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76話:新ゲームで遊びましょう!

@悟視点@


「悟と若如〜、今暇だったらゲームしない〜?」


昼少し過ぎの暇なところに魅異が家にあがりこんできた。


そもそも別荘に引っ越すとか言って普通にこの家で寝泊りしてる奴が来ない訳がないか。


「私は暇で死にそうなところだったのさ!ところでどんなゲームなのそれ?」


「まぁゲームというより場所を移動してのバトルに近いかな〜?でもちゃんと初期レベルや初期能力が有るからゲームというべきだね〜。ちなみにオンラインゲームでついさっき販売したところだよ〜。」


ついさっき販売したオンラインゲームなのに他のプレーヤーは居るのかよ!?


「ちなみに予約はかなりの数だったよ〜。特星での売れ行きはもちろんだけど普段武器とかを扱えない地球での売れ行きもかなり凄かったね〜。」


この言い方からして地球に見に行ってたな。


「このオンラインゲームは邪の呪いゲームの空間移動を利用してるんだよ〜。だけどセーブをしたらちゃんと元の世界に戻れる仕組みだよ〜。」


邪の呪いゲームが特星で大ブームと聞いたことが有るが地球でもブームになるかもな。


「あれ、でもこのゲームはパソコンゲームって書いてあるよ!」


んっ?確かに若如の言うようにこのゲームはパソコン専用ですって書いてあるな。機種はどれでも大丈夫みたいだが。


「邪の呪いゲームの仕組みをCDに取り込んだんだよ〜。他にもケータイで出来るタイプもあるけどね〜。」


行方不明者が出そうで怖いな。


「まぁやってみれば分かるよ〜。じゃあ準備するね〜。」


そういってノートパソコンを三台何処からか取り出す魅異。もうCDは入ってる様子。


「まずは名前と職業と最初に装備する武器と防具を選んでね〜。名前は本名を使っても良いしあだ名やハンドルネームを使っても良いよ〜。職業はオリジナルで作っても普通に有るのでも良いけどね〜。武器と防具は最初のだから全て平等な効果を持ってるよ〜。」


えっと…名前は悟で職業は銃使いで良し。武器と防具は…多っ!!銃も拳銃タイプやライフルタイプやマシンガンタイプなどいろいろ有るぞ!


防具は…変にファンタジー的なものより普段着てる感じのやつにするか。…これっていつもと変わらないような気がするぞ!


「それじゃあゲームスタート〜。」


[グゥン!]


「よし!到ちゃ…」


「おりゃあぁぁ!!」


「うぉっ!?」


後ろから他のプレーヤーに剣で斬りかかられるが回避する!腕をかすって少し傷が出来たじゃないか!


「いきなり何するんだお前!」


振り向くと共に拳銃で撃っておく。相手プレーヤーに見事にヒットして相手プレーヤーは消滅した。


「大丈夫だった〜?」


「ありゃりゃ、怪我してるよ。」


柱の影に居た魅異と若如が出てくる。ってか登場と共に不意打ちされたんだぞ?見てないで助けろよ!


此処は何処かの神殿みたいだな。


「このゲーム内ではマナーやエチケットはないから問題じゃないよ〜。説明書にも書いてあったけどパーティを組んで相手をフルボッコして道具を奪うなり登場したところを不意打ちするなり荒らし行為をするなりなんでもオッケーなんだよ〜。」


「荒らし行為オッケーでも掲示板やチャットの場所って有るのかな此処?」


「ないから代わりに本人が直接言う仕組みだよ〜。まぁそんな事したら周りの人達から狙われるだろうけどね〜。ちなみにライフがなくなったら元の世界に戻されるよ〜。初期ライフは地球で実際に受けて命に別状が有る程度のダメージで無しになるよ〜。」


