の主人公だからこそ苦労するんだろうな。改めて主人公は大変だと思う今日の今この頃である。


まぁ愚痴を言っても始まらない訳だが。


「大きいねぇ。アタイの住んでる家でも犬小屋並の大きさなのに!」


小人からすればそのサイズは大きい方なのか?


「そういう訳でアタイは疲れたからアイスでも買って!」


何がそういう訳でだ。話の繋がりがまったくないぞ。第一俺の胸ポケットに入ってるのにどうやったら疲れるのか問い詰めたい。


「断るっ。お前がそう言う時は次々何かを買う事になりかねん。」


「むぅ、アタイの事をあまり知らないくせに。」


んっ妙に鋭いな。だがこういう奴には大抵多くの物を買わされると相場は決まっているのだ。だから用心するのに超した事は無いが‥


「しょうがない、今回だけだぞ。」


「やったぁー!」


確か高校内にアイスの自販機が有ったはずだ。もちろんだが校長に許可をもらった上で設置してあるんだぞ。‥設置したいと言い出したのが校長だった気もするが。



「悟も食べれば!」


「いや断る。」


ロミャは買ってやったアイスをバクバク食べ続ける。言っとくがアイスの量は恐らくロミャ三人分位に値するがそれを一人で食べきった。


皆は自分の身長より少し高いくらいのパックに入ったアイスを全部食べきれるだろうか?いや恐らく普通は無理だろう。それを全て食べきるのだから凄い。小人でなければ食費が原因で生活できなくなるな。



「ところでどうすれば良いんだ?」


よく考えたら高校に来たのは良いが新しくなった高校の何処に不老不死の宝石があるのやら‥サッパリだ。


………考えても答えはでない。


だが考える。考え付かないと次の行動が起こせないし適当に行動して時間を無駄にするのは俺の主義に反する。


………そういえば腹減ったな。


だが今日は休みだし高校の購買屋もやってない。だがアイスを腹一杯食うのも悪くはない。…そんなにも金がないか。


「ZZzzz…」


ロミャはアイスを食って満足したらしく熟睡中。俺も眠くなってきたが時間がもったいないので何とか睡魔と空腹に耐えてヒントを探す。


あと俺はどうするか考えて自販機の前で一時間近く立ってたみたいだ。時計がそれを物語っている。


「あー、眠い。」


この学校に本当に何かあるのか?とりあえず詳しい人に聞かないと。


「とはいえ…流石に誰も居ないか。」


休日の校舎にわざわざ来る奴なんか馬鹿か変態か泥棒くらいだろ。



「………平和だな。」


何かのBGMをかけながら見ている人はやる気のなさそうなのをかけてみれば雰囲気が出るぞー。


今の状況は何かやる気に欠ける。今までなら事件が起これば走ったり戦ったりしてるだろ。今回はそんな事も無い。


まぁ分かりやすく言うとアレだ。アニメとかの日常編でヤル気のなさそうな曲がかかってる時みたいな状況。


ってか俺が普段過ごしてる時より平和なんて俺の日常って一体…


と、まぁいろいろ考えながら探しているわけだが何もない。




「っだー!何もない!」


アレから探し回って数十分だが特に結果はなし。


第一この校舎の広さは反則だ反則、レッドカード三枚。十階建ての高校なんか聞いたことも見たこともない。それに地下にはいろんな物があるし。


「ZZzzzz…」


チクショー、気持ち良さそうに寝やがって。


そういえば魅異とロミャに勉強させるとかいう話をしたような…いかん、頭が平和ボケしてきた。


確かロミャを連れてきた理由もそれだったな。だがそんな事をしている場合じゃないよなぁ…


今の俺には二つの選択肢が有る。ロミャに勉強をさせてからヒントを探すか星一つの運命が懸かっているんだからヒントを探して勉強は今度にするかの二つだ。


「ってか眠気が…」


う〜ん…普通なら…ヒント探しを優先するだろう。しかし‥それだとなぁ…




……………


「あー、まったくもって何も見つからん!やっぱり此処には何も無いのか?」


「悟、アタイはこんな所を探し回るより外を探した方が良いと思うよ!」


「それもそうだな。外に何も無ければまた此処を探せば良いか。」




…アレから数日が経ったが特星中の何処を探しても見つからない。


「ないね。」


「ないな。」


外にも無いって事はやっぱり高校か?だが高校にも無かったしな。


「さて次は…」


「ほぉ、お前達が我々の計画の邪魔をする者か。」


「「おぉ!敵発見!!」」


「えっ?ハァ?いや確かに敵だが…」


「「覚悟…」」


[グサァッ]


へ?


