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73話:そろそろ皆の住むところを決めよう

@悟視点@


「さて、今回皆に集まってもらった理由は‥分からん。」


現在家のリビングに俺・魅異・羽双・雨双・水魅・アミュリー・雑魚ベー・ウィルのメンバーが集まっている。何故なら魅異に集められたからだ。


「魅異、そろそろこれだけのメンバーを集めた理由を言え。」


「実はそろそろ一つの家に大勢で住むのは止めた方が良いと思うんだよね〜。」


周りがざわつくが重要な意見以外はこの小説上には表示はされない。いや作者が大勢の言葉を書くとどれが誰の発言だか分からなくなるからだけどさ。


「だからみんなの住む場所を決めようというわけだよ〜。」


「例えばどんな風にだ?」


「まずはこの家に住むのは主人公である悟だよ〜。これは確定事項であり取り消しは不可能だからね〜。」


まぁ元は魅異が建てた家だけどな。


「次に私だけど私は別荘邸に住む事にしたから問題なしだよ〜。」


よっしゃあ!!魅異との共同生活とついにお別れだぜ!!


あっ、別荘邸ってのは六十四話で魅異が作った星に有る別荘の事だ。ちなみに名前の割にはファンタジックで小さな一軒家だったりする。少なくとも邸をつけるには相応しくない。


「後のメンバーは一緒に過ごしたい人と組んでね〜。一人で良い場合は今すぐ私の所に言いにきて〜。」


「僕は一人で良いですよ。」


迷わず来たのは羽双だった。ってか妹居るんなら少しは迷うべきじゃないか!?


「羽双は〜‥この最高級の材木を使った和風の家ってのはどう〜?」


「広さもまぁまぁですし此処で問題はありませんよ。此処からあまり遠くありませんし。」


ってか家を無料提供してるのかよ!?‥魅異の財力は特星一番じゃないのか?


「私たちも決まったぞ。」


「決まったんだってばー。」


「いやぁ、このメンバーで良かったですよねぇ♪」


次は雨双とアミュリーと雑魚ベーの三人が来た。‥このメンバーで大丈夫か異常なほど心配なんだが!


「アミュリー、危なくなったら雨双に助けてもらうかもしくは正当防衛の権利を使って串刺しにでもしてやって良いぞ。」


と注意しておく。でも雑魚ベーは蒸発して大丈夫だったし串刺し程度じゃ駄目か?


「三人用ね〜。そこのマンションの一番上についてる家でどう〜?うちのマンションで誰も住んでなくっていろいろ改造してあるんだよ〜。」


「面白そうですねぇ。それではそこにさせてもらいますよぉっ!」


そこのマンション?って近所じゃないか!


どうせなら俺がマンションについてる家に行きたかった!


「こちらも決まりましたよ。」


「私達は寮に行く事になったよ。」


「それはまたどうして〜?」


「昨日まで一部屋空いてたらしいんですけど今日誰かが引っ越すらしく二部屋空いてるらしいのでこれを機会に寮生活も良いかと思いまして。」


「私達は寮生活をまだやってないからやっておこうと言う結論になったってわけだよ。」


そこまで考えてるとは流石はウィルだ!


「それなら別に止めないよ〜。まぁ頑張ってね〜。」



さて全員居なくなったな。一人を除けばだが‥


「それでお前はまだ戻らないのか?」


「悟〜、この家で一人暮らしはちょっと広すぎない〜?」


「あぁ。確かに余分な部屋が余ってるな。ってか気味悪いから顔を近づけるな。お前ならその場から言っても意味深く聞こえるから。」


「それは話が早いね〜。」


やっぱり空き部屋に誰か来るのか‥


「で、この家への移住希望者はどんな奴だ?」


「ウィルが寮から引っ越す人が居るって言ってたよね〜。その人だよ〜。」


寮からの引越しねぇ。‥それじゃあうちの学校の生徒じゃないか!


「その人って何年だ?」


「二年だよ〜。」


同学年か!とりあえず年上じゃなくて良かった。


[ピンポーン]