なるほどな。おっと此処で俺達のデータを紹介しておこう。



ますは俺のデータ。銃使いで武器は拳銃系の銃。特技は特にない…


銃使いって特技なしの職業だが弾によって効果が変わるらしい。


まぁ目を狙って撃つ目潰し弾などオリジナル技で何とかしよう。



次は魅異のデータ。職業は勇者かと思ったが神離族の馬鹿師匠と入力したみたいだな。


特技はミネラルレーザーを今のところ使えるってちょっと待てコラ。


「何で実際にあるお前の技が使えるんだよ!?」


「これは職業名を入れたらゲームがその入力した職業名に合うような技を覚えるようになってるんだよ〜。ちなみに神離族の馬鹿師匠は私専用の職だけどね〜…」


「ああああって入れたらどうなるの?」


「断末魔攻撃とか荒らしアタックとかじゃないの〜?」


オイオイ…まぁ魅異流技が使えるみたいだ。ちなみに使う武器は当然槍の様子。



次は若如のデータだ。職業は錬金術師って何じゃこりゃ?


「若如、もうちょいメジャーで戦闘で役に立ちそうなのを選んで欲しかったんだが…」


「みゃはは……もう手遅れ!だから気にしたら負けだよっ♪」


何に負けなのかは知らんがまぁ過ぎたことなので気にしないでおこう。


武器は薬物の火薬や硫酸などで特技は錬金術。うんそのままだな。



「それじゃあまずは何処に行く?」


道とかまったく分からないんだが。


「初期アイテムとしてマップは一人1つずつ持ってるはずだよ〜。」


あった。どれどれ…町は遠いみたいだな。


「町は他のプレーヤーによって独占されてるかもしれないね〜。」


ほんの数十分前に発売されたゲームなのにそこまで進んでる奴も居るのか。


「まぁレベルも低いし他のプレーヤーでも倒そうか〜。」


「モンスターを倒せば良いんじゃないかな?」


確かにプレーヤーで考えて行動してる奴とか強敵だからな。


「モンスターより自分よりレベルの高いキャラの方がレベルが上がりやすくて得だよ〜。」


「負ける可能性が高くなるんじゃないのか?」


「戦闘力においてそこらの一般人が私たちに適うと思う〜?相手の攻撃に当たらず相手に攻撃を当てれば良いよ〜。」


まぁ特星での戦闘で慣れてるし避けながらの攻撃は強い相手に対して一番有効だ。


ってか魅異のライフがこのゲームの限界近く(無料大数は超えてるんじゃないか?)になってるんだが…まぁ魅異の実際の強さを読み取れるだけ凄いな。


いや、第一形態の能力でこれなら二形態以降のライフはどれだけ多いんだ?


「それじゃあ別々行動にして後で合流するのは〜?」


「おっ良いねそれ!私は賛成!」


「まぁ良いか。集合場所は?」


「ラスボスのステージだよ〜。ちなみにこのゲームは常に新キャラや新ボスや新ステージが追加されていくからラスボスが変わる事が有るけどその時は新しい方のステージで会おうね〜。」


という訳で俺たちは別々の方向に進むことになった。




途中いろんなプレーヤーやモンスターを倒しながら進んで到着したのは小さな町だった。このゲームはプレーヤーが町を作って商売をするのも楽しみの一つらしい。


まぁ商売をしてる奴らも結構な実力者な訳で…良い人のフリをして急に襲われたりした。まぁ商売用のバスーカを奪って退場させてやったら襲ってこなくなったが。


下手したら人間不信になるなこのゲーム。


その後コンピュータキャラからラスボスは何処かの海の真ん中に浮いてるらしい。オイオイ…


とりあえずそのラスボスが良く見える山が有るらしいので行ってみる事にするか。





「ハァ、オンラインなのに自分以外のプレーヤーが敵とは…普通は協力して倒したりだと思うけどなぁ。」


「大変そうですが…まだまだですね。」


おっ、魅異の社長秘書である几骨さんだ。確か読心術が使えるんだっけ。


「前にも言いましたがこれは読心術ではありません。この程度も覚えられない頭なんですか?」


いいえ読心術のイメージが強くて‥ところで何で几骨さんが此処に?


「勇者社での実験モニターとバグなどが無いかの確認の為です。発売前からテストプレーなどの時からやってたのでレベルは高いですよ。」


それはある意味得な役割ですね。でもテストプレーとか大変だったでしょう?