ぎゃあぁぁ!何か刺された!血が出てるし!


「け、怪我だと!何で怪我をするんだ!?」


「フッ、ついさっき不老不死の効果が切れた事にも気付かなかったのかアホが。」


放っておけば出血死すると考えたのか、敵はどこかへ去っていく。アホだ。


う、意識が…だが敵は去ったから良し!後は誰かに助けてもらえば大丈夫。


〔あ、それはムリムリ。〕


「ってボケ役…!?」


イテテテ…叫ぶと刺された場所が痛む。


〔何故ムリかというと途中で選択肢を間違えたから!ってわけで諦めろ。〕


「いや助けろよ…」


〔現実をやり直そうなんて甘い甘い。〕


「チャンスを…」


「ノーチャンス!まぁ選択肢を間違えた自分を後悔する事だな。ハ〜ッハッハッハッハッハッ!!ほげぇ!」


最後の最後で滑って倒れやがった。




……………


「あれ?」


目の前に見えるのは天井。そして俺の上にはかけ布団。下には病院にあるような固めのベッド。


「…夢オチ?」


って事は宝石も盗まれてなければ偽魅異も居ないのか?


…よっしゃあぁぁ!!


〔ワッショーイ!〕


何がワッショーイだ?季節外れだしカタカナだし。


〔うるせぇ!これは全季節完全対応の完成品だあぁぁぁ!!〕


日本語は正しく頼む。そうじゃないと文字の入力ミスだと思われるだろ。


〔それは作者が気にすべきところだろ。〕


それにしても夢で良かったぜ。


〔主人公が死に掛けたんだ、夢オチで当然だろ。〕


やっぱりな。


〔それじゃあさっさと宝石探しだ。〕


へ?…もう一度言ってくれ。


〔それじゃあさっさと宝石探しだ。〕


…もう一度正しい日本語に直して頼む。


〔それでは急いで宝石を探すぞ。〕


…マジか?


〔当然。あとお前が下向いて寝てたから小さいのが潰れてるぞ。〕


「ふゅ〜…」


「本当だ。」


よく見れば此処は保健室だな。何でこんな所に?


〔お前が廊下で寝たから俺が保健室まで歩いてやったんだ。お前視点だったから分からなかったと思うけどな。〕


なるほどな。…で、ロミャに勉強させるかどうかだったな。勉強させないという選択肢だと、数日後に敵に刺されるような気がする。


それじゃあロミャに勉強でもさせるか。場所はやっぱり使い慣れた二年D組の教室だな。



よしもうすぐ到着だ。だが到着の前にロミャを起こすべきだろう。


「おーい、朝だぞ。」


実際は昼だがそこは置いといてくれ。ってか起きないし。


教室に確か目覚まし時計があったな。それを耳元で鳴らして起こすか。何でそんなものが有るかは分からないが有るんだから活用しよう。


ドアを開けて中に入る。


[カッ、ドゴオオオォォォォォン!!]


うぉ!何だ!?