「来たみたいだね〜。呼んでくるから待っててよ〜。」


「あぁ。」


よく考えたら俺ってクラスメートの名前はあまり覚えてないんだよな〜。


「おっ邪魔しまぁーす!」


入ってきたのはやけにテンションが高く元気の良い女の女子だった。髪の色と瞳の色は黄緑だ。


「おぉっ!キミがこの家の持ち主の悟君だね!?」


「あっ、あぁ。とりあえずそういう事になってる。」


俺の名前を知ってる事については気にしない。魅異が教えた可能性もあるし体育祭でも一応優勝したし。


「ところで私の事知ってる?」


「悪いけど知らないな。」


「あちゃ〜、やっぱり知らなかったかぁ!私は軽谷かるや にゃにょって言う名前でキミとは小学校の頃からずっと同じ学校だったよ。」


小学校から同じだったのに覚えてなくて申し訳ないと思う。ってか魅異のキャラが昔から目立ちすぎなのが原因で他が全然分からないんだよな。


「若如は私の弟子のうちの一人だけど特別な理由があって神離の苗字を使わず本当の苗字を使ってるんだよ〜。」


「魅異の弟子だったのか。それである理由って?」


「いやぁ、私の親が特星本部に勤めてる人でやけにプライドが高いんで神離の苗字の使用はお断りって訳!まいっちゃうよね〜!」


そういってアハハハと苦笑いする若如。


一応親の許可はいるのか。俺は魅異が強制的に弟子全員に神離とつけてるのかと思ってたぞ。


「そういえば夏休みは今日までって聞いたニョン?」


「ニョン?」


「あ〜、若如は時々語尾がおかしくなったりするんだよ〜。」


どういう仕組みでおかしくなるのかマジで気になるんだが。


「それでどう?聞いてない?」


「私は聞いてないね〜。その話は何処で聞いたの〜?」


「回覧板が昨日に回ってきてそれで知ったのさっ!」


夏休みも今日までか。‥もう十月だし秋休みに分類されるような気もするが。


そういえば学校で思い出したがアミュリーや雨双達は小学校に行かなくて良いのか?


よし、聞きに行って来るか。


「ちょっと悪いけど出かけてきて良いか?」


「全然オッケー!留守番は任せてよ!」


「行ってらっしゃい〜。」


確かあいつ等はマンションの屋上にある家だったな。




「フッフッフ、良く来ましたねぇ!」


で、屋上の家で出迎えてくれたのは残念ながら雑魚ベーだった。


更に不運な事にアミュリーと雨双は何処かへ出かけてるらしい。雑魚ベーがそれに着いて行ってないのも珍しい。


その着いて行ってない本人は俺との決着を望んでいるようで‥


「さぁ!長く続いた戦いを此処で終わらせようではありませんか!」


と叫んでいる。だが今回の奴は何かいつもと違い自信にあふれてる気がする!


ってかそんなに長く続いた戦いな訳でもないのだが。


「別に良いけどお前も多少は学習しろよ………」


「フハハハハ!甘いですよぉっ!今回私は魅異さんの使うような変身能力を身に着けてきたのですよぉっ!」


嘘付け。お前にそんな素質と実力があるはずがない。


‥でも見てみたい!


「ほぉ〜、お前が本当に変身能力をつけたって言うのなら見せてみな!」


「良いでしょう!驚きの変身能力を見せてあげましょう!変身ですよぉっ!!」


そう言った瞬間雑魚ベーが光り出す。こいつマジで変身能力を覚えたのか!?


「変身完了!!」


だが実際には変身前のままだった。


「どこがどう変身前と違うんだ?」


「変身前との違いですか?‥カッコ良さが十倍になったってところですかねぇ。」


「アホかぁっ!」


[バコッ!!]


「ほげがっ!」


そういって俺の全力右ストレートを雑魚ベーの顔面に決めてやる。全力だがそこまで威力はない右ストレートだ。しかし見事に雑魚ベーはぶっ倒れた。


「こうなったら私の第二形態をお見せしましょう!」


「あるのかよ!?」


顔を殴ったのに何故か腕やら頭やらに包帯を巻きながらそう言う雑魚ベーの思わぬ発言に少し驚く。ってか怪我してないのに必要ねぇ。


「第二形態発動!」


そういって雑魚ベーはその場から姿を消した!凄っ!


「雑魚べーの奴何処に行ったんだ!?」


「アーッハッハッハッハッ!!此処ですよぉっ!!」


その言葉と共に雑魚ベーは天井を破壊して登場した。二階から床を壊したの方が分かりやすいだろうか。


いやそんな事は大して重要じゃない!重要なのは今の雑魚ベーの格好だ!


何故だか知らんが上半身に電化製品を買った時に箱に入ってるプチプチ潰すやつを巻いて登場したのだ!今の時期には似合わないから服着ろ服を!!


いや、そもそもこんな物が似合う時期が有ってたまるか。


「あまり装備の凄さに驚いてるようですねぇ!」


「あぁ、別の意味でな。」


「この装備は上半身を打撃から守る働きがあるのですよぉっ!これでさっきの様にはいかないはずですよぉっ!」


「さっき顔を殴られたんじゃなかったか?」


言っとくが顔の部分は守られていない。


「さぁ!覚悟してくださいねぇ!」


「何処か行け!」


[ズキューン!ズキューン!ズキュズキュズキューン!ドガァァァン!!]