「まぁそうね。貴方もこの程度で大変だと言ってるとそのうち日常で社長にやられる事になりますよ。」


アハハハハ…まぁその時はその時で何とかしますよ。


「まぁ良いですけど‥そういえば時々マンションの服屋に来る貴方の知り合いが上半身裸でこの山の頂上に居ましたよ。あと小学生も数人。」


服屋?


「貴方の家の近くにあるマンションです。そこの最上階に服屋があるんですが時々その裸の人と小学生二人が買い物に来ますよ。同じマンションの屋上に住んでたはずです。」


雑魚ベーか!あいつもこのゲームを持ってたか。恐らくアミュリーと雨双も一緒だな。


「それでは私はバグ探しをしないといけないので‥あと私が思考を読めるからって思考だけでの会話は控えてください。特殊能力なので結構疲れますから。」


「あっ、スミマセン。ところでこのゲーム内で怪我ってするんですよね?」


「はい。此処は特星の設定ではありませんので怪我をしますが現実とは関係ないので安心してください。」


几骨さんは質問に答えたら山を降りていった。俺はとりあえず雑魚ベーでも見つけるか。




「結構登ったが頂上まで後どれだけなんだよ?」


「フハハハハ!大変そうですねぇ!」


頂上じゃないのに雑魚ベー登場。いや別に出てこなくても良いんだが。


「さぁさぁさぁ!今日こそこのゲームの世界で決着をつけようではありませんか!!」


「今までの勝負の合計は全部俺の勝ちだろ。」


「いきますよぉっ!」


聞いてないし‥あと自然すぎて気付かなかったが几骨さんが言ってたように上半身裸だな。


うんコイツの変態度もエスカレートしてきたな。


「超必殺・ジャンピング レインボォォォゥ キィィィックゥッ!!」


雑魚ベーが八人に分身して同時にジャンピングキックで攻撃してくる。


待て待て!虹は七色だろ!?何で八人での攻撃なんだ!?


「ってか色分け位しゴハァッ!!」


台詞は最後まで喋らせろぉぉぉっ!!これは一種の不意打ちに分類されるぞぉぉぉ!!


「お次はぁ‥「「「「「必殺・ジャンピング ミラー キィィィックゥッ!!!」」」」」」


今度は六人での分身攻撃かよ!しかもキツイ直撃!!


「ハッハッハッハッハァッ!!私の実力を思い知りましたかぁっ!?」


不意打ちとはいえ今回はゲームの中だし負けるかもしれない!くそ、どうすれば‥


「とどめですよぉっ!!ジャンピング‥」


「いい加減にしろ。アイシクル!」


「ぎゃああぁぁぁ!!!」


氷の数本の小さな氷柱によって串刺しになる雑魚ベー。助かった!


「まったく何をしてるんだか。」


「あっ、悟ですー。」


現れたのは氷柱を飛ばした本人である雨双とアミュリーだった。ってか雑魚ベーは串刺し状態なのに現実世界に戻らないとは‥実際のライフはどれだけあるんだ?