「フッフッフッフ、主人公の現れる場所に必ず現れる!」


「そして毎回やられていく。」


「それが常識の、ライバルとその仲間だってば!」


「その名も永遠のライバル雑魚ベー!」


「氷使いの雨双。」


「五つの瞳をもつアミュリーだってば!」


「雑魚三人が揃って此処にただいま参上ですよぉぉぉぉっ!!」


そういって決めポーズをとる三人。痛い‥痛すぎる。


「ふぁぁぁ〜、さて、ぐっすり眠ったしアタイ復活!」


「あれ、ロミャさんじゃありませんか!」


「あっ!雑魚ベー!それに雨双にアミュリー!」


ロミャが起きて三人と世間話を始める。とりあえず俺は休憩しておくか。



「さて、それじゃあ勉強を始めるぞ。はいプリント。」


まずは基本中の基本の国語のプリントを配る。ちなみにロミャのは小さいプリントに小さい鉛筆などちゃんとミニサイズの物を渡してある。


席は四つともくっつけてあってロミャと雨双が隣同士で雑魚ベーとアミュリーが隣同士だ。そして雑魚ベーと雨双が向き合う形でロミャとアミュリーが向き合う形だ。


「まずは俺が今から言う文字を書く事だ。」


「はーい!質問!」


「なんだロミャ?」


「鉛筆がどうやって使うのかアタイは分からないよ!」


「アタシも分からないんだってばー!」


[ズササァァァ!]


ま、まずそこからかよ‥


「雑魚ベーと雨双、教えてやってくれ。」


こりゃプリントどころじゃないな。



「悪いが問題の内容を変更するぞ。俺が黒板に書いた文字を当てる練習だ。ついでに雨双と雑魚ベーは今から未参加だ。まず一問目。」


まずは覚えやすそうなのでいくか。まずは『か』だ。


「はい!」


「はいロミャ。」


「力の進化バージョン!」


「はいハズレ。」


確かに点をつけて少し曲げただけに見えるがそれなら大の進化は犬ってのも有りなのか?それ以前に文字は進化するのか?


「はいだってばー。」


「はいアミュリー。」


「外国の国旗の印だってばー。」


「はいハズレ。」


こんな国旗が有るわけない。それ以前に文字当ての問題だぞこれ。


「ヒントをやろうか?」


「ヒントって何?」


「…答えを解きやすくする物もしくは言葉だ。」


「答えは何だってばー?」


「答えは‥ってか自分で解くから意味があるんだ。」


危ない危ない、答えを言うところだった…


「で、ヒントだがヒントは一文字だ。」


「はいはい!」


「…はいロミャ。」


「がの退化系!」


「ハズレ!ってかヒント聞いてないだろ!?一文字で答えろよ!」


「アタイはヒントの内容が分からないから良いの!」


がの退化系までいけばもう答えは分かると思うが。


「はいだってばー。」


「…はいアミュリー。」


「答えは烈だってばー。」


「ハズレ!確かに漢字で一文字だけどさ!いやもう何かどうでも良くなってきた…」


これ以上やると答えからどんどん離れる気がする。



「ってわけで次は数学だ。これも読み方から。」


まずは〇《ぜろ》の文字を黒板に書く。


「はい!」


相変わらずの速さでロミャが手を上げる。


「はいロミャ。」


「丸!」


「はいハズレぇっ!」(即答)


「はい!」


もう一回連続で手を上げるロミャ。アミュリーはまだ考え中。


「はいロミャ!」


「中身がカラッポの丸!」


「ハズレ!言っとくが数字だぞ。」


「はいだってばー。」


おっ、ヒントで答えが分かったかアミュリー?