何か疲れてきたので手早く終わらせる為に拳銃で数発撃ってからバスーカで吹き飛ばした。


「のうゎぁぁぁぁぁぁ‥」


[キラァーン]


雑魚ベーはアニメでよく見るような感じで何処かに飛んでいった。効果音もベタだ。


「ただいまですー。」


「ただいま。」


おっ、良すぎるタイミングでアミュリーと雨双が帰ってきた。


ちなみにアミュリーは瞳赤バージョンな。確か俺の家に居たときは黄色だったが。


「あっ、悟です!」


「何だお前か。」


俺で悪いですか雨双さん?


「天井を壊したのはお前か?」


「あっ、確かに壊れてるです。」


あっ、そういえば雑魚ベーがプチプチを装備して登場したときと俺がバスーカで吹き飛ばした時に天井に穴が開いたんだった。


「えっ?あ、それは雑魚ベーが壊したんだ。」


とは言っても片方は俺が開けた穴だが‥原因は雑魚べーだし俺の分の罪を被ってもらおう。


「やっぱりか‥それで何か私達に用か?」


「あぁそうそう、聞きたい事があったんだ。」


「聞きたい事って何です?」


「二人は小学校とか行かなくて良いのか?」


俺の記憶が正しければアミュリーは異次元に居たから学校に行けるようには見えなかったし雨双も旅とかをしてたから学校に行ってる様には見えない。


「私は神様をやってるから別に行かなくても良かったですー。


「私は‥まぁ確かに行ってないな。」


「オイ。」


アミュリーはまぁ神様だし良いとして雨双は特に理由もなく行ってないのかよ?


「何だその哀れ者を見るような冷ややかな視線は?」


「いやー、雨双がフール教に入れられたのが今頃になって納得できて‥」


「うるさい黙れコノヤロウ。」


そう言うと同時に自分の手を凍らせて殴ってくる雨双。かなり痛いから!


アミュリー!楽しそうに見てないで助けろ!


「でも明日からは大丈夫ですー。」


おっ、願いが通じたのかどうかは知らないがアミュリーのその一言で氷パンチの悲劇は去った。


「その通り。私達は明日から小学校に通う事にしたからな。」


雨双が多少自慢げに言うが義務教育により小学校に通うのは普通だ。だが口に出したら氷パンチがくるのは分かりきっているのであえて言わない。


「さっきまでその事を頼みに行ってたです。」


だから二人とも居なかったのか。


「でも雑魚ベーはなんで行かなかったんだ?」


「アイツを連れて行ったらどうなるか分からないのか?」


雑魚ベーを連れて行ったら‥まず校長室辺りに申し込みに行くだろ。別に問題ないと思うが。それで帰りに小学生が何人か歩いていて‥あぁなるほど。


「小学生に訴えられる可能性があるからか!」


「そうですー。」


「まぁ、夏休み中だから人は職員しか居なかったがな。」


そういえば前に校長が『私はこの町の全ての学校の校長をやっているのですよ。』って言ってたな。小学校がまだ夏休みなのもそのせいか。


「ところで買い物に行くんじゃなかったです?」


「あっ、そうだった。」


「何を買いに行くんだ?食い物だったら俺の分も頼む。後で金は払うから。」


「食料品の買い物じゃない。そして自分で行け。」


あれ?違うのか。


「今から買いに行くのはふ‥むぐぅ!」


「何でもないからとっとと帰れ。」


アミュリーが何か言いかけたが雨双がとっさに口を塞ぎどっかに連れて行く。


こ、この光景は‥


「誘拐か!?」


「そんなわけ有るか。」


あっさり俺の予想は否定された。即答しなくても良いだろ‥


「とにかく早く帰れ。」


「はいはい。」


何の買い物か気になるが後をつけたら雑魚ベーと同じような奴だと思われるし大人しく帰るか。








この数時間後に上半身の服を着ずにプチプチを巻いて焦げた変質者が瞑宰京の公園で発見されたというニュースが流れた。

@悟視点@


「73話更新!やっと皆の住む場所が決まったぜ!」

「そして次回から高校での話がやっと復活か!?」

「しかもそれに加えてアミュリーと雨双の小学校での話もあるぞ!」

「それは俺の話が減るから何とも言えないな。」

「まぁその辺は気にするな。それでは皆さん次回もお楽しみにっ!」

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