「雨双、さっきはマジで助かった。」


「そうか?雑魚ベー程度に本気で危険だったとはお前らしいな。」


感謝の言葉を送ってるのにその態度はないだろオイ。


「あれ?そこの後ろの二人は?」


「どうも!私はアミュリーと雨双のクラスメートの四季間 由希です!」


「同じくアタシは縁異 恵音美って言って基本は元気でかなり天才で非常に強くてとっても可愛いのが特徴だよ!」


「おぉ!よろしくな!」


前に雑魚ベーから聞いた事がある。確か由希が他人の身体能力が分かる能力で恵音美はいろいろな物を消し去る能力だっけ。


「そういえば此処って特殊能力は使えなかったよな?」


「さっきの私の技はゲームの特技で使っただけだ。さっき此処を通って行った魅異さんの社長秘書は管理者みたいなものだから使えるらしいが。」


確かに几骨さんはちゃんと相手の思考を読み取ってたからな。


「これだけ居れば十分だ。ラスボスのステージへ向かうぞ。」


「えっ?特別なアイテムとかは?」


「あぁそれなら必要ありませんよ!」


「アタシは紙飛行機さえあれば何処へでも飛んでいけるよ!」


恵音美が馬鹿な発言をしていたがそれは置いといて‥このメンバーで勝てるか非常に心配だ。


確かに途中大量の敵プレーヤーを倒してきたがラスボスは速すぎる。まだ誰も行ってない筈だ。


「途中で魅異さんを見つければ良いだろ。」


「おっ、それもそうだな。」


そういえばラスボスのステージで二人と待ち合わせをしてたな。


「それなら行くか。‥のわぁっ!?」


雨双が驚いた声で叫ぶ。原因は雑魚ベーが急に女子四人に抱きついたからだ。地球なら即逮捕だなコイツ。


「何をやってるんだ?」


とりあえず聞いておく。此処で抱きついていると答えたらこの雑魚ベーは偽者だ。


「普通の体力回復法ですよぉっ!四人同時の抱き心地は最高ですねぇ♪」


今の雑魚ベーをみたら誰もが貴族なんて思わないだろう。誰がどう見てもただの変態にしか見えない!


「それじゃあ体力回復しながら山を降りましょう!」


「はっ?ちょっ‥きゃあぁぁぁ!」


「面白いですー!」


「確かにこれは楽しいね!」


「この状態ならアタシは最強だね!」


雑魚ベーはそのまま四人を抱いたまま山を転がり降りていった。


四人とも雑魚ベーが抱いているので背中などは痛くないらしく全員(約一名を除き)楽しそうだった。最近の小学生は凄いな‥ってか雨双がまともな悲鳴を上げてる事が非常に珍しい。





さて、山を転がって降りていったのは別に良いがその後が大変だ。勢いのついたあの五人は山を抜けても転がり続けて街中に突入!何と数十倍上のレベルのプレーヤー達を次々と轢き倒しながら町を次々と破壊していく!


町の中を転がりぬけてしばらくした後に五人一緒に高さ五メートル位の崖から大きな海に季節外れのダイブした。夏なら普通の水泳で冬なら寒中水泳だが秋の場合は言い訳できないぞ。


‥ってか誰にどうして言い訳をするんだ?意味分からね。


「ところで大丈夫かー?」


……………返答は無し‥か。


「少しの間だったがこのゲームの世界でお前達と冒険できて俺は楽しかったぜ。」


「勝手に殺すな。」


「うぉ!何で後ろに居るんだお前等!?」


後ろにはびしょ濡れの五人の姿。一応海には落ちたんだな。


「海に落ちた直後に海岸側に流されたです。」


「そこから私達は此処まで歩いてきたんだよ!」


「そうそう!‥結局何でアタシ達は此処に居るの?」


アミュリーと由希が分かりやすく説明してくれる。恵音美はまったく分かっていない様子だが。


「いやぁ、とにかく皆無事で良かったですねぇ!これは私の愛の力のおかげですよぉっ!アーッハッハッハッハッ!!」


「‥雑魚ベー、ちょっとこっちに来い。」


反省するどころか自分のおかげで助かったと大笑いする雑魚ベーを近くの森林の中に連れて行く。多分雑魚ベーのライフはこれでなくなるな。


「あれ、あの二人は何をしに行ったのかな?」


「虫取り!」


由希の質問に恵音美が自信満々で答えるが‥んな訳あるか。あの二人なら虫殺しレベルを軽く超えるはずだ。


えっ、ツッコミを入れるところが違う?悪いワザとだ。


恐らく雑魚ベーに自動販売機くらいの氷の塊でも落とされるだろう。


[ッドゴオオオオオォォォォォン!!!!!]


「「何事ー!?」」


由希と恵音美が同時に驚く。声には出してないが俺も驚いたぞ!何故かって?


森林が高層ビル位の大きさの氷の塊によって潰されたからだ。


…雨双の事だから今ゲーム内で自分が使える最強技を使ったんだろう。転がってくる途中に高レベルの敵を倒してかなりレベルアップしてるからな。


「まったく。」


おっ、戻ってきた。雑魚ベーは…流石にライフが無くなったか?