「はいアミュリー!」


「О《オー》だってば!」


「だから数字だって…」


次はプリント問題。文字が読めないし書けないのにプリント問題をする意味があるのかは分からないからまずは数字の読み方のプリントだ。


テストが終わるのを待ってる間に雨双がアイスの差し入れをくれた。マジで感謝するけど氷を操れるからって氷の塊の中に保存するのは止めてくれ。中身が出せないから。


テストは両方とも激悪。四の数字を地図の上の方についてるアレとか書いてあったり二の数字をダブルって書いたりなど滅茶苦茶だ。あながち間違いでもない気がするが。


ちなみにこの後にした地理の問題だけはアミュリーは俺より成績が良かった。何故だか凄く悔しいんだが…


でも二人の基本的な成績は非常にってか異常にヤバイ。


「正直な感想を言わせてもらうとそこの二人は非常に成績が危ないぞ。」


そう言ってアミュリーとロミャを指差す。


「アタシは瞳の色が変化したら知識も上がるから大丈夫だってばー。」


「あっ、そうか。それならそこのミニ一匹。」


「アタイは小さくない!」


誰がどー見ても小さいだろ。


「まぁ成績の事は置いておこう。」


俺は勉強より何故か教室の床に正座しているこいつらに言いたい事がある。その言葉の量は数知れず。


ちなみに正座の順番は俺から見て左から雨双、アミュリー、ロミャ、雑魚ベーの順だ。


せっかくなので、今回の登場みたいな変な登場は控えさせるか。


「勉強できないのは良いとして毎回アホッ面を見せて登場するのはやめてくれ。俺まで回りに変人だと思われたら困る。」


いや、もう思われてるかもしれないが。


「いいか?お前達全員がバカな事は知ってる。だが毎回毎回お前たちみたいなのに勝負を挑まれる俺もまた変人という法則が生まれる可能性が高い。」


「なるほど。(私もバカに含まれてるのか!?)」


椅子に座りながらのんびりとしたペースで話し続ける。だからか一部が眠そうにしている。


ってか雨双がほんの一瞬驚いたような顔をしたな。納得はしているのか?


とりあえず全員の表情を細かくチェックしながらそれによって言う言葉を変えるか。


「雨双、お前は自分がバカだと思えるか?」


「えっ?あ…思えない。」


「では単刀直入に言おう。お前はバカだ。」


「なぁっ!?」


雨双の表情が固まる。アミュリーが雨双の目の前で手を振ってるが反応はない。



少し待ったら雨双は俺と逆方向を向いて落ち込んでいた。


まず一人脱落っと。次は…


「ロミャ、お前が女子をターゲットにするときの最低条件って何だっけ?」


「えっ!?やっぱり小学生から高校生でしょう!もちろん貧乳で!」


まずはこいつの得意な話題から。相手の興味をこっちに寄せるのも基本だ。


「じゃあ聞くが何故に貧乳?」


「えっ?え〜っと、それは…可愛いから‥かな?」


俺が知るわけ有りません。だが此処で早期決着を付けておくか。


「単に自分に胸が無いからじゃないのか?」


「そんな事ないよ!アタイはいっぱいご飯とか食べてるもん!」


「大量に食事を取っている結果が今のお前だ。すなわち食事を取ろうが取らなかろうが結果は同じだ。」


「はにょぉっ!」


雨双の時と同様、固まった。小人なのに一応胸とか気にしてたんだな。



次の相手はどっちにする?雑魚ベーは自然とあの登場をしてる高い。だがアミュリーの場合は落ち込む事がまず無いと思う。


「おーい!やっと追いついたぜ!」


烈が場の空気を読まずに来やがった。


「お前なんかお呼びじゃないから帰れ。」


「何ぃぃぃ!?」


烈も雨双の横で落ち込む。教室に入ってから約五秒の最速記録だ。


残りの二人は飽きてきたので諦めよう。決して落ち込ませるのが無理だからじゃないからな。


「ってか雑魚ベーとアミュリーと雨双は何で此処に居るんだ?」


「おっと、本来の目的を忘れるところでしたねぇ!今回こそ宿敵の貴方を倒すために来たんですよぉっ!」


やっぱり?まぁ大方予想はついていたがな。


「今回は私達全員で行きますよぉっ!雨双さん!」


「分かった。特技・氷具装備。」


烈・ロミャ・雑魚ベー・アミュリー・雨双の五人に氷の武器と防具が装備される。って一部が裏切った!


「じゃあまずはアタイと‥」


「俺が行くぜ!!」


まずは裏切り二人か。恐らくさっき俺が落ち込ませたのが原因だろう。


「必殺・スーパー烈キィィック!」


「おっと。」


とび蹴りをしてくるので避ける。氷の靴だし当たったら痛そうだな‥


[カチッ]


「え?」


[ドゴオォォォン!]