「ってか雨双、さっきの技を此処からラスボスに使えば良いんじゃないのか?ほら真ん中にラスボスが浮いてるし。」


俺も最初は気付かなかったが此処はラスボスステージの様子。目を凝らせば海の真ん中に誰かが浮いてるのが見える。


「そんな事をして良いのか?」


「大丈夫だって。このゲーム内ではえぇっと…何かは要らないって魅異が言ってたし。」


「マナーやエチケットだよ〜。」


ハイ見事に狙ったタイミングで登場してきたな魅異。後ろに若如も居る。


「あれ?知らない小学生も居るね!よぉっし、ラスボス突入前に自己紹介頼むよっ!」


若如の提案により自己紹介をする事に。



〜自己紹介中〜



自己紹介は終了!どうやら若如は雨双と知り合いみたいだったから関係を聞いてみると二人共自分の弟子だと言っていた。そういえば若如って魅異の弟子だったっけ。


俺はもう両方の知り合いだから自己紹介はせず聞いていただけだぞ。


ちなみに魅異達は俺が山に行ってる間にウィルや羽双と会ったらしい。いやいや連れて来いよ。


「ついでに私はチート並の実力だから全員がやられた時のみ戦うね〜。」


こういう時だけチートって事を認めるなコラ。


まっ、魅異が居なくても大丈夫なとこを見せてやろうじゃないか!


「それじゃあ雨双、あの真ん中に居る奴に不意打ちで仕留めてくれ。」


「分かった。ビッグアイスレクタングル!」


英単語をそのまんま組み合わせただけの名前だな…ちなみにレクタングルは長方形って意味だ。


高層ビル並の大きさの氷の塊が海の真ん中に居る奴に落下するぜ!


[バリイィィィィン!!]


「…マジですか。」


一言溜息混じりに呟く俺。海の真ん中に居る奴があの氷を粉々にしたからだ。


うわ〜、綺麗だな。粉々になった氷が結晶のようだなー。


「ハハ…ハハハハハ…ハハハハハハハって勝てるか!!」


冷静に考えろ俺!相手は所詮はプレーヤーが倒せるように設定されたラスボス!話しかけなければバトルイベントは発生しないはず!


「あっ、こっちに来たよっ!」


若如の言葉にボソボソ話してた全員が海の方に振り向く。確かにこっちに向かってきてるな。人みたいな形で…って!


「魅異!…のぬいぐるみ人形か?」


「あのラスボスは勇者社で売られてる私の等身大ぬいぐるみをサンプルに作られているんだよ〜。ゲームだから技名は喋れるようにしてあるよ〜。」


そんな物売ってるのかよ…ってか買う奴いるのか?


「強さはどのくらいです?」


「私の第一形態の強さを大体移してあるよ〜。」


アミュリーの質問に嫌な答えをアッサリ返す魅異。でも第一形態ならRT・DX+でも倒せたから俺達でも倒せ…


【勇者拳だよ〜。】


[ズゴォッ!]


あれ?恵音美と由希と雨双が消えた?


「わわ〜、凄い威力だねっ!」


「あー、若如?恵音美と由希と雨双は?」


「さっきの技でライフが無くなって消滅したよ…」


マジですかぁぁ!!


「はいコレ飲んでっ!」


「えっ?あぁ。」


若如から渡された飲み物を飲み干す。水みたいに味は無いが。


「これでどうするんだ?」


「さっきのは一定時間だけ不老不死むてきになれる薬なのさっ!」


おぉっ!これでぬいぐるみの魅異の攻撃なんか怖くないぜ!


【次は勇者砲だよ〜。】


見えない速さの攻撃が俺に当たったみたいだが何の変化も無い。恐らく何処かに跳ね返ったのだろう。


「本当は私なら無敵効果くらい無視できるけどね〜。」(ボソッ)


【ありゃ〜、無敵状態だったか〜。】


ぬいぐるみの口が開かずに聞こえるって事は音声システムもこのゲームについてるのか。


「あっ、無敵効果がきれたよっ!」


【それならチャンスだね〜。勇者拳〜。】


[ズゴォォォォォンッ!!!]






「…あれ?此処は家か?」


「ありゃりゃ、私もぬいぐるみにやられたんだ。まぁ魅異の力が大体コピーされてるんじゃあ勝ち目ないのさっ!アッハッハッハッハ!」


何処までポジティブ思考なんだ若如…おっとさっさと視点交替をしないとな。




@魅異視点@


「ゲームのステージの表面を完全消滅させるとはね〜。」


【あれ〜、次は私の本物が相手なの〜?普通に本物には勝てないって〜。】


「そう思うんだったら自動消滅して欲しいんだけど〜。」


【残念ながらお断りだよ〜。万が一私が勝つって事があるかもしれないからね〜。】


「普通に無いと思うけどまぁ良いや〜。面倒だけど直接相手をするよ〜。」


あっ、私視点だね。私のぬいぐるみがステージの表面を消滅させちゃったんだよ。


それが原因でライフが残ってるキャラも居ないし…あれ?私達以外にもう一人ライフの残ってるキャラが居るみたいだけどまぁ良いや。


今の私は第二形態だから一形態のぬいぐるみに負けるはずがないよ。


「魅異流技 物理学無視法だよ〜。」


【物理学無視法〜?】


正確には物理学以外も無視できるんだけどね。まぁ要するに全ての攻撃が私に当たらなくなるんだよ〜。


【まぁ良いや〜。勇者拳だよ〜。】


勇者拳を使ってくるけど私をすり抜ける。これは他にも熱や音や光なども一定にしか感じないようになるからね。


この技の欠点は磁力や重力は普通に受けるところとこの技を使ってる間はこっちも攻撃できない事と記憶や感情への攻撃とかは無視できない事かな。元々私には記憶や感情の攻撃は通じないから問題ないよ。まぁ重力や磁力も異常なほど強力じゃないと基本的には私に攻撃技として通じないけどね。


ちなみにこの技の強力技はこの問題も完全に解決してるけど強すぎるから流石に使わない様にしてるよ〜。


あと私が何でこんなに強いかだけど…まぁ正式な理由は特になしって事で。


だから修行して強くなったとか遺伝子によって強くなったとかじゃなくて普通に最初からって事だよ〜。本当は何か有る可能性も否定できないけどね。


でも理由無しの方が常識外って感じがしない?私は異常者・神離・変人・馬鹿のイカレた大勇者って呼ばれるには相応しいよね。


【やっぱり当たらないね〜。】


「あ〜、まだやってたんだ〜?」


説明に夢中で忘れてた。


「ミネラルレーザーだよ〜。」


物理学無視法の効果をなくしてミネラルレーザーで完全消滅させる。


私は本気じゃなかったけど相手も多分本気じゃなかったね。性格もコピーしてるなら負けても良いから本気は出さない主義のはずだからね。


「今すぐゲームのステージを直すのも良いけど数日間位全部のこのゲームをエラーが発生するようにして数日後にまた遊べるようにする方が勇者社の皆の仕事(主にお問い合わせの電話だけどね〜)が増えて面白いからそうしよう〜。一人残ってるけど放って置こう〜。」








数日後にゲームを再開した人達が上半身裸で倒れてた人をモンスターだと間違えて襲ったら急に起きて女子小学生を探し始めたから皆怖がって逃げるって事件が有ったらしいよ。

@悟視点@


「76話&イラスト更新。今回描いたのは羽双様だ。」

「何で様をつけてるかは知らんが一つ思う事がある。」

「何だ?」

「全然絵が上手にならないな。」

「…あー、うん‥まぁ。」

「それ以前に小説のネタがないんじゃないか?」

「…あー、うん‥まぁ。」

「………」

「場の空気が一気に下がったな‥テンションあげろ。」

「んっ?あぁ分かったぜ!」

「今回は魅異の技を少し紹介するつもりで書いたんだ。」

「あぁ物理学無視法だっけ?明らかにチート技だろあれ!」

「フッフッフッ、まだ弱点があるだけマシだ!その技の強力版は弱点無しの反則技だぞ!まぁ魅異は使うつもりはないらしいが。」

「ってか理由無しで生まれつきあの実力って‥うらやましい!」

「強さの秘密は一応有るかもしれないぞ!」

「やっぱり?」

「あぁ。多分な!それでは皆さん次回もお楽しみにっ!」


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