チクショー、トラップが有ったとは‥そういえばロミャの特殊能力はトラップを操るとか言ってたな。


「「これぞ必殺コンビネーション!!」」


「まだまだぁ!ビーム砲!」


[キィン!]


「って跳ね返っ‥」


[ドガァァァァン!]


「アタイのトラップは攻撃用の他にも防御用や回復用とかあるんだよ!だからアタイ達に手出し無用!これでアタイの勝利は確定よ!それっ!」


[ズガアァァン!]


床が崩れた!?落とし穴の類か!


「ぎゃあぁぁぁぁ!」



「やったー!アタイ達の勝利!」


「よっしゃぁ!!」


「流石にアタイ達の実力に適う事はなかったね!」


「あぁ!まったくだぜ!!」


「バズーカ砲。」


[ドゴオォォォォン!!]


「「ぎゃああぁぁぁ!!」」


「油断大敵だぞお前等。確かに一階下に落ちるのは痛かったが甘いって。階段で上がれるからな。ビーム砲。」


[ズガアァァァン!!]


「まずは二人撃破だ!次は誰が相手だ!?」


「私が行くか。」


「アタシも行くんだってばー!」


次はアミュリーと雨双の強力コンビだな。


「氷々ひょうひょうしゅう。」


「アルミナイフ・カッターだってばー!」


大量の氷と大量のナイフが飛んできた!


「なんの!机ガード!」


冗談抜きの防御技だ。机を盾にして何とか防ぐ。


「ってかレモン色の瞳のアミュリーの特殊能力って何だ?」


「武器や道具を複製する能力だってば!これはアタシの本当の能力だからどの色の瞳の時でも使えるんだってば。」


「なるほどな。‥いやちょっと待てよ。瞳赤の時に使える特殊能力はなんだっけ?」


「磁力を操る能力だってば。」


そうだよな。だがそれだと計算が合わないぞ。


「確か前に瞳赤の時に衣装チェンジが特殊能力とか言ってなかったか?」


確か五十九話の時に言ってたはずだ。もしかして作者のミスか?


「あの能力は神様になった時に覚えたんだってば。今も使えるんだってばー。」


「別に使わなくて良いから!」


「話についていけないんだが‥」


まぁ雨双が登場する前の話だからな。


「まぁ良いんだってば。アイアンナイフ・ストレートだってばー!」


[バキィッ!]


机を貫通した!危なく刺さるところだったぞ!


「イメージアイス・ニードル。」


次は上か!小さい氷の棘が大量か。


「魔法弾・ぺタファイアショットォォ!!」


[カッ、ボオオォォォォォォン!!!]


上の方に炎が広がる。って熱っ!ヤバイ威力が高すぎた!せめてテラにしとくんだった!


だが大量の氷が溶けて水になって炎が消えたので火事にはならずにすんだ。


まぁ熱い湯がそこら辺に降り注いだがな。さて、これは大チャンスだ。


「まだまだだってば!スチールナイフ・ストレートだってば!」


「イメージアイス・ソード!」


ナイフと氷を飛ばしてくるが好都合だ。


「魔法弾・プラズマショット!」


俺の撃ったプラズマショットはナイフと少し溶けかけている氷の剣を辿って二人にヒットする!二人とも氷の装備をしているので良く通じるだろ。



二人とも電気攻撃により目を回して気絶している。


「二人とも大丈夫ですかぁぁぁぁ!?」


「いや大丈夫だろ。」


雑魚ベーがオーバーに心配してるが普通の電気の魔法弾だから大したダメージにはなってないはずだ。


「そういえばお前の特殊能力って聞いてなかったな。一体なんだ?」


「私の特殊能力ですか?私の特殊能力は何かを操ったり増やしたりとは違うので聞いても面白くないと思いますよぉっ!」


「つまらなかったらすぐ忘れるから問題ない。」


「では私のパーフェクトな特殊能力を教えて上げましょう!私の特殊能力は…」


えっ!?此処で終わりかよ!?ちょっとまて特殊能力を何か言わせてから終われ!コラー!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